Day 2 in Denmark : Japan gets better result from Doubles than Singles 

デンマークオープンSSプレミア2日目、前日に行われた混合ダブルスを除く4種目の1回戦が行われ、日本勢は出場したダブルス5組すべてが勝ち上がったが、シングルスは7人中、男女1人ずつしか勝ち残れなかった

Miyuki MAEDA-Reika KAKIIWA

Miyuki MAEDA / Reika KAKIIWA

ダブルス陣はこの日、危なげなく初戦を突破した。ペアとしてデンマークオープン初参戦となった前田美順・垣岩令佳組は、唯一、世界ランク上位ペアとの対戦となったが、試合開始直後から流れのある攻撃を見せ、第1ゲームは一度もリードを許さぬまま圧倒。第2ゲームは序盤こそ競り合うが、13-13から抜け出し快勝した

前田・垣岩組は試合後 BadPaL の取材に応じ、「初戦で少し緊張したが、出足から良い攻めができた」(垣岩)と述べた。ともに攻撃型(後衛型)の2人にとって、これまでぎくしゃくした動きも見られたローテーションも、「自分が動きをつければ、パートナーが反応してくれる」(前田)。「後衛になる機会が多いが、(前田)先輩も(後衛は)できるので、自発的に前にも出ていきたい」(垣岩)と、徐々にスムースな動きができつつある。ただ垣岩選手は、「元気の良い時はいいが、第2ゲームで疲れて来ると動きを躊躇してしまう場合があり、そこが課題」と述べた

Takeshi KAMURA-Keigo SONODA

Takeshi KAMURA / Keigo SONODA

同じく、デンマークオープンデビューとなったのが園田啓悟・嘉村健士組。試合後、「初めての大会で少し緊張したが、プレーする中で気持ちを調整できた」(園田)。「観客席が暗く、コートがライトアップされた今大会の会場は見やすいと感じた」(嘉村)と語ったように、第2ゲーム終盤、勝利が見えた場面(19-13)から少しもたついた以外は、バタバタすることなく世界ランク下位のデンマークペアからしっかり勝利を手にした

2回戦ではロンドン五輪金メダルのフー・ハイファン選手が新たなパートナーと組む中国ペアとの対戦になる。園田、嘉村両選手は BadPaL に対し、「トップ選手が相手なので思い切りやるだけ」(園田)。「しっかり勝っていかないといけないレベルにきていると思う。勝ちも意識しながら、得意の低空戦で挑戦したい」(嘉村)と意気込みを語った

Ayaka TAKAHASI-Misaki MATSUTOMO

Ayaka TAKAHASI / Misaki MATSUTOMO

この日勝利した残りの日本ペア3組は、昨年のこの大会でベスト8以上の成績を収めている。このうち高橋礼華・松友美佐紀組は昨年、直前に行われた日本リーグ開幕戦でエースとして臨みながらまさかの敗北。不安な気持ちを抱えたままデンマークに入ってきていた。今年の状態を尋ねると、「さまざまな経験を積み重ねてきたことで、1年前に比べ心に余裕ができている」(松友)。「今大会、目標として心に期すものはあるが、それを声高に叫ぶより、自分たちのプレーができればおのずと結果はついてくるという部分に2人でたどりついた。大会前に行われた日本リーグ開幕戦で勝利できたことが国体優勝にもつながった。今大会にもプラスになる」(高橋)とコメントした

Hirokatsu HASHIMOTO-Noriyasu HIRATA

Hirokatsu HASHIMOTO / Noriyasu HIRATA

昨年ベスト8の平田典靖・橋本博且組は、ドイツペアに順当勝ちした直後、BadPaL の取材に応じ、「昨年獲得したランキングポイントを減らしたくないので、まずあすの韓国ペアとの試合に勝ってベスト8に入る」(平田)。「昨年の結果を超える、ベスト4を狙っていきたい」(橋本)と今大会の目標を語った

Kenichi HAYAKAWA-Hiroyuki ENDO

Kenichi HAYAKAWA / Hiroyuki ENDO

初戦ストレート勝ちにも冴えない表情だったのが、今大会第3シードに入っている日本のエースペア、早川賢一・遠藤大由組。 理由は、第1ゲーム中盤、ジャパンオープンでもあった’中だるみ’のような展開になり、逆転を許してしまったこと。遠藤選手は「今回はたまたま後半逆転できたが、目的のないプレーで、あんなことをやっていてはだめ」と強く指摘した。早川選手も、「声を出して、気持ちを入れ直した」後は快勝したものの、「今日の試合の出来には満足していない」とコメントした。あす以降について問うと、「2回戦でマレーシアペアにしっかり勝ってから、準々決勝で中国ペアと対戦したい」と述べた

Eriko HIROSE

Eriko HIROSE

一方、シングルス陣で気を吐いたのが、女子の廣瀬栄理子選手と男子の田児賢一選手だ。廣瀬選手の相手は、8月の世界選手権で中国のトップ選手2人を連破し銅メダルを獲得したインドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ選手。第1ゲームは15-15から4連続得点を決められ15-19と追い詰められる。しかし粘りを見せ、逆に6連続得点で21-19と試合をひっくり返した。第2ゲームも終盤までもつれ、17-17以降は常に先行される苦しい展開。19-20と先にゲームポイントを握られるが、ここでも気持ちを切らすことなく、3連続得点で勝負を決した

廣瀬選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、シンドゥ選手について、「過去2度対戦して2回とも勝っている相手ながら、世界選手権での活躍など最近調子を上げていて、きょうも状態が良いと思った。ショットが速く、中国選手が苦しめられるのも理解できる」と指摘。最後の対戦時(2013年4月)からの成長と強さを認めた。その上で、この試合の勝敗のカギだったと言える第1ゲーム終盤、15-19と点差をつけられた場面は、「まだ20点目を取られていなかったことで、少し気持ちに余裕があり逆転できた」と説明した。「所属チームが変わって以来、新しい環境で積み重ねてきている1つ1つの練習が今、形になってきている。海外で勝たなければ意味がないと思っていて、あすの2回戦に勝ってベスト8に入りたい」と抱負を述べた

Kenichi TAGO

Kenichi TAGO

男子シングルス第4シードの田児選手は、対戦した中国ワン・ツェンミン選手を、「1回戦で一番当たりたくないと思っていた相手が来た」と表現した。第1ゲームは、田児選手自ら「世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手よりも速い」と評するワン選手の上からのショットなどに苦しみ、中盤以降引き離され、なすすべなく11-21で落とす。第2ゲームもなかなかペースが上がらず、中盤11-16と5点差をつけられる。しかしここから連続得点で加速すると、21-18と一気に抜き去った。迎えたファイナルゲームは一進一退の攻防となり、相手のミスもあって17-14とリードする。いったんは逆転を許すが18-18で再び並び返すと、次のプレーで「相手がレシーブでフォルトを取られるラッキーもあり」(田児)、21-18で振り切り、薄氷の勝利をつかみ取った

田児選手は試合後、BadPaL の取材に対し、「第1ゲームを大差で落とし、第2ゲームも中盤5点差をつけられ、いつもなら自分の負けパターンだが、今回は心が折れることなくつなげられた」と振り返った。ファイナルゲームもどちらが勝ってもおかしくない状態だったが、勝敗を分けたカギは何かと尋ねると、「自分の方が落 ち着いていた。相手は攻めよう攻めようと焦っていたように思う」と答えた

田児選手にとってワン選手は過去3戦3敗と一度も勝ったことのない相手だった。これまでの対戦時から自分が変わったと思う点について尋ねると、「リー・チョンウェイ選手ら世界の強豪との対戦を経て、決められたら仕様がないが、打たせてもいいという気持ちを持って試合に臨めたこと」と説明した。ただ、「第2ゲームでリードされた時は、それほど余裕があったわけではない」と認めた。その上で、「ワン選手は東アジア大会出場の疲れがありミスも出たのでは。今日勝てたのはラッキーだった」とコメントした

2回戦の相手は、やはりこれまで一度も勝ったことのないインドネシアのベテラン、ソニー・ドゥイ・クンチョロ選手。意気込みを聞くと、「ワン・ツェンミン選手に続いて、彼からもここで初勝利を上げられれば」と答えた

日本からはこのほか、男子シングルスに上田拓馬、佐々木翔、桃田賢斗の3選手、女子シングルスに三谷美菜津、高橋沙也加の2選手が出場したが敗れ、2回戦には進めなかった(高橋選手は、プレー中に腰を痛めたことによる途中棄権)

Kento v Tommy

Kento v Tommy

このうち、予選勝ち上がりの桃田選手は、今大会第7シードのインドネシアのトミー・スギアルト選手と対戦。第1ゲームを18-17から競り負けると、第2ゲームは気持ちが切れたか8-21と大敗し、今大会を終えた。「9月のチャイナマスターズSSで対戦して勝っていたが、今回はプレーを読まれていた。昨日の予選の疲れもある。スタミナとチャンスで決められるパワーがない。我慢も必要。これから、SSで1つでも多く勝てるようにしていきたい」と述べた

Takuma UEDA

Jorgensen v Takuma

上田選手は、ジャパンオープンSS1回戦に続いて地元デンマークのヤン・ヨルゲンセン選手とぶつかった。19-18から逆転で落とした第1ゲームを含め、全体を通じて試合を主導しながら、ファイナルゲーム後半に突き放され敗れた。「チャンスをつくるところまではいきながら、第1ゲームを落としたのが結局響いた。ジャパンオープンの時は体力を出し切って敗れたが、今回はすっきりしない形で終わり、もやもやした気持ちが残った。この負けを次に向けた糧としていかなければ」と強調した

Yeonju v Minatsu

Yeonju v Minatsu

三谷選手は、韓国のベテラン、ベ・ヨンジュ選手から第1ゲームを18-20の劣勢から逆転で奪いながら、第2ゲームを落とすと、ファイナルゲームはなすすべなく7-21の大差で敗れた。「昨年は向かっていけたが、(世界9位で臨んだ)今年は知らず知らずのうちに守りに入っている部分がある。自分で自分にプレッシャーをかけている。ランキングを考えすぎているのかもしれない」とコメントした

Viktor AXELSEN

Viktor AXELSEN

この日、最も会場を沸かせたのは、地元出身のビクター・アクセルセン選手が格上のドイツ、マーク・ツイブラー選手を下した試合。この試合のためだけにテレビカメラが複数設置され、地元ヒーローの勝利の瞬間をとらえた。アクセルセン選手はあすの2回戦で、世界ランク1位のマレーシア、リー・チョンウェイ選手に挑む

日本選手2日目の結果

【男子シングルス】 田児賢一(世界4位)〈11-21,21-18,21-18〉ワン・ツェンミン(中国、世界9位)、ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界5位)〈21-19,18-21,21-13〉上田拓馬(世界14位)、佐々木翔(世界20位)〈14-21,15-21〉ラジフ・ウーセフ(英国、世界22位)、トミー・スギアルト(インドネシア、世界7位)〈21-18,21-8〉桃田賢斗(世界28位※予選勝ち上がり)

【女子シングルス】 三谷美菜津(世界9位)〈22-20,16-21,7-21〉ベ・ヨンジュ(韓国、世界11位)、高橋沙也加(世界13位)〈23-21,11-13棄権〉チャン・ツーカ(香港、世界29位)、プサルラ・ヴェンカタ・シンドゥ(インド、世界10位)〈19-21,20-22〉廣瀬栄理子(世界18位)、

【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界4位)〈21-17,21-9〉ニコライ・オーバーガード/ニクラス・ノール(デンマーク、世界142位)、平田典靖・橋本博且(世界17位)〈21-8,21-13〉ピーター・カエスバウアー/ジョシェ・ズルウォン(ドイツ、世界51位)、園田啓悟・嘉村健士(世界18位)〈21-15,21-16〉ソレン・グラブホルト/モルテンセン・フレデリク・ソガード(デンマーク、世界679位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界4位)〈21-9,21-14〉レナ・グレバク/マリア・ヘルスボル(デンマーク、世界67位)、ティアラ・ロサリア・ヌライダ/ゲビー・リスティヤニ・イマワン(インドネシア、世界16位)〈13-21,15-21〉前田美順・垣岩令佳(世界35位)

 

日本選手3日目(2回戦)の対戦カード

【男子シングルス】 田児賢一(世界4位)対ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界15位)

【女子シングルス】 廣瀬栄理子(世界18位)対グ・ジュアン(シンガポール、世界21位)

【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界4位)対フーン・ティエンハウ/タン・ウィーキョン(マレーシア、世界13位)、平田典靖・橋本博且(世界17位)対コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国)、園田啓悟・嘉村健士(世界18位)対フー・ハイファン/ホン・ウェイ(中国)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界4位)対サビトリー・アミトラパイ/ナリッサパト・ラム(タイ、世界114位)、ピア・ゼバディア・ベルナデス/リズキ・アメリア・プラディプタ(インドネシア、世界7位)対前田美順・垣岩令佳(世界35位)

【混合ダブルス】 ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、世界4位)対早川賢一・松友美佐紀(世界25位)、アンダース・クリスチャンセン/ジュリー・ハウマン(デンマーク、世界19位)対橋本博且・前田美順(世界29位)

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