7月27~30日に開催されたシンガポールインターナショナルシリーズは、男子シングルスで古財和輝選手、女子ダブルスで馬上愛実・下﨑彩組がそれぞれ優勝し、日本勢が2種目を制して幕を閉じた インターナショナルシリーズは、世界バドミントン連盟(BWF)が定める世界ランクの基となるランキングポイントの獲得対象大会の中で、下から2番目の大会に位置付けられる。今回、古財選手と馬上・下﨑組が獲得した2,500ポイントは、9月に日本で開催されるジャパンオープンスーパーシリーズ(SS)に照らすと2回戦進出=ベスト32(2,200ポイント)に相当。ただこれは、ロンドン五輪出場権確保に必要となる世界ランク16位の維持にも十分でなく、オリンピックレースを戦っている選手はこの時期、これら下位大会に出場する意味はない 一方、来月開催される世界選手権は五輪と同列に置かれる最高峰の大会で、獲得できるランキングポイントが最も大きい。仮にベスト8に入れば、ジャパンオープンSSのベスト4、さらには、先ごろ佐々木翔選手が成し遂げたUSオープングランプリ(GP)ゴールド優勝に相当するポイントを得られる。このため、世界選手権出場選手にとっては、ランキングポイントの大幅な上乗せが狙え、出場できない選手とのポイント差を広げる好機となる