
バドミントンの強豪国が揃う東南アジアにあって、いまだ発展途上のフィリピンで、現在、最も将来を期待されている女子シングルスのマルビン・アン・ベニス・アルカラ選手が、BadPaL がアジアで3月以降実施している、東日本大震災の被災者支援活動「PRAY&PLAY for JAPAN」に協力してくれた
1995年11月生まれ、今月16歳になるアルカラ選手は、現ナショナルチーム・コーチを父に持ち、弟も選手として活躍するバドミントン一家に育った。そうした環境下で実力を伸ばし、国内では早い段階から頭角を現す。今年から始まった国内ランキングを決める全国を回るサーキット、PBaRS(Philippine Badminton Ranking System)では、10月末に行われた最終戦で、出場したオープンとU19の2部門を制覇。10代半ばにして、女子シングルス国内トップの地位を固めている
国際舞台では2009年7月、弱冠13歳の時に出場した自国開催のフィリピンオープングランプリ(GP)ゴールドでベスト8に入り、一躍脚光を浴びた。翌10年には、モルディブインターナショナルチャレンジ(5月)とシリアインターナショナルシリーズ(8月)の準優勝を経て、シンガポールユースインターナショナルU17(12月)で見事、国際大会初優勝を飾った
ただ、国の競技レベルの違いから、国際大会で戦っていくにはまだまだ実力不足であることを十分認識している。同じ1995年生まれで親友でもあるタイのインタノン・ラッチャノク選手(世界13位)の活躍に刺激を受けながら、フィリピンを飛び出し、世界の強豪が集まるマレーシアのクラブチームに所属。海外選手の中でもまれながら、厳しいトレーニングに励んでいる。11月2日から台湾で始まる世界ジュニア選手権の個人戦は、この1年でどれだけ世界と戦える力を身に付けたかをはかる、重要な試金石となりそうだ
PRAY&PLAY for JAPAN は、主としてスポーツ愛好家を対象に、チャリティーTシャツの購入を通じた義援金の提供に加えて、このTシャツを着てスポーツすることで、被災者に対する 思いを周囲に広く伝えることを呼び掛けるもの。これまでにアジアで、トップ選手のほか、多くのスポーツ愛好家から賛同が寄せられている
Philippine’s No.1 teen, Malvinne Ann Venice Alcala supports BadPaL’s charity activity for victims of Earthquake/Tsunami, ‘PRAY&PLAY for JAPAN‘