アジア競技大会の団体戦決勝が15日に行われ、下馬評通り、男女ともに中国が勝利。女子は大会4連覇、男子は2連覇を達成した

女子は、全員10代の若い布陣で臨んできたタイに対し、シングルス世界ランク1位(ワン・シン選手)、4位(ワン・シーシャン選手)、6位(ジアン・ヤンジャオ選手)の強力な3人が立ちふさがり、3-0で一蹴した
ただ、タイの15歳、インタノン・ラッチャノク選手は、世界1位のワン・シン選手に臆することなく挑み、第1ゲームを22-20で奪い、ファイナルゲームの14-14まで競り合った。最後は7連続得点で地力に勝るワン選手に振り切られたが、ラッチャノク選手ら次代を担う若手がアジア大会という大舞台で世界のトップと対戦する機会を得たことは、タイの将来にとって大きな収穫で、今後、中国を含む強豪国にとって脅威になっていくことが予想される
一方、男子は、韓国が中国にもう一歩のところまで迫った。とりわけ最初の2試合、第1シングルスと第1ダブルスは互いに譲らぬ白熱した試合で、ファイナルゲームまでもつれ込み、いずれも1時間を超える熱戦となった
第1シングルスのリン・ダン選手(中国)対パク・ソンファン選手(韓国)は、パク選手が第1ゲームを先勝するも、リン選手が第2ゲームを取り返し第3ゲームも15-8とリードした時点で勝負は決したかに思えた。しかしパク選手がここから粘りを見せ19-18まで追いすがった。最後はパク選手のミスで敗れた(19-21,21-16,21-18)が、終始、冷静に試合を進めていたリン選手のあせりを誘った
第1ダブルスのカイ・ユン/フー・ハイファン組(中国)対チョン・ジェソン/イ・ヨンデ組(韓国)の試合はさらに過熱した。一進一退の攻防の中、第1ゲームをチョン/イ組(21-17)、第2ゲームをカイ/フー組(22-20)がそれぞれ取り合った。迎えたファイナルゲームでは、文字通り1点を奪い合う緊迫した展開が続き、そのまま22-22まで進んだ。勝敗はどちらに転んでもおかしくない状況だったが、カイ選手のスマッシュがネットにかかり、最終的に韓国が24-22で勝ちをもぎ取り、通算成績を1-1のタイに戻した
ただ、続く第2シングルスは、世界選手権チャンピオンの中国、チェン・ジン選手が貫禄のストレート勝ち(21-9,21-15)。第2ダブルスは、第1ゲームを23-21と競り勝った中国ペア、グオ・ツェンドン/シュー・チェン組が第2ゲームも21-17で連取。第3シングルス(チェン・ロン選手対イ・ヒョンイル選手)を残して、4試合で4時間40分に及んだ激闘に終止符を打った
中国男子は今回の勝利を通じ、あらためて選手層の厚さを示した
団体戦の最終結果は
【男子】1位:中国、2位:韓国、3位:インドネシア/タイ
【女子】1位:中国、2位:タイ、3位:韓国/インドネシア