今月20日に開幕するジャパンオープンスーパーシリーズ(SS)の1回戦の組み合わせが6日、発表された
30周年の記念大会でもあり、日本選手の初優勝に期待がかかるが、来年のロンドン五輪出場権をかけたオリンピックレースの最中ということで、世界の強豪がこぞって出場しており、初戦から厳しい対戦となる
男子シングルスの注目は、世界ランクを1ケタに乗せてきた好調の佐々木翔選手。1回戦の相手は、昨年の世界選手権チャンピオン、中国チェン・ジン選手。今年に入り3連勝しているが、危険な相手であることに変わりはなく、気の抜けない試合だ
女子シングルスは、佐藤冴香、廣瀬栄理子、後藤愛の3選手がいずれも世界ランク上位の強豪と激突。世界ランクも拮抗しているこの3人、難しい初戦を突破できた選手がその勢いに乗って、ロンドン五輪出場に向けた日本選手間の競争において優位に立つこともあり得る
男子ダブルス陣も厳しい戦いが待ち構える。中でも、今年に入りじわじわと世界ランクを上げてきた佐藤翔治・川前直樹組は、今大会第2シードのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク)に挑む
世界10位内に日本ペアが3組が入る女子ダブルスは、日本選手によるメダル獲得が最も期待できる種目といえる。とりわけ8月の世界選手権で銅メダルを獲得した末綱聡子・前田美順組は第2シードで、難敵である世界1位と4位の中国2ペアと別の山に入り、普段通りのプレーができれば決勝進出の可能性は高い。また、末綱・前田組と同じ山に入った第3シードの藤井瑞希・垣岩令佳組と第6シードの松尾静香・内藤真実組にも十分勝機はあり、準々決勝、準決勝で日本ペア同士の対決も考えられる
混合ダブルスでは、日本のペアで最高位(世界15位)に付けている池田信太郎・潮田玲子組の奮起に期待がかかる。初戦のインドペアは世界ランクこそ下位だが、世界選手権女子ダブルスで銅メダルを獲得した強力なスマッシュを放つジュワラ・グッタ選手を擁する油断できない相手。その後も台湾、デンマーク、インドネシアなどの強豪が待ちかまえるが、何とか初戦を突破して、勢いに乗りたいところ
主な日本選手の1回戦の対戦相手は以下の通り
【男子シングルス】 チェン・ジン(中国、世界6位)対佐々木翔(世界9位)、田児賢一(世界20位)対チャン・ヤンキット(香港、世界36位)、チェン・ロン(中国、世界4位)対山田和司(世界27位)
【女子シングルス】 チェン・シャオチエ(台湾、世界8位)対佐藤冴香(世界17位)、ソン・ジヒョン(韓国、世界12位)対廣瀬栄理子(世界18位)、ユリアン・シェンク(ドイツ、世界9位)対後藤愛(世界24位)、栗原文音(世界27位)対アプリラ・ユスワンダリ(インドネシア、世界41位)
【男子ダブルス】 平田典靖・橋本博且組(世界9位)対グオ・ツェンドン/チャイ・ビャオ組(中国、世界10位)、マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組(デンマーク、世界2位)対佐藤翔治・川前直樹組(世界12位)、モハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ組(インドネシア、世界6位)対早川賢一・遠藤大由組(世界14位)、数野健太・廣部好輝組(世界24位)対コーエン・リダー/ルンド・ボッシュ組(オランダ、世界29位)
【女子ダブルス】 末綱聡子・前田美順組(世界2位)対バオ・イシン/ツォン・チエンシン組(中国)、藤井瑞希・垣岩令佳組(世界3位)対サビトリー・アミタパイ/ソムスリ・ネッサラ組(タイ、世界39位)、松尾静香・内藤真実組(世界6位)対クンチャラ・ウォラビチッチャイクン/ドゥアンアノン・アルンゲーソン(タイ、世界9位)、クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組(デンマーク、世界13位)対高橋礼華・松友美佐紀組(世界15位)
【混合ダブルス】 池田信太郎・潮田玲子組(世界15位)対V・ディジュ/ジュワラ・グッタ組(インド、世界56位)、フラン・クルニアワン/ピア・ゼバディア・ベルナデス組(インドネシア、世界9位)対佐藤翔治・松尾静香組(世界27位)、ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組(中国、世界1位)対橋本博且・藤井瑞希組(世界30位)、イ・ヨンデ/ハ・ジュンユン組(韓国、世界37位)対早川賢一・松友美佐紀組(世界42位)