1年間続いたオリンピックレースで、最後の最後にロンドン五輪出場を決めた男子ダブルスの佐藤翔治・川前直樹組が、BadPaL が昨年3月以降アジアで実施している東日本大震災の被災者支援活動「PRAY&PLAY for JAPAN」に協力してくれた

ジュニア時代から常に世代のトップとして活躍してきたともに29歳のベテラン2人。北京五輪の後、佐藤選手のダブルス転向を機にペアを結成して目標に掲げたのが、「オリンピックレースを最後まで戦い抜く」こと。あえて「五輪出場」としなかったのは、それが軽々しく口にできるほど容易でないことを強く認識していたから
長いレースを終え、結果として当初目標通り、最終戦まで競り合いを演じることができたわけだが、そこには「ともに競い合った日本ペア2組の存在が大きかった」と言い切る
五輪出場権を得た14カ国・地域の代表、全16ペアの中で9番目に位置する佐藤・川前組。本番では、4ペアずつの総当たり戦となる一次ラウンドから厳しい戦いが待ち受ける。ただ、「彼らなら何かやってくれるかもしれない」という期待を周囲に抱かせてきた2人に今、気負いはない。むしろ、五輪モードに入るのは目前に迫った男子の国・地域別対抗戦トマス杯が終わってからと、いったん距離を置いている。五輪切符をかけてしのぎを削りあってきた同じナショナルチームのメンバーとともにトマス杯で2大会連続となるメダルを獲得できれば、チームの後押しと勢いに乗り、7月28日に開幕する五輪でも、失うもののない経験豊富な挑戦者として、皆を驚かせる活躍を見せることは十分期待できる
PRAY&PLAY for JAPAN は、主としてスポーツ愛好家を対象に、チャリティーTシャツの購入を通じた義援金の提供に加えて、このTシャツを着てスポーツすることで、被災者に対する 思いを周囲に広く伝えることを呼び掛けるもの。これまでにアジア、そして日本で、トップ選手のほか、多くのスポーツ愛好家から賛同が寄せられている
東日本大震災発生から既に1年2カ月が経過したが、被災者への精神的支援を継続すると同時に、震災の記憶を風化させないためにも、BadPaL は日本を含むアジアへ今後もメッセージを発信し続けていく。「PRAY&PLAY for JAPAN」Tシャツへの問い合わせは badpal@live.com まで
Two of the most experienced Japanese players, Shoji SATO and Naoki KAWAMAE, support BadPaL’s charity activity for victims of Earthquake/Tsunami on 11 Mar.2011, ‘PRAY&PLAY for JAPAN‘