中国広州開催のアジア競技大会バドミントンを締めたのはやはりこの男だった 13日に始まったバドミントン競技全日程の最終試合に組まれた男子シングルス決勝に登場したホスト国、中国のリン・ダン選手。9月のジャパンオープンで敗れた世界1位のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)との高度なショットの応酬となった試合を2-1(21-13,15-21,21-10)で制し、地元の期待にこたえて優勝した。特に1-1で迎えたファイナルゲームはそれまでよりさらに一段シフトアップ。リー選手を寄せ付けず11-1の大差で折り返すと、その後も反撃の機会を与えず圧勝した 初めてのアジア大会タイトルを得て、リン選手はバドミントンのメジャー大会に位置付けられる、五輪、アジア大会、世界選手権、全英オープン、トマス杯(男子国・地域別対抗戦)、スディルマン杯(男女混合国・地域別対抗戦)のすべてを制した。
Month: November 2010
Another great match in Mens Doubles
アジア競技大会、20日夜の男子ダブルス決勝戦で、今大会第1シードで4年前のドーハ大会に続く連覇を狙ったマレーシアのクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組を、第2シードのインドネシア、マルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン組が逆転で撃破。2年前の北京五輪に次いで、同じく4年に一度開催のアジア大会で大きなタイトルを手にした 圧巻は、クー/タン組が第1ゲームを21-16で奪った後の第2ゲーム。互いに19-19からゲームポイント、マッチポイントを握るも譲らずそのまま24-24まで進み、最後はキド/セティアワン組が26-24で取り返した。続く第3ゲームは勢いに乗ったキド/セティアワン組が試合を優位に運び、19-19に追いつかれるが21-19で振り切った
Eriko wins Bronze
アジア競技大会、女子シングルスで廣瀬栄理子選手が銅メダルを獲得した 19日午前に行われた準決勝では、世界ランク1位、今大会第1シードの中国ワン・シン選手に(7-21,15-21)で敗れ決勝には進めなかったものの、18日夜の準々決勝でマレーシアのウォン・ミューチュー選手にストレート勝ち(22-20,21-11)したことで、米倉加奈子コーチが1998年バンコク大会で得た金メダルに続く、日本バドミントン界にとって3大会ぶりのメダルを手にした 廣瀬選手は今年、マレーシアとインドネシアのスーパーシリーズ(SS)で3位。世界選手権、ジャパンオープンSS、マカオオープン・グランプリ(GP)でベスト8入りと、来年から本格化するロンドン五輪の出場権をかけたオリンピックレースも見据え、堅実に結果を積み重ねている
Asian Top 8’s
アジア競技大会は18日午前を終わって、各種目のベスト8が出揃った(女子ダブルスのみ既にベスト4)。この時点で中国選手は、シングルス4人とダブルス6組のすべてが勝ち残った。今大会は団体と個人戦、合わせて7つの金メダルがあるが、このうちいくつを中国が制するのか、または誰が中国の完全制覇を止めるのかにも注目が集まっている 勝ち残り選手の数を国・地域別で見ると、中国(10)、韓国(7)、台湾(4)、日本(3)、マレーシア(3)、インドネシア(3)、タイ(3)、インド(1)、香港(1)、ベトナム(1)の順となる
China and China!
アジア競技大会の団体戦決勝が15日に行われ、下馬評通り、男女ともに中国が勝利。女子は大会4連覇、男子は2連覇を達成した 女子は、全員10代の若い布陣で臨んできたタイに対し、シングルス世界ランク1位(ワン・シン選手)、4位(ワン・シーシャン選手)、6位(ジアン・ヤンジャオ選手)の強力な3人が立ちふさがり、3-0で一蹴した ただ、タイの15歳、インタノン・ラッチャノク選手は、世界1位のワン・シン選手に臆することなく挑み、第1ゲームを22-20で奪い、ファイナルゲームの14-14まで競り合った。最後は7連続得点で地力に勝るワン選手に振り切られたが、ラッチャノク選手ら次代を担う若手がアジア大会という大舞台で世界のトップと対戦する機会を得たことは、タイの将来にとって大きな収穫で、今後、中国を含む強豪国にとって脅威になっていくことが予想される 一方、男子は、韓国が中国にもう一歩のところまで迫った。