
フレンチオープンスーパーシリーズ(SS)決勝、女子シングルスの三谷美菜津選手が、これまで勝ったことのない世界ランク3位のサイナ・ネワル選手(インド)にストレート勝ちし、SS初優勝を成し遂げた。日本選手はこれまで、末綱聡子・前田美順組と平田典靖・橋本博且組にSSでの優勝実績があるが、シングルスでは三谷選手が日本人初となった
三谷選手は前週、デンマークオープンSSプレミアの会場で、BadPaL に対し、「(日本トップの座をうかがえる)今がチャンスだと思う」〈https://badpal.net/2012/10/17/each-one-of-japanese-top-players-faces-own-challenge/〉と答えていたが、早くもそのチャンスの1つをものにした
世界ランクで見ると、三谷選手は現在、世界26位で、佐藤冴香(同15位)、廣瀬栄理子(16位)、後藤愛(20位)に続く日本4番手。ただ、佐藤選手はロンドン五輪での負傷からの回復に努めており戦線を離脱。後藤選手はジャパンオープンSSを最後に国際大会へは出場しておらず、実質的には三谷選手と廣瀬選手の一騎打ちの様相を呈している。三谷選手は今大会準決勝で、ジャパンオープンでは逆転負けを喫した廣瀬選手を破っている

男子ダブルスでは、韓国期待のイ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組がSS初制覇。ロンドン五輪でイ・ヨンデ選手とともに銅メダルを獲得したチョン・ジェソン選手が引退したことで、韓国チームは大幅なダブルスの組み換えを行い、これまでユ・ヨンソン選手と組んでいたコ・ソンヒョン選手をイ・ヨンデ選手のパートナーとした。本格的なデビューは前週のデンマークオープンだったが1回戦負け。その一方で、ユ・ヨンソン選手がシン・ベクチョル選手と組んだ新たなペアが一足先に優勝していた。なお、ジャパンオープンでは韓国第3のペア、キム・サラン/キム・ギジョン組が勝ち、韓国勢が五輪後、SSで3連勝している

女子ダブルスと混合ダブルスは、中国のマー・ジン選手が制し、デンマークオープンSSプレミアに続き、2週連続で2冠を達成した
各種目決勝の結果
【男子シングルス】 ダレン・リュー(マレーシア、世界24位)〈21-18,21-17〉ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界31位)
【女子シングルス】 サイナ・ネワル(インド、世界3位)〈19-21,11-21〉三谷美菜津(世界26位)
【男子ダブルス】 マニーポン・ジョンジット/ボディン・イサラ組(タイ、世界13位)〈24-22,17-21,11-21〉イ・ヨンデ/コ・ソンヒョン組(韓国、世界117位)
【女子ダブルス】 クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界6位)〈12-21,21-23〉マー・ジン/タン・ジンフア(中国、世界79位)
【混合ダブルス】 シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)〈21-17,19-21,21-18〉チュウ・ツィハン/バオ・イーシン(中国)