Four Japanese pairs advance to Semifinals

シンガポールオープンSS準々決勝、ここまで勝ち上がってきた日本選手のうち、男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組、女子ダブルスの末綱聡子・前田美順組、混合ダブルスの池田信太郎・潮田玲子組と佐藤翔治・松尾静香組が勝ち、ベスト4入りを果たした

Patience is one of the keys to success

この日、最も注目を集めたのは末綱・前田組。地元シンガポール期待のシンタ・ムリア・サリ/ヤオ・レイ組を相手に、1時間30分に及ぶフルゲームを戦い、合わせて7つのマッチポイントを凌いでの勝利。白熱した好ゲームを演じたことで、試合終了後は地元の観衆やメディアからも惜しみない称賛の拍手を受けた

世界ランクは下位ながら、過去2戦2敗と公式戦で勝ちのなかった相手だが、第1ゲームは中盤以降、リードを保ち21-19で振り切った。第2ゲームもそのままいくかと思われたが、末綱・前田組17-16と1点リードの場面から、シンガポールペアが地元観衆の後押しも受けて流れを引き戻し、5連続得点でこのゲームを取り返す。ファイナルゲームに入ると勢いに乗ったシンガポールペアが主導権を握り、中盤、最大5点差をつける。末綱・前田組も踏ん張りいったん17-17で追いつくが、流れを引き戻すまでには至らず18-20と先にマッチポイントを握られてしまう。20-20に追い付きセッティングに持ち込んだ後も、常に先に1点を取られ追い詰められる状況が延々と24-25まで続く。それでも末綱・前田組は、気持ちを切らすことなく積極的なプレーを続け、これをすべて凌ぎ切ると、ようやく巡ってきた唯一のマッチポイント(26-25)の機会を逃さず試合を決めた

末綱・前田組は試合直後、BadPaL の取材に応じ、「疲れた」とひとこと吐き出した後、「ファイナルゲームでのセッティングはこれまでほとんど経験したことがない」と明かした。ギリギリに追い詰められた場面が何度も続いたが、「2人とも負けず嫌いなので、たび重なる相手側のマッチポイントにも気持ちが切れることはなかった。何とか1点リードできれば勝てると思っていて、パワフルな相手の攻撃を粘り強く返しながら、攻撃に転じる機会をうかがっていた」(末綱)という。攻撃的なレシーブでその転機を何度も作った前田選手は「たとえ勝とうが負けようが、攻めの気持ちでいこうと思っていた。そのため、点を奪われる場面でも大きく気落ちすることはなかった」と述べ、意識したプレーを貫けたことへの満足感を示した。

末綱・前田組同様、五輪代表であるシンガポールペアは敗因を聞かれ、「日本ペアに比べて辛抱が足りず攻め急いだ。守りに回った時に弱かった」とコメントした

末綱・前田組は準決勝以降について、「結果も欲しいが、それより自分たちの持っているものを出したい」と意気込みを語った

Play as a challenger, nothing to lose

男子ダブルスの早川・遠藤組は、過去1勝している長身のデンマークペアに、第1ゲームを20-22で奪われる嫌な立ち上がりとなる。しかし第2ゲームに入ると6-6以降、一方的に得点を重ねて21-12で勝利。続くファイナルゲームも危なげない試合運びで21-9と圧勝した

早川・遠藤組は、試合後、BadPaL に対し、「序盤は相手の高さ(身長)ではなくネットに詰めてくる速さにとまどった」と説明した。しかし第2ゲーム初め、遠藤選手が意識的にサーブのリズムをゆっくりしたことがきっかけで、相手のスピードを殺すことができたという。準決勝では北京五輪金メダリスト、インドネシアのマルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン組との対戦になるが、「ノ―ロブのゲームを勉強させてもらう」(遠藤)。「過去の対戦では、こちのミスにより短時間で敗れているので、そうしたミスは減らしたい」(早川)と述べた。その一方で、「これまで目立った実績がないので、今大会では結果が欲しい」(早川)と本音ものぞかせた

Eager to win for getting confidence

混合ダブルスでは、オリンピックレースを最後まで争った2つの日本ペアが準決勝に進んだ

インドネシアの実績あるベテラン2人、ヘンドラ・セティアワン/ビタ・マリッサ組をストレートで下した池田・潮田組は試合後、BadPaL に対し、「今回の東南アジア遠征でインドネシアオープンSSプレミアの中国戦に続いて2つ目の強豪との試合だったが、課題だったサーブ周りが安定してきた」と述べた。特に潮田選手は、「練習でやってきたことを強豪相手の試合で試したかった。浮く球もあったが、確実に安定してきている」と強調した。またレシーブに関し、「引いてしまうことがある。強いドライブでのリターンを意識している」とした。一方で、池田選手は「うまさのある相手だったので、向こうの球出しを見てしまった。もっと楽に勝てたはず。練習ではできているが、試合ではリスクを考え控えてしまうサーブを散らすことなどもやっていきたい」と反省点と課題も口にした

池田選手は「準決勝は同じ日本代表同士の対戦となるが、いかに自分らしいプレーができるか。オリンピックもそういうものだと思う」と述べた。その上で、「結果にもこだわる。勝って良いイメージを持ったままオリンピックに行きたい」と意気込んだ

No hustle but keep steady in Semifinals

佐藤・松尾組は、こちらもインドネシアペアが相手で、第1ゲームを接戦の末に落としながら、第2、第3ゲームを奪い返して逆転勝ちし、初めてSS準決勝に進んだ。ともに2種目掛け持ちの2人だが、佐藤選手は今大会ここまでを振り返って、「シードだったのでベスト8に入れてよかった」とコメントした。勝てば決勝進出のかかる準決勝については、「男子ダブルスでもSSではベスト4が最高なので、気負わずにやりたい」と述べ、松尾選手もこれに同調した

池田・潮田組と佐藤・松尾組の対戦は今回が初めて。なお同国対決のため、この種目での日本勢の決勝進出は確定している

一方、準々決勝で敗退した日本選手は、BadPaL の取材にそれぞれ以下のコメントを残した

◆佐藤冴香選手 : 昨年のジャパンオープンSSで勝利したが、その後2連敗で通算対戦成績2勝2敗の台湾チェン・シャオチエ選手にストレート負け

「今 回のシンガポールオープンは例年ほど風がなくやりやすく、昨日は良い試合ができた。きょうのチェン・シャオチエ戦は、早い展開を予想していたが、ゆっくり のペースでこられてこっちがあせってしまい、相手の術中にはまってしまった感じ。オリンピックでも、対戦相手はビデオ分析の結果とは違うものを出してくる と思う。それに対応できるようにしたい。実感はまだまだ。オリンピックにいってからが勝負だと思っている」

廣瀬栄理子選手 : 昨年のジャパンオープンSS1回戦で敗れ、過去0勝3敗の韓国ソン・ジヒョン選手を相手にファイナルゲームまで持ち込むも、ゲームカウント1対2で敗退

「チャンスがあっただけに悔やまれる。インドネシアでもシンガポールでもいい試合ができた。調子は戻ってきている。これから世界でさらに調子を上げていきたい」

◆平田典靖・橋本博且 : 初顔合わせとなったインドネシアの五輪代表ボナ・セプタノ/モハンマド・アーサン組から第1ゲームを先取。ファイナルゲームもギリギリまで競り合うが20-22で惜敗

「五分五分の勝負だと思っていた(平田)」「あそこまでいけば勝ちたかった(橋本)」

「今後の目標は、日本では全日本総合バドミントン選手権での優勝。海外では長期的な視点ではなく、目の前の試合を1つ1つこなしていくことに集中していく」

◆藤井瑞希・垣岩令佳 : 過去3戦3敗と苦手にしている中国の若手バオ・イーシン/ツォン・チエンシン組相手に第1、2ゲームともねばりを見せるが、18-21,19-21で敗れ4連敗

「前週のインドネシアオープンSSプレミアの時(19-21,10-21)に比べると、結果は同じくストレート負けながら、最後まで気持ちを切らさないようにやった。オリンピックまでの残り1カ月は、1日1日を大事に自分たちがやりたい練習をこなしていく(藤井)」

「何か新しいことに取り組むというより、持っている技術を磨いてオリンピックに備えたい(垣岩)」

松尾静香・内藤真実 : 対戦成績は2勝2敗の互角ながら、今年に入り2連勝している台湾のエースペア、チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン組と競り合うも、ゲームカウント1対2で敗退

「相手がどうこうというより、自分たちの問題。特に第1ゲームの出だしが悪かった。風のコントロールができなかったのに加えて、体が動いていなかった(松尾)」

「オリンピックレースの後、次なる目標が定まらず気持ちが乗りきれていない。知らないうちに、試合中に迷いが出ているのかも。試合のない7~8月に気持ちをしっかり切り替えて、自国開催のジャパンオープン(9月)には臨みたい(内藤)」

各種目準々決勝の結果

【男子シングルス】 ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界29位)〈21-17,26-24〉ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界36位)、ワ ン・ツェンミン(中国、世界18位)〈21-12,22-20〉チョン・ウェイフェン(マレーシア、世界37位)、ディオニシウス・ハヨム・ルンバカ(インドネシア、世界19位) 〈23-21,7-21,18-21〉ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界32位)、グエン・ティエンミン(ベトナム、世界11位)〈14-21,21-11,21-13〉ダレン・リュー(マレーシア、世界31位)

【女子シングルス】 イップ・プイイン(香港、世界26位)〈9-21,21-23〉シン・アイイン(シンガポール、世界49位)、チェン・シャオチエ(台湾、世界13位)〈21-15,21-8〉佐藤冴香(世界14位)、ソン・ジヒョン(韓国、世界8位)〈21-14,10-21,21-13〉廣瀬栄理子(世界22位)、ユリアン・シェンク(ドイツ、世界6位)〈21-12,9-21,21-19〉ポーンティップ・ブラナプラサーツク(タイ、世界16位)

【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界13位)〈20-22,21-12,21-9〉マッズ・ピーラー・コルディング/クリスチャン・ジョ ン・スコブガード(デンマーク、世界55位)、マルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア、世界8位)〈21-18,21-17〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム (マレーシア、世界26位)、ボナ・セプタノ/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界7位)〈19-21,21-12,22-20〉平田典靖・橋本博且(世界12位)、ユ・ヨンソン/コ・ソンヒョン(韓国、世界4位)〈21-17,21-12〉シェン・イエ/ホン・ウェイ(中国、世界10位)

【女子ダブルス】 藤井瑞希・垣岩令佳(世界4位)〈18-21,19-21〉バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界5位)、末綱聡子・前田美順(世界9位)〈21-19,17-21,27-25〉シンタ・ムリア・サリ/ヤオ・レイ(シンガポール、世界12位)、松尾静香・内藤真実(世界10位)〈18-21,21-16,14-21〉チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン(台湾、世界11位)、グレイシア・ポリー/メイリアナ・ジャウハリ (インドネシア、世界13位)〈21-10,21-12〉アネケ・フェイニャ・アグスティン/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、世界18位)

【混合ダブルス】 池田信太郎・潮田玲子(世界11位)〈21-17,22-20〉ヘンドラ・セティアワン/ビタ・マリッサ(インドネシア、世界69位)、佐藤翔治・松尾静香(世 界15位)〈19-21,21-14,21-19〉フラン・クルニアワン/シェンディ・プスパ・イラワティ(インドネシア、世界35位)、チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、 世界8位)〈21-13,22-20〉ユ・ヨンソン/チャン・イエナ(韓国、世界18位)、チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(台湾、世界5位)〈13-21,21-14,21-17〉V.ディジュ/ジュワラ・ グッタ(インド、世界14位)

 

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

ワ ン・ツェンミン(中国、世界18位)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界29位)

グエン・ティエンミン(ベトナム、世界11位)対ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界32位)

【女子シングルス】

チェン・シャオチエ(台湾、世界13位)対シン・アイイン(シンガポール、世界49位)

ユリアン・シェンク(ドイツ、世界6位)対ソン・ジヒョン(韓国、世界8位)

【男子ダブルス】

マルキス・キド/ヘンドラ・セティアワン(インドネシア、世界8位)対早川賢一・遠藤大由(世界13位)

ユ・ヨンソン/コ・ソンヒョン(韓国、世界4位)対ボナ・セプタノ/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界7位)

【女子ダブルス】

バオ・イーシン/ツォン・チエンシン(中国、世界5位)対末綱聡子・前田美順(世界9位)

チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン(台湾、世界11位)対グレイシア・ポリー/メイリアナ・ジャウハリ (インドネシア、世界13位)

【混合ダブルス】

池田信太郎・潮田玲子(世界11位)対佐藤翔治・松尾静香(世界15位)

チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(台湾、世界5位)対チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、 世界8位)

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