
オーストラリアオープンGPゴールド準決勝、今大会ここまで1ゲームも落とさず勝ち上がってきた女子シングルスの高橋沙也加選手が、世界ランク上位の台湾パイ・シャオマ選手相手にも安定した強さを見せ、ストレート勝ち。GPゴールド初優勝へあと一歩に迫った
高橋選手はこの1年で、インターナショナルチャレンジ優勝3回(大阪、モルジブ、スコットランド)、GP準優勝1回(カナダ)と世界を舞台に結果を残してきた。スーパーシリーズ(SS)に次ぐ上位大会のGPゴールドでは昨年5月、マレーシアオープンで決勝まで進んだが、タイの16歳ブサナン・ウンバンルンパン選手に阻まれた。昇り調子にある高橋選手がここで、若手が一段ステップアップする際の壁として存在するGPゴールドのタイトルを勝ち取れるか、注目される

男子シングルスでは、ともに30代のベテラン、タウフィック・ヒダヤット選手(インドネシア)とグエン・ティエンミン選手(ベトナム)を破って勝ち上がった世界ジュニア選手権準優勝の10代、中国シュエ・ソン選手の快進撃は止まらず、インドネシアのアラムシャ・ユヌス選手も倒し決勝進出を果たした。もう1つの山では、世界ランク1位の30歳、リー・チョンウェイ選手(マレーシア)が同196位の中国ティエン・ホウウェイ選手にファイナルゲームの末に敗れる波乱。国際大会への出場機会が少なく未だ無名ながら、中国の若手2人が世界のトップを相手に潜在力の高さを示した
準決勝の結果
【男子シングルス】
リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈19-21,21-17,18-21〉ティエン・ホウウェイ(中国、世界196位)
アラムシャ・ユヌス(インドネシア、世界38位)〈10-21,21-18,15-21〉シュエ・ソン(中国※予選勝ち上がり)
【女子シングルス】
ニチャオン・ジンダポン(タイ、世界24位)〈9-21,21-8,21-11〉スオ・ディ(中国、世界322位)
パイ・シャオマ(台湾、世界19位)〈16-21,15-21〉高橋沙也加(世界25位)
【男子ダブルス】
モハド・ザクリ・アブドゥル・ラティフ/モハド・ファイルジズアン・モハド・タザリ(マレーシア、世界16位)〈18-21,18-21〉ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界20位)
ライアン・アグン・サプトラ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界13位)〈21-9,21-14〉シン・ベクチョル/キム・デユン(韓国)
【女子ダブルス】
コ・アラ/ヨ・へウォン(韓国、世界43位)〈21-19,11-21,12-21〉ビタ・マリッサ/アプリルサシ・プトリ・レジャルサル・バリエラ(インドネシア、世界74位)
サビトリー・アミトラパイ/サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ、世界20位)〈21-17,26-28,21-15〉ホワン・ドンピン/チェン・チンチェン(中国、世界159位)
【混合ダブルス】
イルファン・ファディラ/ウェニ・アングライニ(インドネシア、世界16位)〈21-19,13-21,22-20〉リュウ・ユーチェン/ホワン・ドンピン(中国※予選勝ち上がり)
シン・ベクチョル/チャン・イエナ(韓国、世界73位)〈23-25,21-13,21-19〉ホワン・カイシアン/チェン・チンチェン(中国※予選勝ち上がり)
決勝の対戦カード
【男子シングルス】 ティエン・ホウウェイ(中国、世界196位)対シュエ・ソン(中国※予選勝ち上がり)
【女子シングルス】 ニチャオン・ジンダポン(タイ、世界24位)対高橋沙也加(世界25位)
【男子ダブルス】 ライアン・アグン・サプトラ/アンガ・プラタマ(インドネシア、世界13位)対ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界20位)
【女子ダブルス】 サビトリー・アミトラパイ/サプシリー・タエラッタナチャイ(タイ、世界20位)対ビタ・マリッサ/アプリルサシ・プトリ・レジャルサル・バリエラ(インドネシア、世界74位)
【混合ダブルス】 イルファン・ファディラ/ウェニ・アングライニ(インドネシア、世界16位)対シン・ベクチョル/チャン・イエナ(韓国、世界73位)