旧正月を迎え、華人系国民を抱えるアジアの国・地域で新たな1年がスタートした。2月は年間を通じて行われるバドミントン国際大会のサーキットの谷間に当たるため、アジアのトップ選手はそれぞれ独自の形で始動する
インドネシアでは、20~26日の日程でインドネシアバドミントンスーパーリーグ(IBSL)が開催される。国別対抗戦トマス・ユーバー杯の形式で行われる国内クラブ対抗戦で、男女それぞれ8つのトップクラブがプライドと優勝賞金3億ルピア(約3万3,000ドル)を懸けて戦う。1チーム2人の外国人選手枠まで設けたこのリーグは2003年に立ち上げられた。しかしその後、スポンサーの確保や開催時期の調整で難航しなかなか実施に踏み切れず、2007年にようやく第1回を開催。今年が2回目となる
参戦するのはジャルム(Djarum)、ジャヤラヤ・スルヤナガ(Jaya Raya Suryanaga)、タンカス・アルファマート(Tangkas Alfamart)、SGS、ムティアラ(Mutiara)、ムシカ(Musica)といったインドネシアを代表するクラブ。ちなみに、インドネシアのスタープレーヤー、タウフィック・ヒダヤット選手はSGSでプレーする
外国人選手の確保は各クラブが個別に接触し、報酬を中心とした条件を決定する。今年は、2月からナショナルチームを離れプロとなったムハンマド・ハフィズ・ハシム選手(マレーシア)のほか、◆ブーンサック・ポンサナ選手(タイ)◆グエン・ティエンミン選手(ベトナム)◆パク・ソンファン選手(韓国)◆ウォン・チューンハン選手(マレーシア)◆イップ・プイイン選手(香港)◆シンタ・ムリアサリ/ヤオ・レイ組(シンガポール)◆チェン・ウェンシン/チェン・ユーチン組(台湾)――などに、各クラブから助っ人の依頼が出ているとされる
ただ最大手クラブの1つ、ジャルムのように、外国人選手確保に必要な資金力が潤沢であるにもかかわらず、方針としてあえて国内選手のみで挑むチームもある
一方、中国では、2月12日から4月30日にかけて、男女混合の国別対抗戦スディルマン杯にならった中国バドミントンスーパーリーグ(CBSL)が開催される。昨年はトマス・ユーバー杯後の7~9月に日程が組まれたが、今年は5月から五輪出場権をかけたランキングレースがスタートするのも踏まえ、5カ月前倒しで行われる。リーグ開催期間中、中国の主力選手は国際大会への出場を見送る傾向がある。今年は全英オープンSSプレミア(3月8~13日)とアジア選手権(4月17~24日)以外の参戦を控える方針のようだ
CBSLに参加するのは◆青島(青岛啤酒羽毛球俱乐部)◆上海(上海兹韦克羽毛球俱乐部)◆湖南(湖南湘财证券羽毛球俱乐部)◆湖北(湖北武汉中国车都羽毛球俱乐部)◆八一(八一东凌粮油羽毛球俱乐部)◆広州(广州市粤羽羽毛球俱乐部)◆江蘇(江苏尤尼克斯羽毛球俱乐部)◆浙江(浙江银江羽毛球俱乐部)――の8チーム。なおリン・ダン選手は八一所属
今年はこのリーグに、マレーシアのリー・チョンウェイ選手とクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組、インドネシアのタウフィック・ヒダヤット選手とマルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン組が一部、参戦する予定。ただ参戦のタイミングは、マレーシア選手が国内大会ナショナルグランプリ(2月18~21日)、インドネシア選手はIBSL(2月20~26日)の終了後となりそうだ