FOUR from Singapore : Asian shuttlers in London (2)

アジアの五輪代表を国・地域別に紹介する。2回目はシンガポール。シンガポールの代表は4人で、いずれもオリンピック初出場となる

Indonesian and Chinese combination

このうち最も注目されるのは、女子ダブルスのシンタ・ムリア・サリ/ヤオ・レイ組。五輪出場資格を得た5月3日時点の世界ランク(13位)から判断するとメダルに近いとは言えず、出場16ペアが4ペアづつ4組に分かれて戦う予選リーグ突破(ベスト8入り)も決して楽観視できない。ただ、昨今の世界の女子ダブルス界で必要とされる強力な攻撃力を備えていて、上位大会スーパーシリーズ(SS)での優勝実績あり。五輪前最後の国際大会となったシンガポールオープンSSを、末綱聡子・前田美順組に接戦の末敗れベスト8で終えた直後、日本に渡り2週間の強化トレーニングをこなすなど準備にも余念がなく、何より気負いのない挑戦者の姿勢が、英国・ウェンブリーの大舞台で大物食いを果たす可能性を感じさせる

今回、水泳、卓球への期待が大きいシンガポール五輪選手団全21人の中で約2割を占めるバドミントン選手だが、女子選手3人はいずれも他国からの国籍変更組。シンタ・ムリア・サリ選手がインドネシア・ジャカルタ出身(シンガポール国籍取得2005年5月)、グ・ジュアン選手とヤオ・レイ選手が中国・江蘇省出身(同2007年5月)といった具合だ。この点でロンドン五輪は、シンガポールバドミントン協会によるメダル獲得に向けた長期計画の第一段階ととらえることもでき、4年後のリオデジャネイロ五輪での大願成就につながる活躍が期待される

シンガポール五輪代表(4人)

【男子シングルス】 ウォン・ジリアン・デレク選手(23)

【女子シングルス】 グ・ジュアン選手(22)

【女子ダブルス】 シンタ・ムリア・サリ選手(24)/ヤオ・レイ選手(22)

Leave a comment