
タイ・バンコクの郊外に位置するバドミントンクラブで6~10日、世界ランクの有無に関係なく誰でも出場できる年齢別の国際オープントーナメントが開催された。日本からも10代の若者が参加し、早朝から気温が30度を超えるなど、慣れない環境に戸惑いながらも元気に試合に臨み、他国選手との交流を含む貴重な国際経験を得た

世界バドミントン連盟(BWF)の管轄下にない大会で、国際大会への出場機会を求める各国・地域のクラブがジュニア中心の選手団を送り込んだ。大会ホストは2013年世界選手権を18歳で制したラッチャノク・インタノン選手が生活と練習の拠点にするバントンヨド(BTY)バドミントンスクール。3度目の開催となる今年は、タイ、日本、インドネシア、マレーシア、中国、台湾、シンガポール、ベトナム、ミャンマー、ラオス、インドの全11カ国・地域から1,100人を超える出場者を迎え、過去最大の規模で行われた
日本からのエントリーは、BTYとクラブオーナー間で面識のある日本リーグ1部のトリッキーパンダースが指導する中学・高校生、岩﨑楓由、中島朱音、貴田真望子、小野美来、木村百伽、奥村ゆり、中川えみりの7選手。それに別のクラブから1人参加してきた郡司莉子選手を加えた総勢8人
このうち岩﨑楓由・中島朱音組が、U19(19歳未満)女子ダブルスで準優勝した。さらに、岩崎選手はBTY所属のタイ選手と組んで出場した女子ダブルス(オープン部門)で、中島選手はU19女子シングルスで、それぞれ3位入賞を果たしている。また、木村百伽選手は、インドからこのクラブにトレーニングに来ているジャッカ・ヴァイシュナヴィ・レディ選手をパートナーにベスト8まで勝ち進むなど、日本ではできない経験をした

一方、BTYに所属する男子シングルスのクンラウット・ウィティサン選手と女子シングルスのパッタラスダ・チャイワン選手が、ともにU17とオープン部門の2冠を達成。タイのナショナルジュニアに入っていない2人だが、その力をあらためて示した
東京五輪での活躍も期待されるクンラウット・ウィティサン選手とパッタラスダ・チャイワン選手は、13歳で臨んだ2014年アジアジュニアU15選手権バンコク大会で、それぞれ日本の奈良岡功大選手、吉川真白選手を決勝で破って優勝〈https://badpal.net/2014/11/18/there-is-always-better-one-13-year-old-kodai-faces-to-the-world/〉
翌15年のアジアジュニアU15選手権インドネシア・クドゥス大会では、クンラウット・ウィティサン選手は奈良岡選手に敗れ準優勝に終わったが、パッタラスダ・チャイワン選手は全試合1ゲームも落とさぬ完勝で2連覇を達成した〈https://badpal.net/2015/10/11/its-just-a-biginning-kodai-wins-asia-u15-after-overcoming-thai-rival/〉
この大会はBTYが2013年から毎年開催しているもの。来年は新たに混合ダブルスを加える予定