スイスオープンGPゴールド準決勝、わずかの差でロンドン五輪出場圏外にいる佐藤翔治・川前直樹組が、日本選手で唯一、決勝進出を決めた

日本男子ダブルス陣で2番手の佐藤・川前組(世界11位)の相手は、インドネシアで同じく2番手につけ、五輪出場権獲得に直結する世界ランク8位以内への滑り込みを狙っている実力者ペア、ヘンドラ・アプリダ・グナワン/アルベン・ユリアント・チャンドラ組(世界10位)。佐藤・川前組は第1ゲーム、序盤から終始リードを保ったまま21-18で勝利。第2ゲームは開始直後にリードを許すもすぐに逆転し、その後は追い上げを許さず21-17で振り切った
一方、日本3番手の早川賢一・遠藤大由組は、準々決勝で平田典靖・橋本博且組を下した台湾のエースペア、ファン・チエミン/リー・シェンム組に対し、第1ゲームは終盤、4連続得点を許して落とす。第2ゲームは序盤から主導権を握るも15-15で追いつかれ一進一退の展開に。最初のマッチポイント(19-20)をしのぎ逆にゲームポイント(21-20)を奪い返すも決め切れず、21-23で力尽きた
女子シングルスの三谷美菜津選手は、世界5位のサイナ・ネワル選手(インド)と対戦。第1ゲームは序盤に2-9と大きくリードを許したのが響き、終盤追い上げるも16-21で失う。第2ゲームに入るとリズムをつかみ7-3と主導権を握ったかに見えた。しかし地力に勝るネワル選手にここから7連続得点を許し逆転されると、その後はじりじりと点差を開かれ18-21で敗れた
男子シングルスでは、世界3位の中国チェン・ロン選手が韓国のベテランエース、イ・ヒョンイル選手にストレート負けする波乱があった
各種目準決勝の結果
【男子シングルス】 チェン・ジン(中国、世界5位)〈21-11,21-18〉タウフィック・ヒダヤット(インドネシア、世界12位)、チェン・ロン(中国、世界3位)〈14-21,19-21〉イ・ヒョンイル(韓国、世界7位)
【女子シングルス】 サイナ・ネワル(インド、世界5位)〈21-16,21-18〉三谷美菜津(世界33位)、ワン・シーシャン(中国、世界3位)〈21-17,21-15〉ラッチャノク・インタノン(タイ、世界11位)
【男子ダブルス】 ヘンドラ・アプリダ・グナワン/アルベン・ユリアント・チャンドラ(インドネシア、世界10位)〈18-21,17-21〉佐藤翔治・川前直樹(世界11位)、ファン・チエミン/リー・シェンム(台湾、世界9位)〈21-15,23-21〉早川賢一・遠藤大由(世界13位)
【女子ダブルス】 キム・ミンジョン/ハ・ジョンウン(韓国、世界3位)〈21-23,19-21〉バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界21位)、ウォン・ペイティ/チン・イエイフイ(マレーシア、世界14位)〈12-21,11-21〉タン・ジンフア/シア・フアン(中国、世界20位)
【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)〈21-15,16-21,21-13〉クリス・アドコック/イモジェン・バンキア(英国、世界14位)、スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界9位)〈21-18,21-14〉ヘ・ハンビン/バオ・イーシン(中国、世界23位)
決勝の対戦カードは以下の通り。佐藤・川前組はランキングポイントの上乗せを狙い、ロシアオープンGP(昨年6月)、インドオープンGPゴールド(同12月)に続く、オリンピックレース期間中、3つ目のタイトル獲得に挑む。今大会、日本のトップペア2組を破ってきたファン/リー組とは2週前のドイツオープンGPゴールドで初めて対戦し、ストレート勝ちしている
【男子シングルス】 チェン・ジン(中国、世界5位)対イ・ヒョンイル(韓国、世界7位)
【女子シングルス】 ワン・シーシャン(中国、世界3位)対サイナ・ネワル(インド、世界5位)
【男子ダブルス】 ファン・チエミン/リー・シェンム(台湾、世界9位)対佐藤翔治・川前直樹(世界11位)
【女子ダブルス】 タン・ジンフア/シア・フアン(中国、世界20位)対バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界21位)
【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)対スッケー・プラパカモン/サラリー・トウントンカム(タイ、世界9位)