No Japanese in Finals, but Chinese and Korean only

アジア選手権準決勝、日本選手は女子シングルスに2人、男子ダブルスに1組が勝ち進んだがすべて敗退。一昨年の平田典靖・橋本博且組、昨年の早川賢一・遠藤大由組に続く日本勢の決勝進出はならなかった

Sayaka TAKAHASHI
Sayaka failed to reach the final

高橋沙也加選手は、世界ランク1位の中国リ・シュエリ選手と2度目の対戦。ロンドン五輪金メダルの強豪だが、初めて挑戦した3月のドイツオープングランプリ(GP)ゴールド準々決勝では、ファイナルゲームまで戦い勝っていた

第1ゲーム、前半を11-8とリードして折り返すが、12-9から6連続失点で逆転を許す。巻き返して18-17と再度リードを奪うも、次にリ選手の放ったショットをアウトとみて見送りインの判定。ここから連続失点して18-21でこのゲームを落とす。第2ゲームはリ選手に主導権を握られるが離されずについていき、14-14で追いつくと、その後の競り合いを制し21-18で取る。迎えたファイナルゲーム、序盤からミスが出た高橋選手が徐々に点差をつけられ7-11で前半を終える。エンドの変わった後半も、高橋選手のミスが重なり、さらにその差を広げられて12-21で敗れた

LI Xuerui
Never lose twice to same opponent

高橋選手は試合直後、BadPaL の取材に応じ、「相手のいい球を取っても、次でミスしてしまった」と、自ら犯したミスを悔やんだ。さらに、第2ゲームを奪った後、ファイナルゲームの出だしでつまづいた点を敗因の1つに挙げた。一方、リ選手については、「(風の異なる)どちらのコートに入っても、やるべきことがしっかりできている。ショットの正確性とともに、試合運びがうまい」と強さを再認識。「前回の対戦(3月ドイツGPゴールド)では勝てたが、研究されてきている」とも指摘した。ただ、「格上の相手に対しても、守備の部分はできるという自信を得た。ミスをしないという基本的な部分をしっかりやって、次につなげたい」と締めくくった

Hiroyuki ENDO-Kenichi HAYAKAWA
ENDO/HAYAKAWA lost to young Koreans again

早川賢一・遠藤大由組は、昨年のこの大会、決勝で敗れた韓国キム・サラン/キム・ギジョン組と再戦。第1ゲームは、サービス周りの勝負となり、韓国ペアのリードで終盤まで競り合いが続くが、早川・遠藤組は16-17から逆転。そのまま21-19で逃げ切った。しかしその後は低い展開のラリーの中で日本ペアのレシーブが韓国の前衛につかまる場面が続き、結局、最後まで打開策を見出せないまま第2、3ゲームを落とし、逆転負けで2年連続の決勝進出を逃した

遠藤選手は試合後、BadPaL に対し、「格上と認識しているが勝てない相手ではない。しかし、このレベル(世界5位)の相手にあんなレシーブをしていては勝てないということ。レシーブ位置が後ろすぎた」とコメント。早川選手は「ゲーム途中でレシーブを修正するのは難しい。前に出ようとしたが、怖くて半歩遅れた」と述べた。ただ遠藤選手は、「レシーブの上手い方が勝てるということも分かってきた。調整して次に臨みたい」と前を向いた

Eriko HIROSE
There is a distance between Eriko and Yihan

廣瀬栄理子選手は、過去7回対戦して、2010年世界選手権での1勝しかしていない中国ナンバー2のワン・イーハン選手に挑んだ。第1ゲーム開始早々、ワン選手と互角に渡り合い、7-4とリードする。しかし直後に9連続得点を許すと、そこからは格上のワン選手に次々と得点を重ねられ、12-21でこのゲームを落とす。第2ゲームに入ってもワン選手主導の試合の流れを変えることは叶わず、廣瀬選手はなすすべなく6-21の大差で敗れ去った

廣瀬選手は試合後、BadPaL に対し、「スピードで勝負したかったが相手が速かった。決め球も決まらなかった」と完敗を認めた。それでも、「体も落ちていないので、今後もスピードとラリーで勝負していきたい」と次の大会に向けての意気込みを語った

各種目準決勝を終えて、決勝に勝ち進んだは、中国と韓国の選手のみ。男子シングルス、女子シングルス、女子ダブルスの3種目は中国同士、男子ダブルスは韓国同士、混合ダブルスが中国と韓国の対戦となった

各種目準決勝の結果

【男子シングルス】

チェン・ロン(中国、世界2位)〈21-17,21-15〉チョン・ウェイフェン(マレーシア、世界15位)

ドゥ・ペンユ(中国、世界3位)〈21-16,11-6棄権〉ワン・ツェンミン(中国、世界9位)

【女子シングルス】

リ・シュエリ(中国、世界1位)〈21-18,18-21,21-12〉高橋沙也加(世界22位)

ワン・イーハン(中国、世界3位)〈21-12,21-6〉廣瀬栄理子(世界12位)

【男子ダブルス】

イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン(韓国、世界3位)〈21-17,21-16〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア、世界15位)

早川賢一・遠藤大由(世界4位)〈21-19,13-21,14-21〉キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界5位)

【女子ダブルス】

ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界1位)〈21-15,21-17〉コ・アラ/ユ・ヘウォン(韓国、世界30位)

マー・ジン/タン・ジンフア(中国、世界10位)〈21-18,21-8〉ティアラ・ロサリア・ヌライダ/ゲビー・リスティヤニ・イマワン(インドネシア、世界24位)

【混合ダブルス】

フラン・クルニアワン/シェンディ・プスパ・イラワティ(インドネシア、世界10位)〈21-23,15-21〉コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国)

ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界3位)〈21-16,21-11〉リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界39位)

 

決勝の対戦カード

【男子シングルス】 チェン・ロン(中国、世界2位)対ドゥ・ペンユ(中国、世界3位)

【女子シングルス】 リ・シュエリ(中国、世界1位)対ワン・イーハン(中国、世界3位)

【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン(韓国、世界3位)対キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界5位)

【女子ダブルス】 ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界1位)対マー・ジン/タン・ジンフア(中国、世界10位)

【混合ダブルス】 ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界3位)対コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国)

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