Japanese semifinalists beaten by the world best in Hong Kong

Challenge to LCW still continued

香港オープンSS準決勝、決勝進出を狙った男子シングルスの田児賢一選手と女子ダブルスの松尾静香・内藤真美組だったが、過去の対戦で一度も勝ったことのない世界のトップに跳ね返され、ベスト4で今年最後のSSを終えた。世界バドミントン連盟(BWF)のデータベースにこの日の試合結果を加えると、田児選手はマレーシアのリー・チョンウェイ選手に12連敗、松尾・内藤組は中国のユー・ヤン/ワン・シャオリ組に6連敗となった

TAGO focuses on the first game

田児選手は前日、準々決勝に勝利した後、「1ゲーム勝負だと思って最初からギアを上げていきたい」と語っていた通り〈https://badpal.net/2012/11/24/shizukamami-and-tago-facing-unbeatable-opponents-in-semifinals/〉、序盤から積極的に攻撃を仕掛けた。常に先行する形で試合を進め、終盤18-16とリードする。ここで、リー選手がネット際の浮き球を押し込み1点差に詰める。田児選手の、オーバーネットではないかとの訴えは聞き入れられず、その後続けざまに2点を失い、この試合初めてリー選手にリードを許す。田児選手は果敢に攻め続け、スマッシュで19-19と並び返すが、振り切られ惜しいゲームを落とす。第2ゲームに入るとリー選手が加速。一気に1-6と点差を広げられる。それでも田児選手はついていき、中盤、13-12と逆転に成功する。しかしこれでリー選手のスイッチが入ったか、5連続得点で突き放されると、その流れのまま15-21で敗戦。リー選手への12度目の挑戦が終わった

田児選手は試合直後、BadPaL の取材に応じ、「第1ゲームがすべてだった。同時に、きょうのチョンウェイがベストではないということも認識しないと」と語った。第1ゲームを落とし、第2ゲーム序盤で大きくリードを許しながら、追いつき逆転できたことに成長を感じるかと尋ねると、「相手のミスで点をもらっていたので、自分がリードしたとは感じていなかった」という。この試合に対する自身の評価については、「もう負けたという事実しかない。(相手が)チョンウェイだから仕方がない、ではなく、この結果を受け止め、次につなげたい」と前を向いた

一方、田児選手の挑戦を退けたリー・チョンウェイ選手は BadPaL に対し、「(田児は)前回対戦した時よりは良かったのでは」と述べたものの、その余裕の表情は明らかに「まだまだ」と語っていた

6th consecutive loss to YU/WANG

松尾・内藤組は、ロンドン五輪失格後、復帰2大会目の元世界1位、中国ユー・ヤン/ワン・シャオリ組に挑んだ。第1ゲーム、中国ペアが仕掛ける連続攻撃を受け、力で押し込まれる場面が続き、5-11と6点ビハインドて前半を終える。後半に入っても地力に勝る中国ペアがリードを広げ8-17と最大9点差をつけるが、ここから松尾・内藤組がふんばり、連続得点などで14-18と4点差まで迫る。しかし、ここでも中国ペアがパワーで振り切った。第2ゲームは、力強いスマッシュにカットを織り交ぜる攻撃などで中国ペアに次々と得点を重ねられ、終わってみれば松尾・内藤組は一度もリードを奪えないまま、6-21の大差で敗れた

松尾選手は試合後、BadPaL に対し、「こちらが攻撃に持っていけた時は点数も取れたが、レシーブの場面で押し込まれた」。内藤選手は、「サーブ周りからリズムが取れなかった。相手の攻撃が高い打点からくるので、圧力が強く、足が止まってしまい、カットに対し前に出られなかった」と敗因を語った

このほかの試合では、中国のトップ選手が盤石の強さを見せ次々と決勝に進出。既に中国による女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目制覇が確定した。残り2種目、男子シングルスと男子ダブルスでは、いずれもマレーシア選手が、中国の5種目完全制覇の阻止を狙う

各種目準決勝の結果

【男子シングルス】

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈21-19,21-15〉田児賢一(世界7位)

チェン・ロン(中国、世界2位)〈21-18,21-10〉トミー・スギアルト(インドネシア、世界30位)

【女子シングルス】

ワン・イーハン(中国、世界1位)〈21-8,19-21,21-15〉ユリアン・シェンク(ドイツ、世界4位)

リ・シュエリ(中国、世界2位)〈21-12,21-13〉ワン・リン(中国、世界61位)

【男子ダブルス】

クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界2位)〈22-20,21-13〉リー・シェンム/ツァイ・チアシン(台湾、世界152位)

カイ・ユン/フー・ハイファン(中国、世界9位)〈18-21,21-17,21-16〉リュウ・シャオロン/チュウ・ツィハン(中国、世界23位)

【女子ダブルス】

ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、世界1位)〈21-18,11-21,21-18〉タン・ジンフア/バオ・イーシン(中国)

松尾静香・内藤真実(世界5位)〈15-21,6-21〉ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界6位)

【混合ダブルス】

シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)〈21-16,21-18〉チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界3位)

ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界5位)〈13-21,21-15,23-21〉ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界6位)

 

決勝の対戦カードは以下の通り

【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対チェン・ロン(中国、世界2位)

【女子シングルス】 ワン・イーハン(中国、世界1位)対リ・シュエリ(中国、世界2位)

【男子ダブルス】 クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界2位)対カイ・ユン/フー・ハイファン(中国、世界9位)

【女子ダブルス】 ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、世界1位)対ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界6位)

【混合ダブルス】 シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)対ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界5位)

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