タイの代表6人には、2000年シドニーから数えて4度目のオリンピックとなる30代のベテランから、初出場の17歳まで、幅広い年齢層の選手がそろった
今、最も勢いがあり上位進出が期待されるのは、混合ダブルスのスッケー・プラパカモン/サラリー・トゥントーンカム組。このペアではアテネ(2回戦敗退)、北京(2回戦敗退)に続く3度目のオリンピックだが、サラリー選手は、シドニーで女子ダブルスと混合ダブルスにも出場しており4度目となる。なおアテネでは、サラリー選手が女子ダブルス(ベスト8)、スッケー選手が男子ダブルス(1回戦敗退)をそれぞれ掛け持ちしていた
世界のトップ選手が揃った6月の上位大会インドネシアオープンスーパーシリーズ(SS)プレミアでは、世界ランク1位の中国ペアに直接勝利するなどして優勝。前週のタイオープングランプリ(GP)ゴールド準優勝に続き、オリンピック前に出場した2大会で最高の結果を得てロンドンに乗り込むベテラン2人は、体調管理と集中力の維持を成功のカギと位置付けている
同様に、オリンピック前最後の大会を優勝で締めくくったのが男子シングルスのブーンサック・ポンサナ選手だ。シドニー(1回戦敗退)、アテネ(4位)、北京(2回戦敗退)と3大会連続出場を果たしたベテランは、オリンピックレース途中の昨年10月、負傷した足首の手術に踏み切り、約3カ月間、国際大会から遠ざかった。今年初めに復帰したが調子はすぐには戻らず、トップ10内だった世界ランクは一気に30位台まで降下。何とか五輪出場資格を得たものの、手術前の状態に戻るのは困難とみられていた
しかし6月末のシンガポールオープンSSでは1回戦から気持ちのこもったプレーを見せて勝ち上がり、見事に優勝してしまう。そのカムバックぶりに、同じく足首の負傷から心身ともに回復を図っているリー・チョンウェイ選手(マレーシア)の陣営から、スピリットを見習うべきとの声が上がっている
一方、経験豊富なベテラン3人と対照的に、弱冠17歳でオリンピック初出場を決めたのが女子シングルスのラッチャノク・インタノン選手。前人未到の世界ジュニア選手権3連覇のほか、15歳でGP(ベトナム)とGPゴールド(インドネシア)初優勝、16歳でSSプレミア(デンマーク)ベスト4など、既に世界のトップ選手の中でも着実に結果を積み上げている
インタノン選手とコーチは数年前、長期計画として、17歳で迎えるロンドン五輪では初出場を、21歳で迎えるリオデジャネイロ五輪ではメダル獲得を、それぞれ目指す考えを示していた
タイ五輪代表(6人)
【男子シングルス】 ブーンサック・ポンサナ選手(30)
【女子シングルス】 ラッチャノク・インタノン選手(17)
【男子ダブルス】 マニーポン・ジョンジット選手(21)/ボディン・イサラ選手(21)
【混合ダブルス】 スッケー・プラパカモン選手(32)/サラリー・トゥントーンカム選手(33)
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