Day 8 in London : FUJII/KAKIIWA ends in Silver but accomplishes target

ロンドン五輪バドミントン8日目、女子ダブルス決勝に臨んだ藤井瑞希・垣岩令佳組は出だしにつまづき、大舞台で緊張から崩れる苦い経験を繰り返すかと思われた。しかし立て直して世界ランク2位の中国ペアと互角に渡り合い、劣勢の場面でも笑顔が出るなど、金メダルには届かなかったものの、初めてのオリンピックで「メダルを取りにいくことでなく、自分たちらしい試合を見せることが、これまで支えてくれた人たちへの感謝を示すことにつながる」という思いを確かに遂げた

First medal for Japan is Silver ~photo courtesy of Edwin Leung

良くも悪くも藤井・垣岩組らしさの出た試合だった。緊張から表情が硬く、ほとんど何もできないまま第1ゲームを10-21の大差で落とし、2001年の全英オープンスーパーシリーズ(SS)プレミア決勝とインドネシアオープンSSプレミア準決勝で見せた精神的なもろさをここでも露呈した

ただこのペアが初めてのオリンピックレースを手探りで戦い抜く中、培った強みは、試合途中でもお互いに率直な言葉を交わして気持ちの切り替えができること。第2ゲームも先行されるが、顔のこわばりがほぐれるとともに普段の動きになってくると、点が取れるようになり、前半を11-9とリードして折り返す。そこからは一進一退の攻防で、第1ゲームを見てワンサイドゲームを予想していた観衆が再びコートにひきつけられていった。終盤、地力に勝る中国ペアに19-20と先にマッチポイントを握られるが、巻き返して逆にゲームポイントをつかむなど、集中力も途切れなかった。その後、さらに2つのマッチポイントを凌ぐ粘りを見せるが通算4つ目を回避できず、最後は23-25で力尽きた

‘SUETSUNA/MAEDE (R) is our role model’ @archives

初出場で銀メダルを手にした藤井・垣岩組は試合後、世界バドミントン連盟(BWF)に対し、「4年前、先輩の末綱・前田組が、オリンピックのような大舞台で日本選手もやれることを示してくれた」(藤井選手)。「第1ゲームは緊張したが、第2ゲームに入ると次第に慣れて楽しむことができた。応援してくれた人に感謝したい」(垣岩選手)――とコメントした

One and the only ZHAO : Two Golds in One Olympic @archives

一方、前日の混合ダブルスに続いて女子ダブルスも制した中国のツァオ・ユンレイ選手は、1つのオリンピックで2つの金メダルを手にした史上初のバドミントン選手となった

3位決定戦は、ともに上位ペアが失格処分を受けたため繰り上がりで決勝トーナメントに進んだロシアペアとカナダペアの対戦となり、「与えられたセカンドチャンスを逃したくなかった」と試合後語ったロシアペアが、この種目、アジア以外のペアでは初めて、メダルを手にした

【女子ダブルス】

金メダル: ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国)

銀メダル: 藤井瑞希・垣岩令佳(日本)

銅メダル: ニナ・ビスロバ/バレリ・ソロキナ(ロシア)

The third Chinese shines Gold ~photo courtesy of Edwin Leung

女子シングルス決勝は、長く世界1位の座を維持するワン・イーハン選手と、昨年末ごろから急速に順位を上げてきたリ・シュエリ選手の、中国1番手と3番手の対決となった

準決勝で中国2番手のワン・シン選手を下した後、ワン・イーハン選手に対する自信を語っていた通り、リ・シュエリ選手が試合を主導。第1ゲームを21-15で取り、第2ゲームもリードを保ち20-18と勝利まであと1点に迫る。この土壇場からワン・イーハン選手が2度のマッチポイントを凌いで勝ち、試合を振り出しに戻したが、ファイナルゲームに入ってもリ・シュエリ選手の優位は揺るがず、ワン・イーハン選手が最後に粘りを見せるも届かず、リ選手が金メダルに輝いた

リ選手は試合後、BWFに対し、「(金メダルは)夢のようで信じられない。中国3人目の五輪代表に選ばれた時、ハードワークのたまものだと思った。決勝は高いレベルの試合を見せられたと思う。スタミナに難があると言われるが、過小評価しないでほしい」とコメントした

3位決定戦では、中国勢による表彰台独占をインドのサイナ・ネワル選手が阻止できるかに注目が集まった。試合はワン・シン選手のペースで進み、20-15と5つのゲームポイントを握る。ここからネワル選手が反撃に転じ、まず2つをセーブ。続く3つ目は、ワン選手がコート左奥からサイドラインを狙って放ったショットがアウトとなる。この時、ワン選手は左ひざを負傷してしまう。コーチらがケガの具合を心配そうに尋ねるが、テーピングをして試合を再開。直後に、ネワル選手のロングサーブをクロスコートにスマッシュを決めこのゲームを取る。しかし第2ゲーム開始早々、試合続行が不可能となり棄権。不本意な結末ながら、ネワル選手がインドにとってバドミントンでは初の銅メダルを手にした

ワン・シン選手の棄権は、奇しくも同じサウスポーの佐藤冴香選手に続くものとなった

8日目の試合結果

【女子シングルス】

金メダル: リ・シュエリ組(中国)

銀メダル: ワン・イーハン組(中国)

銅メダル: サイナ・ネワル(インド)

この日行われた男子ダブルス準決勝では、優勝候補筆頭と見られていた韓国のチョン・ジェソン/イ・ヨンデ組が、デンマークのマシアス・ボー/カールステン・モゲンセン組にフルゲームの末に敗れる波乱があった。第1ゲームを先取し、第2ゲームも優位に試合を進めていた韓国ペアだったが、デンマークペアが仕掛けた「精神的プレッシャー」が奏功し、デンマークペアが接戦の末に第2、第3ゲームを奪い返し、決勝進出を決めた

敗れた韓国のチョン・ジェソン選手はBWFに対し、「今大会のみならず、自身、現役最後の試合になるあすの3位決定戦に気持ちを切り替えて臨む。良い形で終えたい」とコメントした

もう1つの準決勝では、中国のカイ・ユン/フー・ハイファン組がマレーシアのクー・ケンケット/タン・ブンヒョン組を寄せ付けずストレート勝ち。前回北京でマルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン組(インドネシア)に決勝で敗れ金メダルを逃した雪辱と、中国の5種目制覇に向け、意欲を示した

8日目の試合結果

【女子シングルス】

〈決勝〉 ワン・イーハン(中国)〈15-21,23-21,17-21〉リ・シュエリ(中国)

〈3位決定戦〉 ワン・シン(中国)〈21-18,1-0棄権〉サイナ・ネワル(インド)

【女子ダブルス】

〈決勝〉 ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国)〈21-10,25-23〉藤井瑞希・垣岩令佳(日本)

〈3位決定戦〉 ニナ・ビスロバ/バレリ・ソロキナ(ロシア)〈21-9,21-10〉ブルース・アレックス/ミッシェル・リ(カナダ)

【男子ダブルス】

カイ・ユン/フー・ハイファン(中国)〈21-9,21-19〉クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)〈17-21,21-18,22-20〉チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国)

 

大会9日目(最終日)は、男子2種目の決勝と3位決定戦が行われる

【男子シングルス】

〈決勝〉 リー・チョンウェイ(マレーシア)対リン・ダン(中国)

〈3位決定戦〉 チェン・ロン(中国)対イ・ヒョンイル(韓国)

【男子ダブルス】

〈決勝〉 カイ・ユン/フー・ハイファン(中国)対マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)

〈3位決定戦〉 チョン・ジェソン/イ・ヨンデ(韓国)対クー・ケンケット/タン・ブンヒョン(マレーシア)

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