6-month left for qualifying to London Olympics

5月にスタートしたオリンピックレースも6カ月が経過し、折り返し点を超えた。世界バドミントン連盟(BWF)が11月3日に発表した最新の世界ランキングを基に、現時点でロンドン五輪出場圏内である世界16位以内にいる選手の数を国・地域別に見ると、以下のようになる(世界17位以下の繰り上がり選手や、開催国枠や大陸枠といった特別枠の対象選手は含まない)

【中国】 男子シングルス2人、女子シングルス3人、男子ダブルス2組、女子ダブルス2組、混合ダブルス2組

【韓国】 男子シングルス2人、女子シングルス2人、男子ダブルス2組、女子ダブルス1組、混合ダブルス1組

【日本】 男子シングルス2人、女子シングルス1人、男子ダブルス1組、女子ダブルス2組、混合ダブルス1組

【デンマーク】 男子シングルス1人、女子シングルス1人、男子ダブルス1組、女子ダブルス1組、混合ダブルス1組

【インドネシア】 男子シングルス2人、男子ダブルス2組、女子ダブルス1組、混合ダブルス1組

【タイ】 男子シングルス1人、女子シングルス2人、女子ダブルス1組、混合ダブルス2組

【台湾】 女子シングルス2人、男子ダブルス1組、女子ダブルス1組、混合ダブルス1組

【マレーシア】 男子シングルス1人、男子ダブルス1組、混合ダブルス1組

【ドイツ】 女子シングルス1人、混合ダブルス1組

【ベトナム】 男子シングルス1人

【インド】 女子シングルス1人

【アメリカ】 男子ダブルス1組

【香港】 女子ダブルス1組

【ロシア】 女子ダブルス1組

【シンガポール】 女子ダブルス1組

【英国】 混合ダブルス1組

【ポーランド】 混合ダブルス1組

この時点で5種目すべての出場枠を確保しているのは、中国韓国日本デンマークの4カ国・地域。とりわけ中国は、1つの国・地域に付与される最大枠(シングルス3人ずつ、ダブルス2組ずつ)まで、あと男子シングルス1人に迫っている

男子シングルスの世界トップ5は、1位リー・チョンウェイ(マレーシア)、2位チェン・ロン(中国)、3位リン・ダン(中国)、4位ピーター・ゲード(デンマーク)、5位チェン・ジン(中国)。仮に上位3人がとどまり、チェン・ジンがピーター・ゲードを抜いて4位に上がれば、中国が男子シングルスの3枠を抑えることになる (※シングルスで各国・地域が獲得可能な最大出場枠は世界1~4位に3人以上含まれた場合の3人

一方、各種目2枠づつの確保を目標に掲げている日本は、世界ランク8位以内に藤井瑞希・垣岩令佳組、末綱聡子・前田美順組、松尾静香・内藤真実組の3ペアを配する女子ダブルスに加えて、男子シングルスで田児賢一が世界16位以内にランクアップしたことで、世界ランク1ケタ台を維持している佐々木翔選手とともに現在2枠を確保している

ただそのほかの種目では、女子シングルスが世界14位の佐藤冴香選手に続いて、廣瀬栄理子選手(同20位)または後藤愛選手(22位)が16位以内に入ることが2枠獲得の条件になる

男子ダブルスは、日本勢トップの平田典靖・橋本博且組が世界10位で五輪出場圏内の1枠を確保。これに佐藤翔治・川前直樹組(12位)、早川賢一・遠藤大由組(13位)が続いているが、日本が2枠を得るには、このうち2組以上が世界8位以内に上がる必要がある

混合ダブルスも同様で、現在五輪出場圏内にいる日本トップの池田信太郎・潮田玲子組(世界13位)と、佐藤翔治・松尾静香組(世界23位)をはじめとするもう1組のペアがそろってトップ8に入らなければならず、日本にとって特に男子ダブルスと混合ダブルスの2枠確保は厳しい状況にある (※ダブルスで各国・地域が獲得可能な最大出場枠は世界ランク1~8位に2組以上含まれた場合の2組

このため代表選手にとって、来年4月末までに出場する大会で複数回、上位の外国ペアを倒し高いランキングポイントの獲得につながる「結果」を残すことが、オリンピックレース生き残りの絶対条件となる

なお最終的な五輪出場権獲得選手は、来年5月3日付の世界ランキングを基に確定する

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