
チャイナオープンSSプレミア準々決勝、4月のシンガポールオープン以来、久しぶりに早川賢一・遠藤大由組と高橋礼華・松友美佐紀組が揃ってSSのベスト4に残った。とりわけ高橋・松友組は、8月の世界選手権で不覚を取ったマレーシアペアを抑え込み、かねて口にしている、「同じ相手に2回続けて負けないようにする」という目標を有言実行。五輪レース突入後、一度も果たしていない決勝進出に向け、はずみをつけた
高橋・松友組が今シーズン、SSで準決勝に進むのはインドオープン(優勝)、シンガポールオープン(準優勝)、オーストラリアンオープンに続いて4度目。準々決勝の相手は、世界選手権3回戦で敗れたマレーシア2番手のアメリア・アリシア・アンシェリー/スーン・フィエチョ組だったが、第1ゲームの中盤にリードを奪うと、そのまま試合終了までつけ入る隙を与えることなく、21-17,21-12と快勝した
早川・遠藤組は、対戦が予想された第2シード、インドネシアのヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン組を破る番狂わせを起こして上がってきた23歳ツァン・ウェン選手と21歳ワン・イルブ選手が組む中国ペアを迎え撃った。初対戦で、失うものなく向かってくる若い2人の勢いを抑え込めるかが課題だったが、第1、第2ゲームともに危なげなく勝利。世界ランク上位のペアが次々と姿を消す中、全英オープン、シンガポールオープン、ジャパンオープンに続く、こちらも4度目のベスト4入りを果たした
このほかの日本勢、女子シングルスの奥原希望選手と男子ダブルスの平田典靖・橋本博且組は、それぞれ世界ランク1ケタの相手にストレートで敗れ、ベスト8どまりだった
一方、男子シングルスでは、バドミントン界の2大スター、リン・ダン選手とリー・チョンウェイ選手がともに勝ち上がったことで、明日の準決勝で今シーズン2度目の直接対決が実現する。期待の高さとは裏腹に消化不良に終わったジャパンオープン以来の顔合わせとなるが、前月行われたSS第10戦、フレンチオープンで優勝して自信を取り戻してきたチョンウェイ選手が今回、リン・ダン選手にどこまで迫れるか、注目される
準々決勝の結果
【男子シングルス】
チェン・ロン(中国、世界1位)〈21-17,21-13〉ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界6位)
ソン・ワンホ(韓国、世界11位)〈21-19,11-21,21-18〉シー・ユーチ(中国、世界173位※予選勝ち上がり)
リン・ダン(中国、世界3位)〈21-8,10-21,21-17〉フ・ユン(香港、世界15位)
ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界2位)〈11-21,21-11,10-21〉リー・チョンウェイ(マレーシア、世界9位)
【女子シングルス】
サイナ・ネワル(インド、世界2位)〈21-16,21-13〉奥原希望(世界10位)
タイ・ツーイン(台湾、世界3位)〈18-21,17-21〉ワン・イーハン(中国、世界8位)
ソン・ジヒョン(韓国、世界4位)〈16-21,13-21〉リ・シュエリ(中国、世界7位)
カロリナ・マリン(スペイン、世界1位)〈13-21,21-10,10-21〉ワン・シーシャン(中国、世界6位)
【男子ダブルス】
コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国、世界12位)〈21-18,21-14〉リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフイ(中国、世界14位)
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界5位)〈21-16,21-11〉平田典靖・橋本博且(世界18位)
マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界4位)〈21-19,13-21,9-21〉キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界11位)
早川賢一・遠藤大由(世界6位)〈21-11,21-14〉ツァン・ウェン/ワン・イルブ(中国、世界28位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈21-17,21-12〉アメリア・アリシア・アンシェリー/スーン・フィエチョ(マレーシア、世界19位)
クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界4位)〈18-21,16-21〉チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界17位)
ユー・ヤン/タン・ユエンティン(中国、世界140位)〈21-9,21-17〉オウ・ドンニ/ホワン・ドンピン(中国、世界300位)
ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、世界2位)〈21-16,15-21,12-21〉ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、世界5位)
【混合ダブルス】
ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界1位)〈19-21,21-13,21-16〉プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界9位)
シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界4位)〈27-25,21-19〉ニクラス・ノール/サラ・ティゲンセン(デンマーク、世界39位)
リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、世界3位)〈21-10,21-18〉クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、世界7位)
ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界5位)〈21-13,24-22〉リュウ・ユーチェン/オウ・ドンニ(中国、世界554位※予選勝ち上がり)
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準決勝の対戦カード
【男子シングルス】
チェン・ロン(中国、世界1位)対ソン・ワンホ(韓国、世界11位)
リン・ダン(中国、世界3位)対リー・チョンウェイ(マレーシア、世界9位)
【女子シングルス】
サイナ・ネワル(インド、世界2位)対ワン・イーハン(中国、世界8位)
ワン・シーシャン(中国、世界6位)対リ・シュエリ(中国、世界7位)
【男子ダブルス】
ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界5位)対コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国、世界12位)
早川賢一・遠藤大由(世界6位)対キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界11位)
【女子ダブルス】
高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)対チャン・イエナ/イ・ソヒ(韓国、世界17位)
ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、世界5位)対ユー・ヤン/タン・ユエンティン(中国、世界140位)
【混合ダブルス】
ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界1位)対シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界4位)
リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、世界3位)対ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界5位)