Keigo/Takeshi ready to go Dubai as No.1 after winning first SS title

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Takeshi and Kamura earned their first ever SS title at 2nd attempt

香港オープンSS決勝、園田啓悟・嘉村健士組は、これまでの日本のエースペアが大きく負け越してきたデンマークペアと初のSSタイトルをかけて戦い、見事に勝利。今年1年、狙いを定めていた年末のSSファイナルに、ランキング1位として乗り込む

決勝で顔を合わせたマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組は、平田典靖・橋本博且組が0勝7敗、早川賢一・遠藤大由組が1勝6敗(2012年SSファイナルと14年フレンチオープンの決勝2敗を含む)と、歴代の日本のエースペアが打ち崩せなかった難敵。園田・嘉村組もここまで1勝3敗で、とりわけ香港オープンの前のSS2大会、フランスと中国で続けてストレート負けしたばかり。分の良い相手ではなかった

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Japanese pair finally overcame Danes here in HongKong after losing in Paris and Fuzhou

園田、嘉村両選手が大会期間中、ほぼ毎試合後に語っていたように、この試合でも第2ゲーム17-11から一気に17-17まで詰められてしまい、リードした後の連続失点が課題として浮き彫りになった。しかし、一貫して主導権を掌握していたのは園田・嘉村組の方。中盤以降追い上げに遭い並ばれても、きっちり振り切るトップレベルの力を示し、SS初制覇にふさわしい戦いを見せた。香港オープン優勝は全種目を通じて日本人初となった

BadPaL は今回、2度目のSS決勝に臨む嘉村、園田両選手に試合開始数時間前に話を聞いた

嘉村選手は、五輪レース中に勝てなくなり出場が厳しいと分かってから、しばらく期間を擁したが、SSファイナルに目標を切り替え、そのために今年1年、SSで1戦1戦、結果を積み重ねてきた、と説明した。SS初優勝が現実味を帯びてきたのは、6月にシンガポールで実際に決勝の舞台に立ってから。それ以降、早川・遠藤組がそうであったように、早いうちに1つどこかでとらないと、何度決勝に進んでもずっと2位が続いてしまう、と考えていたという。同時に、女子の活躍が際立つ昨今の日本バドミントン界において、男子ダブルスのタイトルを取って、後輩たちに自分たちでもできるということを示したい気持ちがある、と話した

園田選手は、5年前のインドオープンで同じ所属先の身近な先輩、平田・橋本組が日本男子初のSSタイトルを手にしたとき、直接対決で勝ったこともあったため、自分たちにもできると思ったという。ただ、SSに出始めたころ、中国フー・ハイファン選手のショットなどを、映像ではなく同じコート内で実際に目の当たりにして威圧感を受け、SSのトップに立つのが難しいことを実感した。しかし、特に今年に入ってからはそういう相手にも自信を持って対峙できる、とはっきり言い切った

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MD champion looks forward to participating at SS Finals

園田・嘉村組はレギュラーシーズン最後の今大会の後にも、SSファイナル(12月14~18日)出場が控える。これに対する思いを聞くと、「1年間通して結果を残さないと出られず、五輪より出場は難しい。特別なもの」(嘉村)。「出場すること自体がステイタス。そこでも結果を残し、先輩たちを抜きたい」(園田)

なお、園田・嘉村組は今シーズン最終戦、香港オープンの優勝によりランキングポイント9,200点を上乗せ。年間12大会あるSSの結果のみで算定されるSSランキングで、チャイナオープン終了時点の1位ゴー・ウェイシェム/タン・ウィーキョン組(マレーシア)、2位マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ組(インドネシア)を抜き去り、1位としてSSファイナルに臨むことが確定した、

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Local boy NG KaLong shines Gold

男子シングルスは、香港ウン・カロン選手が、予選からの繰り上がりで初めてSS決勝まで勝ち上がったインドのサミール・ヴェルマ選手をフルゲームの末に退け、地元でSS初優勝を遂げた。香港籍を取得した元中国選手で2008年に女子シングルスで優勝したワン・チェン元選手(現コーチ)がいるが、香港生まれの選手としては、ウン・カロン選手が初めて、香港オープンを制したことになる

ウン・カロン選手は試合後、BadPaL の質問に対し、「このSS最初の1勝は、トップの仲間入りを果たすためのプロセスになる」と答えた

一方、準決勝でヤン・ヨルゲンセン選手を破る金星を挙げたサミール・ヴェルマ選手は、第1回大会を制したプラカッシュ・パドコン氏(現在61歳)以来のインド選手による香港オープン優勝を目指したが、果たせなかった。ただ、インドの現役男子シングルス陣の中では、キダンビ・スリカンス、アジャイ・ジャヤラム両選手に次ぐ3人目のSS決勝進出者として、その名を印象付けた

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TzuYing beat RIO Gold and Silver medalists in HongKong

女子シングルスは、台湾タイ・ツーイン選手が、準決勝のカロリナ・マリン選手に続いて、決勝でプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手と、リオデジャネイロ五輪の金、銀メダリストを連破し、2年ぶり2回目の優勝を飾った。SS全12戦で見るとインドネシアオープンSSプレミアに次ぐ今シーズン2勝目。SSランキングも1位を維持し、来月ドバイで、こちらも2年ぶりにSSファイナルのタイトル奪還を目指す

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Danish duo stopped China

女子ダブルス決勝では、中国が2003年から12大会連続(※04年は開催なし)で守ってきたタイトルを、デンマークのクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組が奪い取った

敗れた中国の若手ホワン・ドンピン/リ・インフェイ組も、前週のチャイナオープンに次いでSS2大会連続準優勝という結果は残した。ただ、中国チームとしては、自国開催のチャイナオープンに次いでSS2大会連続でタイトルなしに終わった

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RIO Gold medalist won 3rd SS title in 2016

インドネシアペアによる同国対決となった混合ダブルスは、リオ五輪金メダルのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組がストレート勝ちで、マレーシアオープンSSプレミア、チャイナオープンSSプレミアに次ぐ今シーズンSS3勝目を挙げた。香港オープンは、ペアとしては初優勝だが、ナッチル選手は、現在コーチを務めるノバ・ウィディアント元選手と組んで2007年にも優勝している

決勝の結果

【男子シングルス】 ウン・カロン(香港、世界14位)〈21-14,10-21,21-11〉サミール・ヴェルマ(インド、世界43位※予選繰り上がり)

【女子シングルス】 タイ・ツーイン(台湾、世界3位)〈21-15,21-17〉プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界9位)

【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)〈19-21,19-21〉園田啓悟・嘉村健士(世界10位)

【女子ダブルス】 クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)〈21-19,21-10〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界40位)

【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)〈21-19,21-17〉プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)

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