Keigo and Takeshi to aim at their 1st SS title and 2nd for MD of Japan

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Japanese pair’s 5th consecutive win against China’s current No.1

香港オープンSS準決勝、日本勢唯一の勝ち残り、園田啓悟・嘉村健士組は、今大会第2シードの中国ホンウェイ/チャイ・ビアオ組に5連勝。6月のシンガポールオープンに次ぐ2度目のSS決勝進出を果たし、初優勝ならびに、日本の男子ダブルス陣にとって2度目のSSタイトル獲得へ王手をかけた

過去4戦負けなしということは意識せずにいく――。準決勝で顔を合わせる中国ペアに関し、前日、こう謙虚に話していた園田・嘉村組だが、試合が始まってみると自信あふれるプレーでゲームを支配。得意とする低い展開に持ち込み、オープニングゲームを奪う。第2ゲームも前半いったんリードされるが、ほどなく逆転。流れをつかみ直してこのままストレート勝ちを収めるかと思われた。しかし、15-12からあれよあれよと6連続失点を喫すると、結局このゲームを19-21で落としてしまう。それでもファイナルゲームに嫌な感じを引きずることはなく、7-7から抜け出すと勝負あり。シンガポールオープンに次ぐ2度目のSS決勝進出を決めた

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Good combination would make thing possible

園田選手は試合直後、BadPaL の取材に答え、「第1ゲームは思ったようなプレーができた」としたが、第2ゲーム、リードしていて追い上げられた場面、「引いた部分があった」と認めた。嘉村選手はこの点、「15-12から一気に行かれた。あそこでタオル休憩を入れるなどして止めないと」と、今大会の課題に指摘してきた「自分たちがリードしている場面での点の取られ方」への反省を再び口にした。それでも、続くファイナルゲームは、「勝てる自信があった」(園田)と言い切った

2度目となるSS決勝に向けては、フレンチオープン、チャイナオープンと2大会続けて敗れているデンマークのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組とやりたいのでは、との問いかけに同意。その上で、「(初めて決勝に進んだ)シンガポールでは思い切ったプレーができなかった。あすは自分たちのプレーをしたい」(園田)。「勝ちにいく」(嘉村)と、それぞれ意気込みを語った

なお、日本の男子ダブルス陣でこれまでにSS優勝の実績があるのは、2011年インドオープンを制した平田典靖・橋本博且組のみ

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TzuYing feels comfortable to play at this particular venue

女子シングルス準決勝最初の試合は、2015年奥原希望選手をフルゲームの末に下して優勝したスペインのカロリナ・マリン選手と、14年奥原選手を決勝でストレートで破った台湾タイ・ツーイン選手によるタイトルホルダー同士の対決。互いに譲らぬ接戦となるが、終盤、ショットの精度が落ちることの多いタイ選手が最後まで集中力を切らさず、ファイナルゲーム12-15の場面から7連続得点を決めると、そのまま一気にリオ五輪金メダリストを振り切った

タイ選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、2年前に優勝を飾っている香港コロシアムの雰囲気にやり易さを感じていると認めた。一方、マリン選手はこの敗戦で、年間12回あるSSで今シーズンは1つもタイトルを獲得できずに終わったが、1年間通じたパフォーマンスへの自己評価を聞くと、「最大のタイトル(五輪)を取ったので満足している」と飄々と答えた

タイ選手が2年ぶり2度目の優勝をかけて戦う相手は、後に行われたもう1つの準決勝で、地元香港期待のチュウ・ガンイ選手の挑戦を退けたリオ五輪銀メダリスト、インドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手となった

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Another Indian guy Sameer surprises World badminton

男子シングルスでは、1、2回戦で上田拓馬、坂井一将と日本選手2人を連破したインドのサミール・ヴェルマ選手が、チャイナオープンSSプレミア優勝の世界3位、ヤン・ヨルゲンセン選手を破る番狂わせ。とりわけ第2ゲームは17-20の劣勢からの逆転劇で、次に出番を控えていたリオ五輪銀メダルのシンドゥ選手目当てに会場に詰めかけたインド人の観客らを熱狂させた

ヴェルマ選手は試合後、取材に応じ、「予選繰り上がりで本戦に進んだ今大会、決勝まで勝ち上がってこれるとは想像していなかった」と明かし、準決勝に関しては、「落ち着いてプレーするよう心掛けた」と述べた。また、地元香港メディアにあこがれの選手を聞かれ、「リン・ダン選手」と答えた

男子シングルス準決勝のもう1つの山、香港選手同士の対決は、前日夜遅くに準々決勝を戦ったフ・ユン選手が、「体力回復に十分な時間がなかった」というように、ウン・カロン選手にあっけなく敗れた。この結果、勝てばSSランキングポイントの累計でリー・チョンウェイ選手を抜き、自動的に来月開催のSSファイナルへのの出場資格を得られるはずだったフ・ユン選手は次点に終わり、出場辞退者が出るのを待つことになる

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Danish duo made another final in Asia, at first Tokyo, then HongKong now

女子ダブルスは、ジャパンオープン優勝のデンマーク、クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組が、第1シードの高橋礼華・松友美佐紀組を破るなどして準決勝まで勝ち上がった中国バオ・イーシン/ユー・シャオハン組を寄せ付けず、ストレート勝ち。決勝では、チャイナオープンで高橋・松友組に競り勝った中国ホワン・ドンピン/リ・インフェイ組を迎え撃つ

混合ダブルス準決勝は波乱なく、ともに世界ランク1ケタのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル組(世界3位)とプラビーン・ジョーダン/デビー・スサント組(世界5位)による、インドネシア勢対決となる

準決勝の結果

【男子シングルス】

ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界3位)〈19-21,22-24〉サミール・ヴェルマ(インド、世界43位※予選繰り上がり)

フ・ユン(香港、世界17位)〈19-21,7-21〉ウン・カロン(香港、世界14位)

【女子シングルス】

カロリナ・マリン(スペイン、世界1位)〈17-21,21-14,16-21〉タイ・ツーイン(台湾、世界3位)

プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界9位)〈21-14,21-16〉チュン・ガンイ(香港、世界26位)

【男子ダブルス】

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)〈21-18,21-11〉モハンマド・アーサン/ライアン・アグン・サプトロ(インドネネシア、世界333位)

ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界3位)〈15-21,21-19,17-21〉園田啓悟・嘉村健士(世界10位)

【女子ダブルス】

クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)〈21-13,21-11〉バオ・イーシン/ユー・シャオハン(中国、世界ランクなし)

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、世界9位)〈18-21,20-22〉ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界40位)

【混合ダブルス】

タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)〈23-21,21-14〉タン・チュンマン/ツェ・インシュー(香港、世界71位)

プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)〈19-21,21-18,21-18〉チェ・ソルギュ/チェ・ユジョン(韓国、世界69位※予選勝ち上がり)

 

決勝の対戦カード

【男子シングルス】 ウン・カロン(香港、世界14位)対サミール・ヴェルマ(インド、世界43位※予選繰り上がり)

【女子シングルス】 タイ・ツーイン(台湾、世界3位)対プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界9位)

【男子ダブルス】 マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)対園田啓悟・嘉村健士(世界10位)

【女子ダブルス】 クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界3位)対ホワン・ドンピン/リ・インフェイ(中国、世界40位)

【混合ダブルス】 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界3位)対プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、世界5位)

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