
アジアジュニア選手権準決勝、日本の若手のエース、桃田賢斗、奥原希望両選手が勝ち、決勝に進んだ
桃田選手は、世界ジュニアランキング上位の今大会第1位シード、ベルマ・サミール選手(インド)と対戦。第1ゲームを落とし苦しい立ち上がりとなるが、第2ゲームの接戦を制すると、ファイナルは勢いに乗って21-9と圧倒した
世界バドミントン連盟(BWF)が発表した最新の世界ジュニアランキングは、1位ビクター・アクセルセン選手(デンマーク)、2位ベルマ・サミール選手、3位桃田賢斗選手の順になっている
決勝の相手は同10位、マレーシアのスーン・ジューベン選手。昨年、同じマレーシアのズルファドリ・ズルキフリ選手にアジアジュニア選手権と世界ジュニア選手権で続けて敗れ、自らの不甲斐なさを嘆いていた桃田選手にとっては、1年間の成長を示す意味でも、きっちり勝って、10月に千葉で開催される世界ジュニア選手権のタイトル奪取に向け、はずみをつけたいところだ
日本勢対決となった女子シングルスは、17歳の奥原選手が15歳の山口茜選手をストレートで下し、決勝に進んだ。奥原選手は今大会これまで、対戦相手に少なくとも1ゲームは1ケタの点数しか与えず力の差を見せてきた。準決勝でも第1ゲームこそ21-19と競り合うが、第2ゲームは、中国選手や第4シードのベトナム選手などを下して勝ち上がり勢いのある山口選手を、やはり9点に抑え込んだ
決勝では第1シード、インドのP.V.シンドゥ選手と対戦する。同選手は世界ジュニアランク2位で奥原選手の1つ上に立つ(1位はタイのラッチャノク・インタノン選手)。既にシニアの大会に出場しており、インドネシア、スイス、インドのインターナショナルチャレンジで優勝経験を有する実力者だ。世界ランクは25位で、インドの女子シングルスで、世界5位のサイナ・ネワル選手の次に位置する。今大会では準々決勝で昨年の優勝者、中国スン・ユ選手を接戦の末(22-20,21-19)に下している
なおアジアジュニア選手権個人戦で優勝した日本選手は、2006年男子シングルスの田児賢一選手のみ
各種目準決勝の結果
【男子シングルス】 ベルマ・サミール(インド)〈21-13,18-21,9-21〉桃田賢斗、スーン・ジューベン(マレーシア)〈13-21,21-18,21-11〉スドラジャット・パンジ・アクバル(インドネシア)
【女子シングルス】 P.V.シンドゥ(インド)〈21-19,21-16〉ブサナン・ウンバンルンパン(タイ)、奥原希望〈21-19,21-9〉山口茜
【男子ダブルス】 リー・チュンヘイ/ウン・カロン(香港)〈21-15,24-26,15-21〉スバクティアル・エディ/アルディアルタマ・アルヤ・マウラナ(インドネシア)、ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ/プラセトヨ・アルフィアン・エコ(インドネシア)〈20-22,13-21〉ウー・シャオリン/ワン・チリン(台湾)
【女子ダブルス】 イ・ソヒ/シン・スンチャン(韓国)〈21-14,21-14〉リー・メンイーン/チョウ・メイクアン(マレーシア)、ホワン・ヤチオン/ユー・シャオハン(中国)〈23-21,21-10〉チェン・チンチェン/へ・ジアシン(中国)
【混合ダブルス】 チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国)〈21-17,21-19〉リュウ・ユーチェン/チェン・チンチェン(中国)、ワン・イルブ/ホワン・ドンピン(中国)〈21-9,21-18〉ド・トゥアンドゥック/レ・トゥフエン(ベトナム)
決勝の対戦カードは以下の通り。毎年強豪を輩出する中国の選手は、女子ダブルスと混合ダブルスの2種目にしか残らなかった
【男子シングルス】 桃田賢斗対スーン・ジューベン(マレーシア)
【女子シングルス】 P.V.シンドゥ(インド)対奥原希望
【男子ダブルス】 スバクティアル・エディ/アルディアルタマ・アルヤ・マウラナ(インドネシア)対ウー・シャオリン/ワン・チリン(台湾)
【女子ダブルス】 イ・ソヒ/シン・スンチャン(韓国)対ホワン・ヤチオン/ユー・シャオハン(中国)
【混合ダブルス】 チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国)対ワン・イルブ/ホワン・ドンピン(中国)