中国・福州オープン(SUPER750)準決勝、世界チャンピオンの称号を持つ日本選手4人、奥原希望、桃田賢斗、永原和可那・松本麻佑が揃って決勝に進み、タイトル獲りに挑む
A代表が主戦場とする「SUPER500」同等以上の大会で、4人が今シーズン決勝まで進んだ回数は、◆奥原:4回(タイオープン、ジャパンオープン、韓国オープン、中国・福州オープン)◆永原・松本:5回(インドネシアオープン、世界選手権、中国オープン、フレンチオープン、中国・福州オープン)、◆桃田:8回(アジア選手権、マレーシアオープン、インドネシアオープン、世界選手権、ジャパンオープン、中国オープン、デンマークオープン、中国・福州オープン)――。全員がひとつの大会で最終日に残るのは、今回が初めて

2017年世界選手権・グラスゴー大会で世界タイトルを獲った奥原は、中国2番手のホー・ビンジャオと今シーズン4度目の対戦。準々決勝でインドのプサルラ・ヴェンカタ・シンドゥを破っており、自国開催の大会で好調さがうかがえたが、いざふたを開けてみると、所要時間40分に満たない奥原のストレート勝ち。負けなしの相手に、今回もきっちり勝利した
決勝では、現世界チャンピオンでリオデジャネイロ五輪金メダリスト、スペインのカロリナ・マリンから初勝利を挙げたホスト国のエース、チェン・ユーフェイと、今シーズン最後の「SUPER750」のタイトルを争う

18年南京大会優勝の桃田は、前月フレンチオープン準決勝で敗れたリオ五輪金メダルの中国チェン・ロンをフルゲームの末に降した。最終日の相手は、中国シー・ユーチをアジア大会(団体戦)に続いて破った、このところ調子が上向いている台湾チョウ・ティエンチェン。デンマークオープン決勝の再戦となる

同じく今年8月世界制覇を果たした永原・松本は、未だ勝ったことがない韓国キム・ソヨン/チェ・ユジョンに挑んだ。2回戦で中国のエースペア、チェン・チンチェン/ジア・イーファンをストレートで降して上がってきた相手に先にゲームポイントを握られるが、逆転(24-22)でオープニングゲームを取ると、第2ゲームは後半引き離して初勝利を挙げた
大会最終日も、準決勝もう1つの試合でリオ五輪金メダルの高橋礼華・松友美佐紀を破った韓国シン・スンチャン/イ・ソヒから、初白星を狙う
一方、ベスト4に中国3ペアが残った混合ダブルスで、包囲網突破を狙った渡辺勇大・東野有紗は、今シーズン4戦4敗の難敵ワン・イーリュ/ホワン・ドンピンにまたも跳ね返され、決勝進出ならず
インドネシアのタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチルが今大会を最後に退いた後、さらに中国支配が進むことが予想されるこの種目、中国勢、とりわけ未だ勝てないこのペアの切り崩しは、前進を続ける若き日本のエースペアにとって、クリアしなければならない課題となる
準決勝の結果
【男子シングルス】
桃田賢斗(第1シード)<19-21,21-17,21-17>(中国、第6シード)チェン・ロン
(中国、第2シード)<11-21,10-21>チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)シー・ユーチ
【女子シングルス】
奥原希望(第7シード)<21-13,21-13>(中国、第8シード)ホー・ビンジャオ
チェン・ユーフェイ(中国、第4シード)<11-21,21-15,21-13>(スペイン、第5シード)カロリナ・マリン
【男子ダブルス】
マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)<17-21,21-18,21-14>(中国、第3シード)ツァン・ナン/リュウ・チェン
(インドネシア)<14-21,15-21>タン・チアン/ホー・ジティン(中国)ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン
【女子ダブルス】
永原和可那・松本麻佑(第5シード)<24-22,21-16>(韓国)キム・ソヨン/チェ・ユジョン
(第2シード)<16-21,12-21>シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第7シード)高橋礼華・松友美佐紀
【混合ダブルス】
ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)<21-12,21-12>(中国)ホー・ジティン/ドゥ・ユエ
ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<21-14,21-6>(第8シード)渡辺勇大・東野有紗
決勝の対戦カード
【男子シングルス】桃田賢斗(第1シード)対チョウ・ティエンチェン(台湾、第4シード)
【女子シングルス】チェン・ユーフェイ(中国、第4シード)対奥原希望(第7シード)
【男子ダブルス】マルクス・フェルナルディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(インドネシア、第1シード)対タン・チアン/ホー・ジティン(中国)
【女子ダブルス】永原和可那・松本麻佑(第5シード)対シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、第7シード)
【混合ダブルス】ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第1シード)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)