投票日が5月5日に決まった総選挙の関係で、会場と日程が変更されたマレーシアオープングランプリ(GP)ゴールドが30日、開幕した。初日は、女子シングルス予選に日本から3選手が出場したが、2試合を勝ち抜き本戦出場を決めたのは大堀彩選手のみ。続いて行われた男子シングルス1回戦には日本から3選手がエントリー。対戦相手が出場を取りやめ不戦勝となった井上拓斗選手のほか、武下利一選手が2回戦に進んだ

このうち武下選手はこの大会、所属チーム(トナミ運輸)からたった1人で参加。会場に1人で現れ、コーチのつかない状況で試合を行った。試合後、BadPaL が話を聞くと、「さびしいかなと思う部分もあるが、1人で(遠征試合に)行くことは大学の時にもあった。今回はほかのチームながら日本から一緒に来ている人がいるのでそうでもない」と述べた。コーチがいないことは、「もちろんインターバルにアドバイスをもらって気がつくことも多い。ただ自分の場合、言われたことに対して色々考えすぎてしまうことがあるので、こういうの(コーチなしで臨む試合)もいい」と笑顔を見せた
組み合わせ通りなら、2回戦で世界ランク1位のリー・チョンウェイ選手(マレーシア)とぶつかる予定だった。しかし、リー選手が田児賢一選手を下して優勝したインドオープンスーパーシリーズ(SS)から帰国後、棄権を決めたことで対戦は回避された。この点については、「これまで中国リン・ダン選手(五輪2大会連続金)、韓国イ・ヒョンイル選手(同連続4位)とやったので、リー選手(同連続銀)ともやってみたかった。残念」と答えた。その上で、「こうなったら行ける所まで行ってみたい」と上位進出へ意欲を示した
男子シングルス2回戦とその他種目1回戦の日本選手対戦カード
【男子シングルス】 武下利一(世界70位)対グウィー・カンイ(マレーシア、世界1300位)、ウォン・ベリノ・ジアンツェ(マレーシア、世界157位)対井上拓斗(世界229位)
【女子シングルス】 伊東可奈(世界100位)対タンビ・ラド(インド、世界103位)、大堀彩(世界143位※予選勝ち上がり)対リム・チュウシエン(マレーシア、世界178位※予選勝ち上がり)
【男子ダブルス】 ハフィズ・ファイサル/プトラ・エカ・ローマ(インドネシア、世界77位)対井上拓斗・金子祐樹(世界81位)、高階知也・井谷和弥(世界140位)対エオ・テリー・ツァオジアン/テリー・ヒー(シンガポール、世界437位)
【女子ダブルス】 ロシータ・エカ・プトリ・サリ/メラティ・ダエバ・オクタビアニ(インドネシア、世界144位)対江藤理恵・下崎彩
※山本紗椰・山口そよかは2回戦から