Day 5 of TUC : Japanese Women into Semis, Men not

トマス・ユーバー杯準々決勝、日本は男女ともデンマークと対戦し、女子は3対0で勝ち準決勝に進んだが、男子は2対3で敗れ、2010年銅、12年銅、14年金と3大会続いた表彰台を逃した。またトマス杯では、チームランク1位の中国が韓国に敗れる波乱。1982年以来、17大会連続(金9、銀2、銅6)で手にしてきたメダルを逸する歴史的敗北を、自国で喫した

Nozomi-Qユーバー杯の日本女子は、前日のインド戦で崩れた期待の女子シングルス2枚看板がしっかり仕事をこなした。第1シングルスの奥原希望選手は、サイナ・ネワル選手に屈した前日の敗北を、自分にプレッシャーをかす意味で、自らの責任として、忘れるのではなくあえて引きずって試合に入り、欧州選手権銅メダルのリネ・ケアースフェルト選手をストレートで下した

Misaki-Ayaka-Q2番目の種目、第1ダブルスではそれぞれのチームを支えるエースペア、高橋礼華・松友美佐紀組とクリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール組が激突した。昨年3月インドオープンSS以来の顔合わせで、最初は感じがつかめずとまどったというが、いったんペースをつかむと、その後は本来の安定感ある強さを発揮。とりたてて危ない場面を迎えることなく振り切った。高橋・松友組は試合後、BadPaL に対し、「個人的にも対戦したかった相手。楽しかった」と笑顔で語った

Akane-Q日本が2対0とリードして、4大会連続のメダル獲得に王手をかけた場面で出番が回ってきたのは、第2シングルスの山口茜選手。世界ランク下位のメッテ・ポールセン選手との対戦だったが、2014年から出場しているユーバー杯5戦目にして初黒星を喫した前日とは違い、すっきりストレート勝ちを収めた

山口選手は試合後、世界10位のプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手に敗れたインドとの一次リーグ最終戦を、「あせりもあり悪かった」と認めた上で、この日はしっかり落ち着いてでき、ホッとしていると述べた。チームの勝利のかかった試合でいつも以上にプレッシャーがかかったどうか問うと、「意識せずに集中してできたと思う」と答えた

日本は、第2ダブルスと第3シングルスを残して3対0で勝利。準決勝進出を決めると同時に、2010年マレーシア・クアラルンプール大会からの連続メダル獲得回数を4大会に伸ばした

日本以外では、中国と韓国が順当勝ちしたが、C組1位のタイはエースのラッチャノク・インタノン選手がサイナ・ネワル選手を相手に挙げた1勝のみにとどまり、D組2位のインドに敗れ姿を消した

◆ユーバー杯準々決勝の結果

中国(A組1位)3―0台湾(B組2位)

タイ(C組1位)1―4インド(D組2位)

韓国(B組1位)3―0インドネシア(C組2位)

日本(D組1位)3―0デンマーク(A組2位)

【第1シングルス】 奥原希望(世界5位)〈21-11,21-18〉リネ・ケアースフェルト(世界27位)

【第1ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界1位)〈23-21,21-16〉クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(世界5位)

【第2シングルス】 山口茜(世界11位)〈21-15,21-11〉メッテ・ポールセン(世界57位)

【第2ダブルス】 福万尚子・與猶くるみ(世界9位)〈打ち切り〉リネ・ケアースフェルト/サラ・ティゲセン(世界899位)

【第3シングルス】 佐藤冴香(世界12位)〈打ち切り〉アナ・セア・マドセン(世界44位)

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トマス杯の日本男子の相手は、今大会、中国に次ぐチームランク2位のデンマーク。オープニングマッチは、今大会第1シングルスの座に就いた22歳ビクター・アクセルセン選手に、33歳のベテラン佐々木翔選手がストレートで敗れる

Endo-Hayakawa-Q次の第1ダブルスにデンマークは、2月に起こった右脳動脈瘤の破裂からのリハビリに努めているカールステン・モゲンセン選手が不在のため、世界8位のマシアス・ボー選手と同9位のマッズ・コンラド・ペダーセン選手を組ませた混成ペアで臨んできた。ペアとしての完成度は世界7位の早川・遠藤組がはるかに上だが、デンマークの2人はそれぞれ実績と経験が豊富な実力者。なかなか突き放すことができず、逆に日本ペアに緊張からかミスも出て、第1ゲーム16-21、第2ゲーム17-21で日本が痛い星を落としてしまう

Takuma-Q日本が0対2と後のない状況に追い詰められで迎えた第2シングルス。出場する2人を世界ランクで比較すると、44位の上田拓馬選手に対し、デンマークのヤン・ヨルゲンセン選手は5位で、日本チームの敗戦は濃厚と思われた。しかし、前回大会で日本の初優勝を決め、今大会では日本男子のキーマンの位置づけにある上田選手が意地を見せ、第1ゲームを先取する。第2ゲームは取り返されたものの、ファイナルゲームで体の不調を抱え本来の動きではないヨルゲンセン選手をきっちり攻略して勝ち。チームを踏みとどまらせた。上田選手は試合後、「格上で勝ったことのない相手。勝ち負けよりも自分のプレーをすることを心掛けた。次につなげられてよかった」と述べた

Sono-Kamu-Q第2ダブルスに出場の園田啓悟・嘉村健士組はかねて、2年前のニューデリー大会のマレーシアとの決勝で、日本が2対1とリードして出番が回ってきたにもかかわらず敗れ、チームは優勝したものの、自分たちで優勝を決められなかったことに対する悔しい思いを吐露してきた。それだけに今回のトマス杯では、いつも助けてもらっているチームに貢献したいという思いを強く持っている。今回は1対2とリードされた場面ての出陣となったが、「負けたくない気持ちがいつもより強かった」との言葉通り、気合いの入ったプレーでアンダース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン組を圧倒しストレート勝ち。「(上田)拓馬につなげてもらった流れを、しっかり次ににつなげられて良かった」とコメントした

Riichi-Qこうしてチームの命運を託された第3シングルスの武下利一選手だが、対峙するのは国際舞台での実績、経験ともに上のハンス・クリスチャン・ビッティングス選手。一筋縄ではいかない相手に、第1ゲーム開始直後からリードを許す。しかし、チームメイトとコーチの声援を受け必死に食らいつき、後半はほぼ互角の展開に持ち込む。デンマークが地元観客を味方に引き込み1年前のスディルマン杯をほうふつとさせる応援合戦も盛り上がりを見せる中、21-21までもつれるが、最後は21-23で武下選手が振り切られる。第2ゲームも、武下選手は気持ちを全面に出しながら何とか追いすがろうとするが、要所要所をビッティングス選手に抑えられ詰め寄れず、17-21で力尽きた

ナショナルチームの男子シングルスコーチを務める舛田圭太氏は試合後、武下選手について、「短い準備期間だったにもかかわらず、いいパフォーマンスを見せてくれた。今大会を通じて一番成長した」と評価した。またヘッドコーチのパク・ジュボン氏は、想定していた第1ダブルスを取れなかったのが誤算だったと指摘。直前に主力メンバーが出場できなくなったことで、やはり難しかったと認めた

Denmark-Q一方、デンマークの勝利を決めたビッテシングス選手に BadPaL が、日本よりも出場メンバー、とりわけシングルスの3人が充実していたことで、自分まで回ってこないのでは、という気持ちが心によぎることはなかったか、と問うと、「昨日の中国戦でのパフォーマンスを見て油断はできないと思っていた。自分まで回ってくることを想定して、しっかり準備をしていた」と答えた。また、第3シングルスに10代の若手を起用するチームもある中、デンマークではビッティングス選手のポジションをうかがう若手の台頭はあるのか尋ねると、「潜在力のある若手が上がってきている。次のトマス杯にはメンバーに入る可能性はあるが、簡単にポジションを譲るつもりはない。自分もそんなに年をとっているわけでもない」と述べ、ニヤリと笑った

Korea-Q一方、日本に敗れたニューデリー大会からの「復活」を目指した中国は、韓国に敗れ、前回の準決勝にも届かず、準々決勝で姿を消した。ポイントゲッターである第1シングルスのチェン・ロン選手がソン・ワンホ選手に敗れたのが大誤算。続いて登場した第1ダブルスのフー・ハイファン/ツァン・ナン組は、世界1位のイ・ヨンデ/ユ・ヨンソン組撃破にあと少しのところまで迫りながら、果たせず。第2シングルスのリン・ダン選手がイ・ドンクン選手を相手に一矢報いたが、反撃はこれだけ。第2ダブルスに起用された、2週間前に初めてペアを組んだという若手2人、リ・ジュンフイ/ツェン・シウェイ組に、韓国五輪代表のキム・サラン/キム・ギジョン組は荷が重すぎ、結局、中国男子は1対4で敗退、1982年以来34年ぶりのメダルなしに終わった

デンマークと韓国のほかに準々決勝を勝ち上がったのは、インドネシアとマレーシア。準決勝ではインドネシアと韓国、デンマークとマレーシアがそれぞれ対戦する

トマス杯準々決勝の結果

中国(A組1位)1―3韓国(C組2位)

【第1シングルス】 チェン・ロン(世界1位)〈12-21,21-16,15-21〉ソン・ワンホ(世界9位)

【第1ダブルス】 フー・ハイファン/ツァン・ナン(世界3位)〈25-23,21-23,12-21〉イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(世界1位)

【第2シングルス】 リン・ダン(世界3位)〈21-10,21-15〉イ・ドンクン(世界16位)

【第2ダブルス】 リ・ジュンフイ/ツェン・シウェイ(世界ランクなし)〈15-21,18-21〉キム・サラン/キム・ギジョン(世界4位)

【第3シングルス】 ティエン・ホウウェイ(世界6位)〈打ち切り〉チョン・ヒョクチン(世界28位)

インドネシア(B組1位)3―1香港(B組2)

マレーシア(C組1位)3―1台湾(D組2位)

デンマーク(D組1位)3―2日本(A組2位)

【第1シングルス】 ビクター・アクセルセン(世界4位)〈21-13,21-16〉佐々木翔(世界27位)

【第1ダブルス】 マシアス・ボー/マッズ・コンラド・ペダーセン(世界ランクなし)〈21-16,21-17〉早川賢一・遠藤大由(世界7位)

【第2シングルス】 ヤン・ヨルゲンセン(世界5位)〈13-21,21-13,10-21〉上田拓馬(世界44位)

【第2ダブルス】 アンダース・スカールプ・ラスムセン/キム・アストルプ・ソレンセン(世界23位)〈15-21,17-21〉園田啓悟・嘉村健士(世界16位)

【第3シングルス】 ハンス・クリスチャン・ビッティングス(世界13位)〈23-21,21-17〉武下利一(世界96位)

 

◆トマス杯準決勝の組み合わせ

①インドネシア(B組1位)対韓国(C組2位)

②マレーシア(C組1位)対デンマーク(D組1位)

◆ユーバー杯準決勝の組み合わせ

①中国(A組1位)対インド(D組2位)

③韓国(B組1位)対日本(D組1位)

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