Japan secures medals in WS,MD and XD

Aya admitted it wasn't easy to play against a team-mate from the same high-school, Natsuki
Aya admitted it wasn’t easy to play against a team-mate from the same high-school, Natsuki

世界ジュニア選手権個人戦準々決勝、女子シングルスの大堀彩仁平菜月の日本選手同士の対決は、先輩の大堀選手に軍配。ただ、大堀選手は試合後、いつも一緒に練習している仁平選手との試合が相当やりにくかったことを認めた。このほか山口茜選手、男子ダブルスの玉手勝輝・中田政秀組、混合ダブルスの渡辺勇大・東野有紗組が勝ち、準決勝進出を決めるとともに、この時点でメダルを確保した

大堀選手と仁平選手の一戦は、ここまで勝ち上がってきた試合とは明らかに異なり、やりにくそうな大堀選手が第1ゲームを落とす。第2ゲームはリードするものの、互いにミスなどもあり、すっきりいかないもどかしい展開のままファイナルゲームを迎える。ただファイナル後半に入ると、ようやく吹っ切れたのか、大堀選手に積極的な動きが見られるようになり、連続得点を重ねて仁平選手に反撃の機会を与えず勝利した

大堀選手は試合直後、BadPaL の取材に応じ、仁平選手について、「実は日本人の中でも一番やりたくない相手だった」と本音を明かした。「試合に入る前までは思い切って向かっていくつもりだったが、実際やってみると、やはりやりにくかった」と苦笑交じりに認め、「内容的には良くなかったが、勝ててよかった」と述べ、3大会連続でメダルを確保した喜びではなく、安どの表情を見せた

準決勝への抱負を尋ねると、「勝ち負けにこだわらず、思い切った試合をしたい。勝たなければいけない、というほどの実績があるわけでもない。最後の世界ジュニアだからこそ、そう思う」と強調した

Akane in QF
Akane lost the 2nd game again but no problem to win the match

山口選手は、アジアジュニア選手権で3位に入ったシンガポールの成長株リャン・シャオユ選手と対戦。第1ゲームを一方的な展開で奪うと、第2ゲームも前半をリードして折り返す。ところが後半開始早々追いつかれ、終盤16-16から5連続得点を決められ、このゲームを落としてしまう。ファイナルゲーム、第2ゲームの流れのまま序盤に失点を重ねることも懸念されたが、しっかり切り替え、逆に次々と点数を重ねていき20-11とマッチポイントをつかむ。ここからミスなどで6連続失点で追い上げられるが、終わってみれば、スコアで見るより危なげない勝利だった

山口選手は試合後、BadPaL に対し、最後にもたついた要因を、「自分が勝ち急いでしまった部分と、相手の粘り強さの両方」と説明した。試合全体を振り返ると、「動きは悪くなかった。ただ昨日と一緒で、第1ゲームを比較的容易に取った後、第2ゲームを失い、ファイナルゲームに突入してしまった」と指摘。考えられる理由を尋ねると、「風の影響でなかなか後ろが使えない中、前で勝負しているが、1ゲームを取った気の緩みからか前に出るのが遅くなっていたりするのかもしれない」と答えた

女子シングルスではこの日、山口、大堀両選手が格上と称してはばからない、タイのブサナン・ウンバンルンパン選手が敗れる波乱。既にシニアの上位大会スーパーシリーズ(SS)の次に位置付けられるグランプリ(GP)ゴールドで優勝経験があり、世界ランク18位につけている逸材だが、結局、ジュニアの国際タイトルには手が届かず。大堀選手に決勝で敗れた、2013年アジアジュニアの準優勝が最高成績となった

Masahide-Katsuki
Masahide /Katsuki will chase the medal in better color

男子ダブルスでは、日本勢唯一の勝ち残り、玉手勝輝・中田政秀組がシードのデンマークペアをファイナルゲームの末に降し、2月のアジアジュニアで逃した個人戦のメダルを確保した。第1ゲームは、「国際大会の個人戦でここまでくるのは初めてで緊張した」と試合後に語った通り、動きが硬く、競り合いから抜け出せないまま僅差で落とす。続く第2ゲームは緊張がほぐれたか、21-8と完勝。ファイナルゲームは第1ゲーム同様、競り合いとなるも、今度はリードを保ったまま、相手に主導権を渡さず振り切った

玉手、中田両選手は、緊張したという準々決勝の雰囲気について、「サーブのジャッジが厳しかったり、思うように声を出せなかったり、日本国内の大会で経験してきた決勝などと比べてもやはり違う」と指摘した。さらに、「少し油断していた部分があった」と認めた上で、「攻めのプレーができず、内容は良くなかったが、何とか勝ててホッとしている」と率直な感想を述べた

玉手・中田組は前日、BadPaL に対し、初戦(2回戦)で敗れたアジアジュニアで、日本から出場したほかの2ペア、常山幹太・下農走組と三橋健也・渡辺勇大組がそろって銅メダルを獲得したのを見て、「正直悔しかった」と明かしていた。この日の勝利で既にメダルは確保。準決勝では「よりいい色のメダルを目指す」と明言した

男子ダブルスでは、この日最後に試合が組まれた第1シードの中国ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ組が、アジアジュニア決勝で降した韓国キム・ジョンホ/キム・ジェファン組に逆転負けを喫し、まさかのメダルなしに終わった

Yuta-Arisa in QF
Yuta / Arisa showed never-die spirit in QF

日本勢の最後に登場したのは、混合ダブルスの渡辺・東野組。開催国マレーシアから唯一残っていたペアが相手とあって、注目を集めた。試合が始めると、日本ペアが21-7と圧倒した第1ゲームは、渡辺選手の巧みなラケットワークに観客ならび他国・地域の選手らがどよめいた。第2ゲームは、18-20と先にゲームポイントを握られながら追いつき、そこから文字通り1点を争う凌ぎ合いに突入して敵味方関係なく会場はヒートアップ。結局、自国で意地を見せたマレーシアペアに28-30と振り切られる。こうしてファイナルゲームを迎えたが、この時点で足にけいれんがきていたマレーシアのタン・ジンホワ選手と、「勝つための戦略として疲れたふりをしていた」と試合後に明かした渡辺選手の男子2人のコンディションの差がそのまま点差に現れ、渡辺・東野組が21-14で勝利。ベスト16どまりだったアジアジュニアで逃したメダルを手元にしっかりたぐり寄せた

東野選手は試合直後、BadPaL の取材に対し、「(敵を欺くための)パートナーの‘作戦’に気付かず、体の具合を本気で心配した」と涙を浮かべて語りながら、「でも勝ててうれしい」と笑顔も見せた。準決勝は、「きょうの試合、あまり良くなかったので、あすはパートナーよりも動いていきたい」と気持ちを新たにした。渡辺選手は、「疲れは大丈夫。(標的にしてきた)あすの中国ペアとの一戦に勝たなければ意味がない。作戦を講じてでも勝ちにいく」と決意を語った

一方、この日敗れてベスト4入りを逃した日本選手のうち、男子シングルスの常山幹太選手は、BadPaL に対し、「前日の試合の疲れもあり、完敗」と潔く負けを認めた。これで対外的にはジュニアの大会を卒業し、今後は活動の舞台をシニアの大会に移していく。抱負を聞くと、「今後も上を目指していく」姿勢を確認した上で、「今のままのプレースタイルでは通用しない。馬力をつけていきたい」と語った

準々決勝の結果

【男子シングルス】 クリスティ・ジョナタン(インドネシア)〈17-21,18-21〉リン・グェイプ(中国)、ツァオ・ジュンペン(中国)〈18-21,21-12,21-17〉チーム・ジュンウェイ(マレーシア)、アンソニー・ギンティン(インドネシア)〈21-13,21-5〉常山幹太シー・ユーチ(中国)〈21-12,21-7〉R.サセイシュタラン(マレーシア)

【女子シングルス】 山口茜〈21-11,16-21,21-17〉リャン・シャオユ(シンガポール)、チョチュウォン・ポーンパウィー(タイ)〈15-21,21-10,18-21〉チン・ジンジン(中国)、大堀彩〈20-22,21-18,21-10〉仁平菜月ブサナン・ウンバンルンパン(タイ)〈11-21,14-21〉ホー・ビンジャオ(中国)

【男子ダブルス】 ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ(中国)〈21-15,17-21,18-21〉キム・ジョンホ/キム・ジェファン(韓国)、ケドレン・キッティヌポン/プアバラヌクロー・デチャポン(タ イ)〈21-19,21-14〉M.R.アルジュン/シラグ・シェッティ(インド)、ヨニー・チュン/ユン・シンチョイ(香港)〈15-21,17-21〉ヘンドリク・クダマサ・クリントン/ムハンマド・リアン・アルディアント(インドネシア)、アレクサンダー・ボンド/ジョエル・アイプ(デンマーク)〈21-18,8-21,16-21〉玉手勝輝・中田政秀

【女子ダブルス】 チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)〈21-13,21-16〉キラス・オスターメイヤー/ナッチャ・サエンチョテ(タイ)、ドゥ・ユエ/リ・インフェイ(中国)〈21-18,21-11〉荒木茜羽・志田千陽ジアン・ビンビン/タン・ピンヤン(中国)〈17-21,21-11,21-11〉ユン・ミンア/パク・クネ(韓国)、テアチャボラシンスクン・チャニサ/チョチュウォン・パチャラプン(タイ)〈21-19,14-21,13-21〉ロシタ・エカ・プトリサリ/アプリアニ・アプリアニ(インドネシア)

【混合ダブルス】 ホワン・カイシアン/チェン・チンチェン(中国)〈21-15,21-10〉ヨニー・チュン/グ・ツーヨウ(香港)、タン・ジンホワ/ゴー・イーチン(マレーシア)〈7-21,30-28,14-21〉渡辺勇大・東野有紗プアバラヌクロー・デチャポン/プティッタ・スパジラクン(タイ)〈19-21,18-21〉パク・キュンフン/パク・クネ(韓国)、ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)〈14-21,16-21〉ムハンマド・リアン・アルディアント/ロシタ・エカ・プトリサリ(インドネシア)

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準決勝の対戦カード

【男子シングルス】 リン・グェイプ(中国)対ツァオ・ジュンペン(中国)、アンソニー・ギンティン(インドネシア)対シー・ユーチ(中国)

【女子シングルス】 山口茜対チン・ジンジン(中国)、大堀彩対ホー・ビンジャオ(中国)

【男 子ダブルス】 キム・ジョンホ/キム・ジェファン(韓国)対ケドレン・キッティヌポン/プアバラヌクロー・デチャポン(タイ)、ヘンドリク・クダマサ・クリントン/ムハンマド・リアン・アルディアント(インドネシア)対玉手勝輝・中田政秀

【女子ダブルス】 チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国)対ドゥ・ユエ/リ・インフェイ(中国)、ジアン・ビンビン/タン・ピンヤン(中国)対ロシタ・エカ・プトリサリ/アプリアニ・アプリアニ(インドネシア)

【混合ダブルス】 ホワン・カイシアン/チェン・チンチェン(中国)対渡辺勇大・東野有紗、パク・キョンフン/パク・クネ(韓国)対ムハンマド・リアン・アルディアント/ロシタ・エカ・プトリサリ(インドネシア)

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