全英オープンスーパーシリーズ(SS)プレミア1回戦、現地時間7日午前10時から翌8日の午前3時前まで、約17時間に及んだ長い1日を終え、日本選手は、男子シングルス3人全員、女子シングルス3人全員、男子ダブルス3組中2組、女子ダブルス4組中3組、混合ダブルス3組中1組が勝ち上がった。
中でも、この日、最初の試合に登場した混合ダブルスの佐藤翔治・松尾静香組(世界ランク19位)が、ロンドン五輪出場圏内にいる格上の韓国イ・ヨンデ/ハ・ジョンウン組(世界7位)をストレートで撃破。いきなりの金星を挙げた。
女子シングルスでは、昨年準優勝の廣瀬栄理子選手がインドネシアのアドリアンティ・フィルダサリ選手を相手に、第1ゲームを落とす。第2ゲームは取り返すも、ファイナルゲームでも序盤から大きくリードされる苦しい展開となるが、特別な思い入れを持つこの大会で気持ちを切らすことなく、終盤に7連続得点するなど猛烈な追い上げを見せて逆転勝ち。2回戦に進んだ
一方、日本選手の中で世界ランク最高位(4位)につけている女子ダブルスの藤井瑞希・垣岩令佳組は、前週のドイツオープングランプリ(GP)ゴールドでストレート勝ちした、中国のマー・ジン/ツォン・チエンシン組と再び対戦。ゲームカウント1対1で迎えたファイナルゲーム、終盤18-15とリードしながら追い付かれ最後は20-22で敗れ、昨年準優勝したこの大会で、日本選手の中で最初に姿を消した
このほか、混合ダブルスの池田信太郎・潮田玲子組と平田典靖・前田美順組、男子ダブルスの佐藤翔治・川前直樹組が初戦敗退となった
世界の強豪の中では、混合ダブルス世界1位の中国ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組が、英国のクリス・アドコック/イモジェン・バンキア組(世界14位)にフルゲーム(21-16,19-21,19-21)の末に敗れる波乱があった
また、今年いっぱいで引退する男子シングルスのベテラン、ピーター・ゲード選手(デンマーク、世界4位)が、やはり英国のラジフ・オーセフ選手(世界26位)との初戦をフルゲーム(21-17,16-21,14-21)の末に落とし、さまざまな思いを抱いて臨んだ最後の全英オープンを早々に去った
女子シングルスではワン・シン選手(世界2位)が韓国のソン・ジヒョン選手(世界12位)に8-21,13-21でストレート負けし、中国3強の一角が早くも崩れた
日本選手1回戦の結果
【男子シングルス】 佐々木翔(世界6位)〈21-18,21-19〉ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界13位)、田児賢一(世界8位)〈21-12,24-22〉ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界30位)、ソン・ワンホ(韓国、世界17位)〈21-14,12-21,15-21〉山田和司(世界27位)
【女子シングルス】 佐藤冴香(世界15位)〈21-17,21-8〉対ペトヤ・ネデルチェワ(ブルガリア、世界18位)、廣瀬栄理子(世界19位)〈17-21,21-8,21-19〉アドリアンティ・フィルダサリ(インドネシア、世界36位)、ヤオ・ジエ(オランダ、世界21位)〈11-21,19-21〉後藤愛(世界22位)
【男子ダブルス】 平田典靖・橋本博且(世界8位)〈21-9,21-17〉ビタリジ・ダルキン/アレクサンドル・ニコラエンコ(ロシア、世界32位)、クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界6位)〈21-11,21-18〉佐藤翔治・川前直樹(世界11位)、早川賢一・遠藤大由(世界13位)〈21-12,17-21,21-14〉ライアン・アグン・サプトラ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界18位)
【女子ダブルス】 藤井瑞希・垣岩令佳(世界4位)〈17-21,21-19,20-22〉マー・ジン/ツォン・チエンシン(中国)、松尾静香・内藤真実(世界5位)〈21-10,21-10〉ヘザー・オルバー/マリアナ・アガサンジェロウ(英国、世界27位)、末綱聡子・前田美順(世界6位)〈22-20,21-11〉リネ・ダムケーア・クルス/マリー・ロープケ(デンマーク、世界17位)、高橋礼華・松友美佐紀(世界20位)〈19-21,23-21,21-15〉グ・フイリン/グ・フイアン組(マレーシア、世界35位)
【混合ダブルス】 池田信太郎・潮田玲子(世界10位)〈21-17,15-21,16-21〉チャユット・トリヤチャート/ヤオ・レイ(シンガポール、世界32位)、イ・ヨンデ/ハ・ジョンウン(韓国、世界7位)〈20-22,16-21〉佐藤翔治・松尾静香(世界19位)、トーマス・レイバーン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界8位)〈21-11,21-16〉平田典靖・前田美順(世界46位)
日本選手2回戦の対戦カードは以下の通り。男子シングルスで早くも田児、山田両選手がぶつかる
【男子シングルス】 佐々木翔(世界6位)対ディオニシウス・ハヨム・ルンバカ(インドネシア、世界28位)、田児賢一(世界8位)対山田和司(世界27位)
【女子シングルス】 ジアン・ヤンジャオ(中国、世界5位)対佐藤冴香(世界15位)、ワン・シーシャン(中国、世界3位)対廣瀬栄理子(世界19位)、ティネ・バウン(デンマーク、世界7位)対後藤愛(世界22位)
【男子ダブルス】 平田典靖・橋本博且(世界8位)対インゴ・キンダーバーター/ヨハネス・シュートラー(ドイツ、世界17位)、カイ・ユン/フー・ハイファン(中国、世界1位)対早川賢一・遠藤大由(世界13位)
【女子ダブルス】 松尾静香・内藤真実(世界5位)対プーン・ロクヤン/ツェ・インシュー(香港、世界11位)、末綱聡子・前田美順(世界6位)対オム・ヘウォン/チャン・イエナ(韓国、世界28位)、高橋礼華・松友美佐紀(世界20位)対マー・ジン/ツォン・チエンシン(中国)
【混合ダブルス】 チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界9位)対佐藤翔治・松尾静香(世界19位)