2011年5月にスタートしたオリンピックレースも既に3分の2を終えたが、世界バドミントン連盟(BWF)が12月29日に発表した2011年最後の世界ランキングで、日本選手は5種目すべてで五輪出場圏内に入っている
このうち、複数の出場枠を確保する条件となる世界ランク8位以内に藤井瑞希・垣岩令佳、末綱聡子・前田美順、松尾静香・内藤真実の3ペアが入り、日本選手間で2つの出場枠を争っている女子ダブルス。堅実な強さで上位選手を次々倒し世界6位という現在の地位を確立した佐々木翔選手と、序盤はなかなか結果が出なかったがあくまで上位大会スーパーシリーズ(SS)に的を絞った参戦を続け、年の後半になって出場圏内に上がってきた田児賢一選手を擁する男子シングルスの2種目は、日本バドミントン協会が掲げる各種目2人/ペアの出場枠確保の目標を現時点でクリアしている
女子シングルスと男子ダブルスでは、初のオリンピックレースにとまどいながらも先輩選手を抑えて世界ランクで日本トップに立った佐藤冴香選手と、初のSS制覇とアジア選手権準優勝といった明確な結果を残したトップペアの平田典靖・橋本博且組が出場圏内。これに続いて、それぞれ全英オープンSSプレミア(3月)準優勝、マレーシアオープンSS(1月)ベスト4といった好成績を収めながらその後もたついていた廣瀬栄理子選手、佐藤翔治・川前直樹組が、年末になってようやく出場圏内まであとランク2つというところまで迫ってきている
混合ダブルスは、池田信太郎・潮田玲子組が国際大会への出場を地道に続け、ランキングポイントを積み重ねてじりじり世界ランクを上げ、滑り込みで出場権を得た年末のSSファイナルでベスト4という結果を残し、見事にトップ10入りを果たした
2011年末時点で五輪出場圏内にいる日本選手
【男子シングルス】 (6位)佐々木翔、(12位)田児賢一


【女子シングルス】 (15位)佐藤冴香

【男子ダブルス】 (8位)平田典靖・橋本博且組

【女子ダブルス】 (3位)藤井瑞希・垣岩令佳組、(5位)末綱聡子・前田美順組


【混合ダブルス】 (8位)池田信太郎・潮田玲子組

オリンピックイヤー、2012年の最初の大会となる賞金総額100万ドルの韓国オープンSSプレミアが3日、ソウルで開幕する
日本選手の1回戦の対戦相手は以下の通り
【男子シングルス】 佐々木翔(世界6位)対トミー・スギアルト(インドネシア、世界17位)、グエン・ティエンミン(ベトナム、世界8位)対田児賢一(世界12位)、シモン・サントソ(インドネシア、世界7位)対山田和司(世界29位)
【女子シングルス】 チェン・シャオチエ(台湾、世界11位)対佐藤冴香(世界15位)、廣瀬栄理子(世界18位)対イップ・プイイン(香港、世界19位)、ラッチャノク・インタノン(タイ、世界13位)対後藤愛(世界21位)
【男子ダブルス】 平田典靖・橋本博且(世界8位)対キム・ギジョン/キム・サラン(韓国、世界34位)、モハンマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア、世界7位)対佐藤翔治・川前直樹(世界10位)、早川賢一・遠藤大由(世界13位)対インゴ・キンダーバーター/ヨハネス・シュートラー(ドイツ、世界17位)
【女子ダブルス】 藤井瑞希・垣岩令佳(世界3位)対ビタ・マリッサ/ナディヤ・メラティ(インドネシア、世界12位)、末綱聡子・前田美順(世界5位)対ヘザー・オリバー/マリアナ・アガサンジェロウ(英国、世界25位)、松尾静香・内藤真実(世界6位)対チャーマイン・レイド/ニコル・グレザー(カナダ、世界24位)
【混合ダブルス】 スッケー・プラパカモン/サラリー・トゥントーンカム(タイ、世界6位)対池田信太郎・潮田玲子(世界8位)、佐藤翔治・松尾静香(世界22位)対チャユット・トリヤチャート/ヤオ・レイ(シンガポール、世界32位)