Semifinals slots dominated by Japanese

USオープンGPゴールド準々決勝、この日も日本選手の快進撃は続き、全種目で準決勝に進んだ。とりわけ女子シングルスと混合ダブルス、男子ダブルスでは、ベスト4のうち2枠ずつを確保した

女子シングルス、廣瀬栄理子選手(世界17位)の相手は、4月のインドオープンスーパーシリーズ(SS)の2回戦ファイナルゲームで、20-17とマッチポイントを握りながらあと1点が奪えず悔しい逆転負けを喫したタイのポーンティップ・ブラナプラサーツク選手(世界11位)。第1ゲームから1点を争う接戦となるが、15-18とリードされた場面から4連続得点で逆転。20-19と先にゲームポイントを奪うと一気に勝負を決めた。第2ゲームは序盤からリードされる展開で18-20と逆にゲームポイントを奪われるも、ここから食らいつき、4連続得点で逆転勝ちを収めた

佐藤冴香選手(世界19位)は、第2シードのチェン・シャオチエ選手(世界8位)と初めて対戦した。小柄ながら、多彩なテクニックと驚異的な粘りで世界のトップと渡り合うチェン選手を相手に一歩も譲らず、ファイナルゲームではマッチポイントを奪い合う大接戦となったが、チェン選手のお株を奪う粘りを発揮し、21-13,18-21,27-25で勝利をもぎとった

一方で、タイの16歳ラッチャノク・インタノン選手(世界14位)が中国6番手のリ・シュエリ選手(世界12位)、台湾の17歳タイ・ツーイン選手が同7番手のルー・ラン選手(世界23位)をそれぞれ下し、女子シングルス準決勝に中国選手が1人も残らない事態となった

男子シングルスの佐々木翔選手(世界15位)は、通算対戦成績1勝4敗と分の悪いブーンサック・ポンサナ選手(タイ、世界10位)が相手だったが、第1ゲームを21-10と一方的に先取。第2ゲームに入るとポンサナ選手の反撃に遭い中盤まで競り合うが、終盤抜け出し21-15で勝利しベスト4に名乗りを上げた。準決勝では台湾のシュエ・シュアンイ選手(世界45位)と対戦する

もう一つの山では、ベトナムのグエン・ティエンミン選手(世界9位)が中国のバオ・チュンライ選手(世界11位)を21-18,21-15で退けた。一方、第1シードのタウフィック・ヒダヤット選手(インドネシア、世界4位)がマーク・ツイブラー選手(ドイツ、世界17位)に16-21,15-21で敗れる波乱があった

女子ダブルスは、今大会第2シード、世界3位の末綱聡子・前田美順組が、世界9位のタイペアを寄せ付けずストレート(21-11,21-12)勝ち。対照的に、世界5位の松尾静香・内藤真実組は、これまで4戦して勝ちのない世界6位のキム・ミンジュン/ハ・ジュンユン組(韓国)にストレート負けで、準決勝進出を逃した

混合ダブルスでは、現在、ロンドン五輪出場圏内にいる池田信太郎・潮田玲子組(世界16位)が前日に続き、3ゲームマッチの接戦を制しベスト4入り。一方、じわじわと世界ランクを上げてきている佐藤翔治・松尾静香組(世界36位)は今大会、1回戦から1ゲームも落とさない安定した戦いぶりで準決勝に進んだ

日本ペア3組が勝ち残っていた男子ダブルスでは、早川賢一・遠藤大由組(世界12位)が韓国の急造ペア、イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組に敗れたが、平田典靖・橋本博且(世界10位)、佐藤翔治・川前直樹(世界14位)の2組は順当に勝ち、ベスト4に残った

 

準決勝の組み合わせは以下の通り。なお、ベスト8までにシングルス3人、ダブルス2組を残していた中国選手はすべていなくなった

【男子シングルス】 グエン・ティエンミン(ベトナム、世界9位)対マーク・ツイブラー(ドイツ、世界17位)、佐々木翔(世界15位)対シュエ・シュアンイ(台湾、世界45位)

【女子シングルス】 ラッチャノク・インタノン(タイ、世界14位)佐藤冴香(世界19位)廣瀬栄理子(世界17位)対タイ・ツーイン(台湾、世界24位)

【男子ダブルス】 平田典靖・橋本博且組(世界10位)対トニー・グナワン/ハワード・バック組(米国、世界17位)、佐藤翔治・川前直樹組(世界14位)対イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組(韓国)

【女子ダブルス】 チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン組(台湾、世界2位)対ジュン・キュンユン/キム・ハナ組(韓国、世界31位)、末綱聡子・前田美順組(世界3位)対キム・ミンジュン/ハ・ジュンユン組(韓国、世界6位)

【混合ダブルス】 チェン・フンリン/チェン・ウェンシン組(台湾、世界6位)対佐藤翔治・松尾静香組(世界36位)、池田信太郎・潮田玲子組(世界16位)対イ・ヨンデ/ハ・ジュンユン(韓国、世界64位)

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