
世界ジュニア選手権の個人戦が10日にスタートし、13日に行われた準々決勝に進んだU19(19歳未満)の日本代表、シングルス3人、ダブルス3組すべてが勝利する快挙。この時点で、日本は史上最多となる5種目で6個のメダルを確定させた
準々決勝に勝ってメダルを確保したのは、男子シングルスの渡邉航貴選手、女子シングルスの荒木萌恵、仁平菜月両選手、男子ダブルスの渡辺勇大・三橋健也組、女子ダブルスの志田千陽・松山奈未組、混合ダブルスの森岡秀斗・志田千陽組

この日は、とりわけ女子シングルスの仁平選手が、ユース五輪で金メダルを獲得し、シニアの大会でも既に優勝実績のある第1シード、中国ホー・ビンジャオ選手を破る活躍を見せた。また男子シングルスの渡邉選手は、団体戦で昨年の世界ジュニアチャンピオンを下した勢いにも乗り、3回戦の第2シード、マレーシアのチーム・ジュンウェイ選手を皮切りに次々とシード勢を撃破し、ベスト4に残った
日本のU19はここ数年、世界ジュニアで次のように活躍を見せている。◆2011年台湾・台北大会:男子シングルス銅(桃田賢斗)、女子シングルス銅(奥原希望)〈https://badpal.net/2011/11/06/ratchanok-made-a-history-winning-3rd-consecutive-world-junior-title/〉◆12年日本・千葉大会:男子シングルス金(桃田)、女子シングルス金(奥原)銀(山口茜)銅(大堀彩)、男子ダブルス銀(井上拓斗・金子祐樹)〈https://badpal.net/2012/11/03/japan-produces-the-first-world-junior-champions-ever/〉◆13年タイ・バンコク大会:女子シングルス金(山口)銀(大堀)〈https://badpal.net/2013/11/03/last-day-of-world-junior-individual-new-champ-akane-outclasses-her-compatriot/〉◆14年マレーシア・アロースター大会:女子シングルス金(山口)銅(大堀)、男子ダブルス銀(玉手勝輝・中田政秀)、混合ダブルス銅(渡辺勇大・東野有紗)〈https://badpal.net/2014/04/19/akane-defends-her-world-junior-title-but-not-easy-way-2/〉
今回、ペルー・リマ大会のメンバーは五輪レースに参戦中の山口選手を欠き、絶対的なエース不在のため力不足も指摘されていた。しかし彼らはメダルの数では既に、先輩たちが築いてきた過去のいずれの記録をも上回る結果を残してみせた。あとは残り2日、4年連続となる日本人チャンピオンの誕生を狙う
準々決勝の結果
【男子シングルス】
フィルマン・アブドゥル・コーリク(インドネシア、第1シード)〈15-21,7-21〉アドゥラ・ナムクン(タイ、第14シード)
R.サセイシサラン(マレーシア、第10シード)〈15-21,14-21〉シリル・ヴェルマ(インド)
リン・グェイプ(中国、第4シード)〈21-19,10-21,18-21〉ルー・チアフン(台湾、第6シード)
ロー・キーンヨウ(シンガポール、第13シード)〈22-24,17-21〉渡邉航貴(日本)
【女子シングルス】21
ホー・ビンジャオ(中国、第1シード)〈21-12,13-21,19-21〉仁平菜月(日本、第11シード)
ユリー・ダワル・ヤコブセン(デンマーク、第8シード)〈21-19,13-21,10-21〉リー・インイン(マレーシア)
ゴー・ジンウェイ(マレーシア、第4シード)〈21-19,22-20〉チェン・ユーフェイ(中国、第13シード)
ガオ・ファンジエ(中国)〈16-21,18-21〉荒木萌恵(日本)
【男子ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホー・ジティン(中国、第1シード)〈21-18,21-16〉ヤン・ミンツェ/ポ・リウェイ(台湾、第7シード)
渡辺勇大・三橋健也(日本、第3シード)〈21-19,21-19〉タン・チアン/レン・シアンユ(中国)
クリト・タンティナンクン/メク・ナロンリト(タイ、第12シード)〈21-17,18-21,13-21〉ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第15シード)
フレデリク・スゴー・モルテンセン/ヨエル・エイプ(デンマーク、第2シード)〈21-15,21-13〉イム・スミン/イ・ホンソブ(韓国、第8シード)
【女子ダブルス】
チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)〈21-14,21-17〉ユン・ガティン/グ・ツヤウ(香港)
ラマダニ・ハシヤンティ・プトリ/マルシェイラ・ギスチャ・イスラミ(インドネシア、第5シード)〈16-21,21-17,16-21〉リー・チアシン/チェン・ワンティン(台湾、第16シード)
志田千陽・松山奈未(第12シード)〈21-13,21-9〉ツォウ・チャオミン/チェン・ルー(中国)
リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第10シード)〈21-12,21-7〉ソン・ナヨン/ソン・アヨン(韓国)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、第1シード)〈21-14,21-5〉イム・スミン/ソン・アヨン(韓国)
ベン・レーン/ジェシカ・プー(イングランド、第3シード)〈17-21,21-17,12-21〉森岡秀斗・志田千陽(日本)
ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国、第8シード)〈21-10,21-14〉ファン・チュウユエ/チェン・ルー(中国)
ファクリザ・アビマニュ/アプリアニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)〈21-9,21-7〉アレホ・ハビエル・イべビアス/ミラン・ホセべ・アズキュー(スペイン)
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準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
アドゥラ・ナムクン(タイ、第14シード)対シリル・ヴェルマ(インド)
ルー・チアフン(台湾、第6シード)対渡邉航貴(日本)
【女子シングルス】
仁平菜月(日本、第11シード)対リー・インイン(マレーシア)
ゴー・ジンウェイ(マレーシア、第4シード)対荒木萌恵(日本)
【男子ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホー・ジティン(中国、第1シード)対渡辺勇大・三橋健也(日本、第3シード)
フレデリク・スゴー・モルテンセン/ヨエル・エイプ(デンマーク、第2シード)対ツォウ・ハオドン/ハン・チェンカイ(中国、第15シード)
【女子ダブルス】
チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)対リー・チアシン/チェン・ワンティン(台湾、第16シード)
志田千陽・松山奈未(第12シード)対リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第10シード)
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/チェン・チンチェン(中国、第1シード)対森岡秀斗・志田千陽(日本)
ファクリザ・アビマニュ/アプリアニ・ラハユ(インドネシア、第5シード)対ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国、第8シード)