Offensive tactics needed for Japanese girls

シンガポールオープンSS、女子ダブルス準決勝に出場した日本ペア2組はいずれも敗れ、決勝進出はならなかった

‘Have to attack for beating strong opponents such as Korean or Chinese’

藤井瑞希・垣岩令佳組(世界4位)の相手は、韓国のキム・ミンジュン/ハ・ジュンユン組(世界13位)。第1ゲームは12-12までついていくも、そこから7連続得点を許し、流れは一気に韓国側へ。藤井・垣岩組はこのゲームを16-21で失う。続く第2ゲームは競り合いに持ち込むものの、15-15からじりじりと離され18-21で敗れた

藤井・垣岩組はドイツオープングランプリ(GP)ゴールド決勝でこの韓国ペアと対戦し、21-6,21-14の大差で勝利していた。しかし藤井選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「これが韓国ペアの本来の実力」と率直に相手の強さを認めた。その上で敗因として、ハーフをうまく使われ、こちらの攻撃のペースを崩された点を挙げた。また垣岩選手は、余裕を持ってやれずプレーが小さくなってしまったと語り、自分の役割である、後ろからの攻撃ができなかったと悔やんだ。藤井選手は今後に向けた課題として、「韓国や中国のペアには攻撃しなければ勝てない」と述べた

Most offensive Japanese pair of women, but still not enough

一方、松尾静香・内藤真実組(世界6位)は、前日、末綱聡子・前田美順組(世界3位)を破った中国のツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組(世界10位)と対戦した。第1ゲームは一進一退の攻防ながら、松尾・内藤組が一歩先んじる展開で試合が進み、先にゲームポイント(20-17)を握る。しかしここから中国ペアが粘りを見せ3連続得点で追いつく。直後に松尾・内藤組が1点を取り21-20と再び追い詰めるが、ここでも中国ペアの切り返しにあい、3連続得点を許して21-23でこのゲームを落とす。第2ゲームも同様に1点を奪い合う均衡した接戦となる。ただ終盤にさしかかかった15-15から中国ペアが抜け出し、松尾・内藤組は17-21で振り切られた

松尾、内藤両選手は試合後、BadPaL に対し、第1ゲームで4つのゲームポイントを握りながら決め切れなかったのは、「攻め急いでしまったため」と述べた。さらに、第2ゲームで一進一退の攻防を繰り広げるも抜け出せなかった点については、「自分たちの攻撃はできていたが、研究され、相手にレシーブで振られてしまった」と振り返った。松尾選手は、「中国ペアはスピードがあるので、攻撃しているといっても、がむしゃらに攻めてしまっているところがある」と指摘。今後、中国選手をはじめとする強豪相手に勝っていくには、より精度の高い攻めが必要になると述べた

この日は、中国の女子シングルス世界1位ワン・シーシャン選手と混合ダブルス世界1位ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組がともに敗れる波乱があった。これにより、今大会は決勝に第1シードが1人も残らない結果となった

一方で、インドネシア選手で勝ち残っていた、男子ダブルスのヘンドラ・アプリダ・グナワン/アルベン・ユリアント・チャンドラ組(世界10位)と混合ダブルスのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組(世界5位)がいずれも中国選手を下し、そろって決勝に進んだ

Indonesian mixed pair beat World No.1
Can they bag the title for this time?

各種目準決勝の結果は以下の通り

【男子シングルス】 リン・ダン(中国、世界2位)〈20-22,21-17,21-15〉ピーター・ゲード(デンマーク、世界5位)、チェン・ジン(中国、世界9位)〈21-17,21-11〉ワン・ツェンミン(中国、世界20位)

【女子シングルス】 ワン・シーシャン(中国、世界1位)〈15-21,16-21〉ティネ・バウン(デンマーク、世界9位)、ワン・シン(中国、世界2位)〈21-13,21-11〉ヤオ・ジエ(オランダ、世界18位)

【男子ダブルス】 ジュン・ジェサン/イ・ヨンデ組(韓国、世界2位)〈16-21,21-23〉カイ・ユン/フー・ハイファン組(中国、世界3位)、ヘンドラ・アプリダ・グナワン/アルベン・ユリアント・チャンドラ組(インドネシア、世界10位)〈21-19,24-26,21-14〉チャイ・ビャオ/グオ・ツェンドン組(中国、世界22位)

【女子ダブルス】 藤井瑞希・垣岩令佳組(世界4位)〈16-21,18-21〉キム・ミンジュン/ハ・ジュンユン組(韓国、世界13位)、松尾静香・内藤真実組(世界6位)〈21-23,17-21〉ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組(中国、世界10位)

【混合ダブルス】 ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組(中国、世界1位)〈21-23,16-21〉タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組(インドネシア、世界5位)、チェン・フンリン/チェン・ウェンシン組(台湾、世界14位)〈21-12,21-15〉ネーサン・ロバートソン/ジェニー・ウォールワーク組(英国、世界15位)

決勝の組み合わせ

【男子シングルス】 リン・ダン(中国、世界2位)対チェン・ジン(中国、世界9位)

【女子シングルス】 ワン・シン(中国、世界2位)対ティネ・バウン(デンマーク、世界9位)

【男子ダブルス】 カイ・ユン/フー・ハイファン組(中国、世界3位)対ヘンドラ・アプリダ・グナワン/アルベン・ユリアント・チャンドラ組(インドネシア、世界10位)

【女子ダブルス】 ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組(中国、世界10位)対キム・ミンジュン/ハ・ジュンユン組(韓国、世界13位)

【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組(インドネシア、世界5位)対チェン・フンリン/チェン・ウェンシン組(台湾、世界14位)

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