男子シングルス世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手が、マレーシアで日本の震災被害者救済基金「Hope&Smile」を立ち上げた
4月2、3の両日にチャリティーイベントを催し、総額100万リンギ(約2,700万円)を集める意向だ。初日はリー選手の地元ペナン、2日目は首都クアラルンプールを会場とし、エキシビションマッチやオークションを実施する予定。オークションには、中国のリン・ダン選手を下し2連覇を達成した全英オープンスーパーシリーズ(SS)プレミアの決勝で使用したラケットやシャツを提供する
また2日目のイベントには、友人であり、同じく日本のヨネックスとスポンサー契約を結ぶインドシアのスター、タウフィック・ヒダヤット選手に参加を呼び掛けている
リー選手は2月末、ヒダヤット選手の呼び掛けに応じてインドネシアのクラブ対抗戦、スーパーリーガ・バドミントンインドネシアに参戦するなど、両選手の間ではこれまでも、バドミントンの振興を目的とした相互交流がしばしば行われている
リー選手は震災が発生した3月11日、全英オープン参戦のため英国・バーミンガムに滞在しており、準々決勝の朝、ホテルのテレビで惨状を見て、ひどく落ち込んだという。その上で、被災者のために何かしなければと自らに言い聞かせ、多忙なスケジュールで自由の利かない自分に代わって、兄弟や友人に基金立ち上げの計画立案を頼んだと説明した
2日間で集められたお金は義援金として、在マレーシア日本国大使館に手渡されることになっている