中国広州開催のアジア競技大会バドミントンを締めたのはやはりこの男だった
13日に始まったバドミントン競技全日程の最終試合に組まれた男子シングルス決勝に登場したホスト国、中国のリン・ダン選手。９月のジャパンオープンで敗れた世界１位のリー・チョンウェイ選手（マレーシア）との高度なショットの応酬となった試合を２－１（21-13,15-21,21-10）で制し、地元の期待にこたえて優勝した。特に１－１で迎えたファイナルゲームはそれまでよりさらに一段シフトアップ。リー選手を寄せ付けず11-1の大差で折り返すと、その後も反撃の機会を与えず圧勝した
初めてのアジア大会タイトルを得て、リン選手はバドミントンのメジャー大会に位置付けられる、五輪、アジア大会、世界選手権、全英オープン、トマス杯（男子国・地域別対抗戦）、スディルマン杯（男女混合国・地域別対抗戦）のすべてを制した。試合後のインタビューでは、対戦相手のリー選手をたたえた上で、「夢を達成した」と喜びを表現。次については、まず心身を調整したいとコメントした。今後は、自身が最も重要な勝利と語る北京五輪に続き、ロンドンで五輪２連覇を達成できるかどうかに注目が集まる。なおリン選手の勝利は、中国に今大会５つ目の金メダルをもたらした
一方、同じく北京五輪の金メダリストで、この日、混合ダブルス決勝で中国ペアを下して栄冠を手にした韓国女子のイ・ヒョジュン選手（29）が、試合後のインタビューで引退の意向を明かした。理由として、学業への専念と結婚を挙げた
イ選手は２年前の北京五輪において、イ・ヨンデ選手と組んだ混合ダブルスで金、イ・キョンウォン選手との女子ダブルスで銀と、２つのメダルを獲得した。また今年５月に行われた女子の国地域別対抗戦ユーバー杯では、チームの大黒柱として常勝中国を破っての初優勝に貢献。最近では、女子ダブルス、混合ダブルスともに、それまでと異なるペアで試合に出場し若手を引っ張るなど、韓国バドミントン界に大きな足跡を残してきた
イ・ヒョジュン選手は今大会、混合ダブルスで金、女子ダブルスで銅、女子団体で銅と、中国のツァオ・ユンレイ選手とともに、参加全選手の中で最多の３つのメダルを手にしている
アジア大会バドミントン個人戦の全結果は
【男子シングルス】 １位：リン・ダン（中国）、２位：リー・チョンウェイ（マレーシア）、３位：パク・ソンファン（韓国）・チェン・ジン（中国）
【女子シングルス】 １位：ワン・シーシャン（中国）、２位：ワン・シン（中国）、３位：廣瀬栄理子（日本）・イップ・プイイン（香港）
【男子ダブルス】 １位：マルキス・キド／ヘンドラ・セティアワン組（インドネシア）、２位：クー・ケンケット／タン・ブンヒョン組（マレーシア）、３位：チョン・ジェソン／イ・ヨンデ組（韓国） ・モハンマド・アーサン／アルベン・ユリアント・チャンドラ組（インドネシア）
【女子ダブルス】 １位：ツァオ・ユンレイ／ティエン・チン組（中国）、２位：ワン・シャオリ／ユー・ヤン組（中国）、３位：ハ・ジュンユン／イ・キョンウォン組（韓国）・キム・ミンジュン／イ・ヒョジュン組（韓国）
【混合ダブルス】 １位：シン・ベクチョル／イ・ヒョジュン組（韓国）、２位：ツァン・ナン／ツァオ・ユンレイ組（中国） 、３位：チェン・フンリン／チェン・ウェンシン組（台湾、世界11位）・ ヘ・ハンビン／マー・ジン組（中国）
最終的な国・地域別のメダル獲得数（団体・個人戦含む）は以下の通り
１位： 中国 （金５個、銀３個、銅２個 計10個）
２位： 韓国 （金１個、銀１個、銅５個 計７個）
３位： インドネシア （金１個、銀０個、銅３個 計４個）
４位： マレーシア （金０個、銀２個、銅０個 計２個）
５位： タイ （金０個、銀１個、銅１個 計２個）
６位： 日本 （金０個、銀０個、銅１個 計１個）
６位： 香港 （金０個、銀０個、銅１個 計１個）
６位： 台湾 （金０個、銀０個、銅１個 計１個）
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