ドイツオープンGPゴールド準決勝、日本選手で勝ち上がった早川賢一・遠藤大由、藤井瑞希・垣岩令佳、佐藤翔治・松尾静香の3組は、いずれも韓国ペアに敗れ、決勝には進めなかった
最初に登場した混合ダブルスの佐藤・松尾組は、この種目、世界ランク7位でロンドン五輪出場圏内にいる格上のイ・ヨンデ/ハ・ジュンユン組に挑み、19-20と先にゲームポイントを握られながら逆転で第1ゲームを取る。ただ第2、ファイナルゲームは実力差を見せられ、ゲームカウント1対2で敗れた
昨年、ドイツオープンGPゴールド(3月)と独ビットブルガーオープンGPゴールド(11月)の両大会を制し、ドイツで強いペアとして地元メディアも注目していた女子ダブルスの藤井・垣岩組は、若手ながら昨年12月、マカオオープンGPゴールドのタイトルを獲得して世界ランク10位まで駆け上がってきたキム・ハナ/ジュン・キュンユン組と対戦。第1ゲーム、終盤に逆転して21-20とゲームポイントを奪うも決め切れず、第2ゲームを取って迎えたファイナルゲーム、19-18とリードするも、ここから3連続得点を許し敗退。連覇は果たせなかった
男子ダブルスでは、前日の日本勢対決を制して早川・遠藤組が準決勝に進んだが、世界トップの中でも、中国のカイ・ユン/フー・ハイファン組(世界1位)とともに一歩抜け出た感のあるチョン・ジェソン/イ・ヨンデ組(世界2位)に終始圧倒され、試合開始直後の1点を除いて、一度も追いつくことさえできぬまま完敗した
これで、日本選手はすべて敗れ、次週に開催される全英オープンスーパーシリーズ(SS)プレミアの会場である英国バーミンガムに移動する
一方、女子シングルスでは地元ドイツのユリアン・シェンク選手(世界8位)が、過去3度対戦して、これまで1度も勝ち星のなかった中国のワン・シン選手(世界2位)にストレート勝ちする金星を挙げた。今大会第1シードを下したことで、シェンク選手の母国での優勝に期待が高まっている
各種目準決勝の結果
【男子シングルス】
リン・ダン(中国、世界2位)〈21-10.21-11〉トミー・スギアルト(インドネシア、世界19位)
シモン・サントソ(インドネシア、世界11位)〈21-12,21-13〉ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界13位)
【女子シングルス】
ワン・シン(中国、世界2位)〈14-21,16-21〉ユリアン・シェンク(ドイツ、世界8位)
リ・シュエリ(中国、世界6位)〈24-22,21-14〉グ・ジュアン(シンガポール、世界17位)
【男子ダブルス】
チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国、世界2位)〈21-12,21-13〉早川賢一・遠藤大由(世界13位)
コ・ソンヒョン/ユ・ヨンソン(韓国、世界4位)〈21-19,21-23,12-21〉シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界14位)
【女子ダブルス】
パン・パン/チェン・シュウ(中国、世界23位)〈21-17,12-21,17-21〉タン・ジンフア/シア・フアン(中国、世界38位)
藤井瑞希・垣岩令佳(世界4位)〈21-23,21-18,19-21〉キム・ハナ/ジュン・キュンユン(韓国、世界10位)
【混合ダブルス】
イ・ヨンデ/ハ・ジュンユン(韓国、世界7位)〈21-23,21-16,21-10〉佐藤翔治・松尾静香(世界19位)
スッケー・プラパカモン/サラリー・トゥントーンカム(タイ、世界6位)〈15-21,14-21〉トーマス・レイバーン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界8位)
決勝の組み合わせは以下の通り。韓国がダブルス3種目制覇を狙う。中でも自国以外でも高い人気を誇り実力も兼ね備えたイ・ヨンデ選手は、2つのタイトルをかけて戦う
【男子シングルス】 リン・ダン(中国、世界2位)対シモン・サントソ(インドネシア、世界11位)
【女子シングルス】 リ・シュエリ(中国、世界6位)対ユリアン・シェンク(ドイツ、世界8位)
【男子ダブルス】 チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国、世界2位)対シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界14位)
【女子ダブルス】 キム・ハナ/ジュン・キュンユン(韓国、世界10位)対タン・ジンフア/シア・フアン(中国、世界38位)
【混合ダブルス】 イ・ヨンデ/ハ・ジュンユン(韓国、世界7位)対トーマス・レイバーン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界8位)