
タイオープンGPゴールド準決勝、ここまで勝ち上がってきた日本ペア2組のうち、女子ダブルスの三木佑里子・米元小春組が地元タイのペアとのファイナルゲーム20-20までもつれる接戦を制し、日本勢で唯一、決勝に進んだ
三木・米元組は、女子シングルス世界13位のポーンティップ・ブラナプラサーツク選手と同22位のブサナン・ウンバンルンパン選手のタイの若き実力者2人に、16-21で第1ゲームを先制される。第2ゲームは主導権を握り、最少得点差ながら一度もリードを譲ることなくインターバルを迎える。後半、いったんは追い抜かれるもすぐに抜き返し、そのまま連続得点などで一気に置き去った。勝敗を決するファイナルゲームはいきなりタイペアに0-4とリードされると、流れをつかめず前半を5-11で折り返す。しかし後半に入ると7連続得点で12-12の同点に追い付き、さらに13-17とリードを許すも再び17-17で並び返すと、ここから抜け出し、20-18と逆にマッチポイントを握る。地元開催の大会で負けられないタイのペアが粘りを見せ、20-20と同点に追い付かれるが、最後は2連続得点で勝利し、決勝進出を決めた
一方、混合ダブルスの嘉村健士・米元組は世界ランク上位のインドネシアペアに試合開始直後、0-9と大きくリードされると、流れを呼び戻すことは叶わず、そのまま8-21の大差で第1ゲームを落とす。第2ゲームに入ると落ち着きを取り戻したか、1点を取り合う競り合いで前半を終える。しかし中盤、インドネシアペアに5連続得点を許し点差を広げられると、その後はついていくのが精いっぱいでその差を埋めることはできず、16-21で敗れ、決勝の一歩手前で今大会を終えた
このほかの種目は、女子シングルスがともにタイの10代、ラッチャノク・インタノン選手とブサナン・ウンバンルンパン選手が勝ち、決勝の舞台に立つ。タイからは男子シングルスのベテラン、ブーンサック・ポンサナ選手も危なげなく勝ち上がった
また男子ダブルスでは、兵役義務のため年初より国際大会から遠ざかっていたユ・ヨンソン選手とシン・ベクチョル選手の韓国ペアが勝ち、昨年10月のデンマークオープンスーパーシリーズ(SS)プレミア以来の優勝を目指し、世界ランク上位のロシアペア、ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ組に挑む
準決勝の結果
【男子シングルス】
ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界7位)〈21-9,21-9〉ウィスヌ・ユリ・プラセトヨ(インドネシア、世界60位)
K.スリカンス(インド、世界61位)〈21-14,21-18〉タンマシン・シトヒコム(タイ、世界143位)
【女子シングルス】
ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界22位)〈21-17,21-19〉グ・ジュアン(シンガポール、世界23位)
ラッチャノク・インタノン(タイ、世界5位)〈21-13,21-17〉パイ・シャオマ(台湾、世界19位)
【男子ダブルス】
アンドリュー・エリス/クリス・アドコック(英国、世界23位)〈15-21,16-21〉ユ・ヨンソン/シン・ベクチョル(韓国、世界34位)
ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界17位)〈22-20,21-12〉クリス・ラングリッジ/ピーター・ミルス(英国、世界25位)
【女子ダブルス】
コ・アラ/ユ・ヘウォン(韓国、世界22位)〈10-21,21-15,9-21〉グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、世界764位)
三木佑里子・米元小春(世界47位)〈16-21,21-14,22-20〉ポーンティップ・ブラナプラサーツク/ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界216位)
【混合ダブルス】
リッキー・ウィディアント/プスピタ・リチ・ディリ(インドネシア、世界14位)〈21-8,21-16〉嘉村健士・米元小春(世界81位)
マルキス・キド/ピア・ゼバディア・ベルナデス(インドネシア、世界10位)〈21-18,21-8〉ツェン・ミンハオ/チェン・ウェンシン(台湾)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界7位)対K.スリカンス(インド、世界61位)
【女子シングルス】 ラッチャノク・インタノン(タイ、世界5位)対ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、世界22位)
【男子ダブルス】 ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界17位)対ユ・ヨンソン/シン・ベクチョル(韓国、世界34位)
【女子ダブルス】 三木佑里子・米元小春(世界47位)対グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、世界764位)
【混合ダブルス】 マルキス・キド/ピア・ゼバディア・ベルナデス(インドネシア、世界10位)対リッキー・ウィディアント/プスピタ・リチ・ディリ(インドネシア、世界14位)