ロンドン五輪が12日閉幕したが、バドミントン競技の選手は間もなく、次なる目標に向け始動する
日本では、約1カ月後に迫ったジャパンオープンスーパーシリーズ(SS)を前に、まず4年に1度の一大イベントを終えたばかりの代表選手に先立ち、五輪出場を逃した選手や4年後を目指す若手選手らが今月、シンガポールインターナショナルシリーズ(14~18日)、ベトナムオープングランプリ(GP、21~26日)に参戦する
このうち、ベトナムオープンと翌月のチャイナマスターズSS(9月11~16日)に出場する2016年リオデジャネイロ五輪での活躍が期待される桃田賢斗、奥原希望両選手には、ジャパンオープンに加えて、自国開催のもう1つの重要な大会、世界ジュニア選手権(10月25日~11月3日)が控える
五輪代表組11人の中では、ジャパンオープンの前週に行われるチャイナマスターズSSにエントリーしている田児賢一選手が国際大会復帰一番手となりそうだ。ジャパンオープンが凱旋試合となる藤井瑞希・垣岩令佳組を含む残り10人は国際大会には出場せず、一部が全日本社会人選手権(9月7~12日)を経て、9月18日の開幕を迎える

一方、ロンドンで金メダルに輝いたリン・ダン選手、リ・シュエリ選手、カイ・ユン/フー・ハイファン組、ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組、ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組をはじめとする中国の主力選手は、左ひざじん帯断裂によりドイツで手術を受けたワン・シン選手を除き、今月末から始まる国内のチーム対抗戦「中国スーパーリーグ」で実戦のコートに戻ってくる
12月まで続くスーパーリーグには外国選手枠が設けられており、今回はマレーシアからリー・チョンウェイ選手とクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組、インドネシアからタウフィック・ヒダヤット選手とモハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ組、タイから17歳のラッチャノク・インタノン選手といったアジアのオリンピアンが、助っ人として参戦する予定だ
中国トップ選手の国際試合復帰は、自国開催のチャイナマスターズSS。ただしその後は国内のスーパーリーグ開催期間中ということもあり、世界ランク上位選手の出場が義務付けられているSSプレミアを除き、年内はジャパンオープンを含む国際大会への出場を控えてくることが予想される