A pair of Japanese grabs ticket to Final upsetting Olympic Gold medalist

Unbelievable but happy moment :  Misaki/Ayaka is now Finalist

デンマークオープンSSプレミア準決勝、高橋礼華・松友美佐紀組は、オリンピックチャンピオンの中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組に勝ち、あすSSプレミアのファイナルのコートに立つ。1回戦から準決勝までの4試合すべて、ファイナルゲームに突入する接戦をくぐりぬけて勝ち上がった。試合直後に BadPaL が決勝進出を果たした感想を尋ねると、「信じられない」と驚きと喜びの入り混じった気持ちと述べた。その上で、「まだあしたがある」と決勝に向け気を引き締めた。今大会の直前に行われた日本リーグ開幕戦を落とし、2人が抱えてきた不安は今、自信に変わりつつある

Their anxiety is changing to confidence

絶対的な不利が予想された試合だったが、出だしから主導権を握ると、そのまま一度もリードを譲ることなく21-15で第1ゲームを先取する。第2ゲームは「感覚が取りづらいエンド」(高橋選手)で、加えて第1ゲームで飛ばしたことで足が止まり、相手につかまる。7-7で並んだ中盤以降、中国ペアに一気に点差を広げられ、13-21でこのゲームを落とす。しかしファイナルゲームに入ると、今度は高橋・松友組が次々に得点を重ね、11-1と大きくリードして前半を折り返す。インターバル直後、少し勝ち急いだか失点が続いて15-9まで点差が縮まるが、ここからもう一度、集中した攻撃を見せ、21-10の大差で世界ランク1位に勝利。金星を手にすると同時に、SSプレミア初優勝に王手をかけた

松友選手は、「試合前は自分たちのプレーがどこまで通用するか試したいと思っていたが、試合が始まると、相手を出しぬけるような球が幾つかあった。レシーブもうまくいった」と振り返った

高橋選手はこの試合の戦略として、「前衛のうまいツァオ・ユンレイ選手を後ろに回すこと。前につかれた時はかわすこと」を挙げた。思わぬ大差がついたファイナルゲーム、後半に入る場面では、「浮足出つようなことはなく1本を取ることだけ考えていた。インターバル直後に少しバタバタしたが、相手は必ず追い付いてくると思っていたので、点差が縮まってきてもそんなにあわてなかった」と落ち着いていたことを明かした

相手がオリンピックの金メダリストということで肩に力が入るようなことはなかったかと尋ねると、両選手ともに「まったくそんなことはなく、むしろ対戦するのが楽しみだった」と口をそろえた

高橋選手は決勝に向け、「次も速い中国選手が相手だが、自分たちらしさを出せればいい勝負ができると思う。SSプレミア決勝の舞台で試合ができるこの機会を、緊張せずに楽しみたい」と抱負を語った

Malaysian boys break Danish’s hope

開催国デンマークからは、男子ダブルスにロンドン五輪銀メダルのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組、男子シングルスにヤン・ヨルゲンセン選手が、準決勝のコートに立った。しかし、いずれもマレーシアの強豪、クー・ケンケット/タン・ブンヒョン組とリー・チョンウェイ選手に敗れ、会場を埋めた観衆の期待に応えることはできなかった。とりわけ男子ダブルスでは、ボー/モゲンセン組が先に2つのマッチポイントを握りながら、クー/タン組の驚異的な粘りにあい、最後は24-26で悔しい逆転負けを喫した

この結果、バドミントンの盛んなデンマークで開催されている今大会だが、決勝で自国選手に声援を送るという地元ファンの希望は叶わなかった

Chinese players are not in good form for this tournament

女子シングルスでは、ロンドン五輪銀メダルの中国ワン・イーハン選手と、銅メダルのインド、サイナ・ネワル選手の対戦に注目が集まった。しかし、ネワル選手が第1ゲームを21-12で先取し、第2ゲームも12-7とリードしたところで、ワン選手が右ひざの不調を訴え棄権。熱戦を期待した観客にとって、消化不良な幕切れとなってしまった。もう1つの山では、ドイツのユリアン・シェンク選手が中国ジアン・ヤンジャオ選手に逆転勝ちしたことで、決勝は中国選手不在で行われる

今大会では、◆男子シングルスのチェン・ロン選手(銅)◆女子シングルスのリ・シュエリ選手(金)とワン・イーハン選手(銀)◆男子ダブルスのカイ・ユン/フー・ハイファン組(金)◆女子ダブルスのツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組(金)◆混合ダブルスのツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組(金)――が決勝を前に姿を消しており、中国のロンドン五輪メダリストの調整不足は明らかだった

各種目準決勝の結果

【男子シングルス】

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈22-20,21-15〉ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、世界14位)

チェン・ロン(中国、世界3位)〈14-21,10-21〉ドゥ・ペンユ(中国、世界9位)

【女子シングルス】

ワン・イーハン(中国、世界1位)〈12-21,7-12棄権〉サイナ・ネワル(インド、世界4位)

ユリアン・シェンク(ドイツ、世界7位)〈13-21,21-14,21-15〉ジアン・ヤンジャオ(中国、世界9位)

【男子ダブルス】

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、世界2位)〈21-19,11-21,24-26〉クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界6位)

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア)〈17-21,15-21〉ユ・ヨンソン/シン・ベクチョル(韓国)

【女子ダブルス】

ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、世界1位)〈15-21,21-13,10-21〉高橋礼華・松友美佐紀(世界12位)

バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界6位)〈15-21,19-21〉マー・ジン/タン・ジンフア(中国)

【混合ダブルス】

シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)〈21-7,21-16〉チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界5位)

ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界2位)〈12-21,17-21〉タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)

 

決勝の対戦カードは以下の通り

【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対ドゥ・ペンユ(中国、世界9位)

【女子シングルス】 サイナ・ネワル(インド、世界4位)対ユリアン・シェンク(ドイツ、世界7位)

【男子ダブルス】 クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア、世界6位)対ユ・ヨンソン/シン・ベクチョル(韓国)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界12位)対マー・ジン/タン・ジンフア(中国)

【混合ダブルス】 シュー・チェン/マー・ジン(中国、世界1位)対タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、世界4位)

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