
圧倒的な強さでインドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミアを制し、来月ロンドンで開催される世界選手権のタイトル奪取に照準を定める男子シングルス世界ランク1位、リー・チョンウェイ選手(マレーシア)が1日、地元企業の招きを受けフィリピン入りした
リー選手が試合以外の催しのためにフィリピンを訪問するのは、数年前に続いてこれで2度目。同行したのは、男子ダブルス世界4位のクー・ケンケット選手。フィリピンで有名なケネビック・アスンション選手を交え、地元大手企業ロビンソンズ・ランドとグループ企業が毎年実施しているバドミントン大会「FDGカップ」で約1時間、エキシビションマッチを行った
FDGカップは、ロビンソンズ・ランドの社長を務めるフレデリック・D・ゴー(FDG)氏の誕生日にちなんで毎年開催されている催し。取引先を含むグループ会社内の親睦をはかる目的で、関連企業の社員らによるトーナメントに加えて、各国から世界のトップ選手をゲストに招いて、バドミントン愛好家でもあるゴー氏とのエキシビションマッチを披露している。昨年は台湾の女子ダブルス世界2位、チェン・ウェンシン/チェン・ユーチン組。2009年にはとりわけアジアで高い人気を誇るイ・ヨンデ選手をはじめとする韓国ナショナルチームが招待された

今回は、駐フィリピン・マレーシア大使も自ら会場に出向いて観戦する中、リー選手とゴー氏がダブルスを組んで、クー選手とアスンション選手のペアと対戦。リー、クー両選手は強烈なスマッシュや世界トップクラスの高度な技術を披露したほか、ディセプションやアクロバティックなショットなどを織り交ぜ、遊び心あふれるエンターテイナーぶりも発揮し、会場を埋めた地元のバドミントン愛好家らを魅了した

両選手はまた、滞在最終日となった3日、ヨネックスの東南アジア代理店である Sunrise & Co (PTE) LTD (サンライズ)主催によるサイン会を大型商業施設内にある複数のスポーツ店で実施した。サンライズはシンガポールに本拠を置き、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム、ブルネイ、香港、マカオ、インド、スリランカでヨネックス商品の販売促進活動を手掛けている
ヨネックスはサンライズ以外に、アジアでは台湾、中国、韓国、タイに個別の代理店を置いている。また、オーストラリアとニュージーランドは、Gray-Nicolls Sports(グレイ・ニコルス・スポーツ)が担当する