Former World No.1s ain’t enough to qualify for London Olympic

ロンドン五輪出場資格を得た選手の出場の可否を確認する期限となっていた9日、中国とマレーシアの元世界ランク1位選手のオリンピック挑戦が静かに幕を閉じた

WANG (left) is OUT, LI is IN @archives

中国は、五輪出場枠3つを確保した女子シングルスで、世界トップ4を占める4選手の中から3選手を選ぶ必要があった。出場資格確定の基準となった5月3日付世界ランキングでは、1位ワン・イーハン、2位ワン・シン、3位ワン・シーシャン、4位リ・シュエリの順だったが、中国バドミントン協会は今回、ワン・シーシャン選手(写真左)を外してリ・シュエリ選手を五輪に派遣することを決めた

ワン・シーシャン選手は昨年1~8月と11月に世界1位に立ち、それ以外でもオリンピックレース期間中(11年5月~12年4月)は常にトップ3内を維持してきた。ただし今年は、年初の韓国オープンスーパーシリーズ(SS)プレミアで勝った後、優勝から遠ざかっていた

これに対しリ・シュエリ選手は昨年1月、トップ10の外にいた。ところが同年12月、1ケタ台に入ると、そこから着実に順位を上げ、オリンピックレース終盤、既に3人の中国選手が世界トップ3を占めていたため、五輪出場資格を確保しておくための絶対条件だった世界4位に滑り込んだ

ワン選手とは対照的に、リ選手は今年、ドイツオープングランプリ(GP)ゴールド、全英オープンSSプレミア、アジア選手権、インドオープンSSで優勝。オリンピックレース後のインドネシアオープンSSプレミアでも準優勝と明確な結果を残しており、中国バドミントン協会ひいてはヘッドコーチのリ・ヨンボ氏は、現時点においてメダル獲得の可能性がより高い選手を選んだ形となった

ワン・シーシャン選手はこの日の夜、五輪出場がなくなった事態を心配する友人やファンに対し、自身のマイクロブログを通じ、「ありがとう。私は大丈夫」とのコメントを発している

End of Partnership @archives

一方、マレーシアでは、この日までに女子ダブルスで出場資格を得た16ペアの中から辞退者が出なかったことで、リザーブリストの最上位にいた元世界1位、ウォン・ペイティ/チン・イエイフイ組が待ち望んだ繰り上げ出場の可能性が消滅。ペア解散に向かうことが明らかにされた

マレーシアバドミントン協会によると、ウォン選手(写真左)は引退してコーチに、チン選手は若手選手と新たなペアを組む傍ら、アシスタントコーチの任もこなすことになるという

現役引退が濃厚なウォン選手は、「チン選手とパートナーを組んだ10年間はジェットコースターに乗っているかのようだったが、素晴らしい体験をたくさんさせてもらった。唯一の心残りはあと少しのところでロンドン五輪出場を逃したこと。完璧な幕引きの舞台となるはずだったのに」と心情を吐露した

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