Kento, Keigo/Takeshi pull off big upsets before finals

アジア選手権準決勝、ベスト4に残った日本勢はそろって勝利。とりわけこの大会、優勝実績ゼロの男子が、過去一度も勝ったことのない強豪を倒して、2種目で決勝進出を果たす躍進を遂げた

シングルス桃田賢斗の相手は元世界ランク1位、マレーシアのリー・チョンウェイ。ストレート負けした2014年全英オープンでの初対戦から4年ぶり2度目の顔合わせとなった

今大会好調の桃田は、この大会を2度制しているチョンウェイに臆することなく対峙するが、「経験値は向こうが上」と評するベテランに主導権を握られ、追いかける展開に。中盤いったんは追いつくが再び離され、16-19と3点ビハインドで終盤に突入する。しかしここから5連続得点を決めて逆転に成功、オープニングゲームをつかむ。流れに乗った桃田は、第2ゲームも5-7から8連続得点で抜け出し、なおも追いすがってくるチョンウェイを振り切って21-14でストレート勝ちを収めた

桃田選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「第1ゲームは、相手の威圧感とこちらの勝手な想像で気負ってしまい、考えなくていいところまで考えてしまってリードを許した」と反省点を挙げた。しかし後半、「いくしかないと開き直って、相手のことをあまり考えず、シャトルに対する自分の感覚を信じてプレーしたところ、チョンウェイ選手が動きづらそうにしていた」と述べ、経験と実績で勝る相手に対する過剰な意識を取り払うことで、活路を見いだしたと説明した

第2ゲーム、点差を広げたことで、気の緩みにつながる恐れのある勝ちを意識した場面はなかったか、聞くと、「16-10とリードしたところで、勝てるんじゃないかなと思ってしまった」と明かした。ただ、その場面で、初めて負けるかもしれない相手に大きくリードされても泥臭くシャトルを追うチョンウェイに底力を感じ、「自分が下手なことをすれば、すぐ逆転される」と強く認識。気を引き締め直したという

男子シングルスの選手なら一度は勝ちたいと思う、北京、ロンドン、リオデジャネイロと五輪3大会連続銀メダルのチョンウェイからは、桃田より先に同年代の西本拳太が、昨年のフレンチオープンと今年1月のマレーシアマスターズで勝利を挙げている。桃田はこの点、「悔しい、いいなと思う気持ちも正直あった」と認める。ただ同時に、「(西本は)昨年1年間代表として戦ってきた選手で、気持ちを共有できたことは良かった」と話す。そして、同じ日本代表としてレベルの高い練習をともにできるようになったことでフィジカルが強化され、小手先の技に頼るのでなく、大きな展開で勝負できるようになった。こうして得られた勝利、という

世界ランク1ケタの中国シー・ユーチ、台湾チョウ・ティエンチェンに続いて、チョンウエイを破ったことで、世界のトップと戦える確固たる自信をつかめたのでは、と水を向けると、「どうですかね」と一言。前日の準々決勝後と同様、「復帰後、相手にまだ十分研究されていないアドバンテージがあると思っている」と述べ、慎重な姿勢を崩さなかった

一方、初黒星を喫したチョンウェイは試合後、現在の桃田のプレーをあらためて「世界トップ水準」と認め、中国チェン・ロンと同等のレベルにあると話した。この試合では、とりわけスピードとネット際を評価した

ダブルスの園田啓悟・嘉村健士組は、3連敗中の中国ツァン・ナン/リュウ・チェン組に挑んだ。第1ゲームは落とすが、第2ゲームを奪い返して迎えたファイナルゲーム、互いに譲らぬまま終盤まで進み、先にマッチポイント(19-20)を握られるが、凌いで逆にマッチポイント(21-20)をつかむ

しかし、自国開催の大会で負けられない現世界チャンピオンである中国ペアが追いつく。日本ペアは再び追い詰めるがまた凌がれ、いつ形勢が逆転してもおかしくないギリギリの攻防が23-23まで続く。それでも、なかなか決め切れず、気持ちが折れてしまいそうになる状況下、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった園田・嘉村組が、25-23で勝利をつかみ取った

園田・嘉村組は試合後、BadPaL に対し、「ここ最近勝てていなかったので、相手どうこうではなく、自分たちのプレーを続けようと思った。ベスト4でほっとして、もう1つ勝ちたいという気持ちがわいたので、最後まで引かずににいけた」(嘉村)。「先にマッチポイントを握られても、自分たちらしく盛り上げていこうとの意識で、あまり気にならなかった」(園田)と、試合を振り返った

一度も勝ったことがなかった中国ペアから白星を挙げた点については、終わってみて、3敗していた相手に初めて勝てたと実感。「(これまで突破できなかった)準決勝に勝てたこと、中国同士の決勝を阻止できたこともうれしい」と述べた

前回覇者で今回第1シードの中国リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ組が待つ決勝に向けては、「きょうのような自分たちのプレーを出し切った試合をしたい」と抱負を述べた

一方、敗れたツァン・ナン選手は、「今回は相手のパフォーマンスが良かった。(これまで3戦負けなしだったが、)勝敗は、過去の対戦成績ではなく、その時々のパフォーマンスの優劣によって決まる」とコメントした

女子は、ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組、福島由紀・廣田彩花組が、いずれも勢いのある外国ペアとのファイナルゲームにもつれる接戦を勝ち抜け、そろって決勝に上がった。このうち第2シードの高橋・松友組は、試合内容は満足のいくものではなかったが、勝ち切れたことを評価。ダブルスでは誰も成し遂げていない大会3連覇に挑戦する機会を得られたことを喜んだ

また高橋選手は、この日対戦した、パートナーは違えど、昨年のジャパンオープン決勝でも対戦した韓国の若手コン・ヒヨン(21)の力を認め、今後も警戒すべき相手と評した。キム・ソヨン/コン・ヒヨン組は今大会ノーシードながら、1回戦で第4シードの米元小春・田中志穂組、準々決勝で第8シードの中国リ・インフェイ/ドゥ・ユエ組を破っている

一方、第3シードの福島・廣田組は、第1シードの中国チェン・チンチェン/ジア・イーファン組を2回戦で破るなど勢いのあるインドネシアの伏兵リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス組を相手に第1ゲーム、大接戦を27-29で落とす苦しい立ち上がり。第2ゲームも17-17までもみあうが、ここから4連続得点で抜け出すと、ファイナルゲームは勢いの衰えた相手との力の差を見せ、21-11と快勝した

福島・廣田組は試合後、合わせて4つのゲームポイントの機会を活かせず競り負けた第1ゲームの影響について、「取れれば良かったが、気持ちを入れ替えて次のゲームに入れた」(廣田)と話した。第2ゲームを奪い返し、ファイナルゲームに突入した時点で余力に差があったように見えたが、と問うと、インドネシアペアの強さを認めながらも、「長い試合になれば負けないと思っていた」(福島)と答えた

決勝に向けては、毎回優勝を目指す気持ちにかわりはないが、アプローチが昨年とは少し違うという。それでも、「楽しんで、自分たちのプレーができれば(優勝の)チャンスはあると思う」(福島)と言い切った

決勝が同国対決となったことで、女子ダブルスのタイトルは3年連続(2016~18年)で日本勢が保持することが確定した。それ以前は、10年連続(2006~15年)で中国勢が独占していた

なお、中国は今回、女子ダブルスを除く4種目で決勝進出を果たし、2012年以来4年ぶりの4種目制覇を狙う

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

リー・チョンウェイ(マレーシア、第5シード)<19-21,14-21>桃田賢斗

チェン・ロン(中国、第3シード)<21-16,21-18>プラノイ・ハシーナ・スニルクマール(インド)

【女子シングルス】

タイ・ツーイン(台湾、第1シード)<27-25,21-19>サイナ・ネワル(インド)

チェン・ユーフェイ(中国、第6シード)<21-12,21-13>ソン・ジヒョン(韓国、第7シード)

【男子ダブルス】

リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第1シード)<21-17,14-21,21-10>ワン・イーリュ/ホワン・カイシアン(中国)

ツァン・ナン/リュウ・チェン(中国、第2シード)<21-14,12-21,23-25>園田啓悟・嘉村健士(第3シード)

【女子ダブルス】

福島由紀・廣田彩花(第3シード)<27-29,21-17,21-11>リズキ・アメリア・プラディプタ/デラ・デスティアラ・ハリス(インドネシア)

高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)<21-17,20-22,21-14>キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国)

【混合ダブルス】

タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、第1シード)<21-11,21-13>ツェン・シウェイ/ホワン・ヤチオン(中国、第5シード)

ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)<18-21,21-18,21-17>ツァン・ナン/リ・インフェイ(中国)

 

決勝の対戦カード

【男子シングルス】チェン・ロン(中国、第3シード)対桃田賢斗

【女子シングルス】タイ・ツーイン(台湾、第1シード)対チェン・ユーフェイ(中国、第6シード)

【男子ダブルス】リュウ・ユーチェン/リ・ジュンフェイ(中国、第1シード)対園田啓悟・嘉村健士(第3シード)

【女子ダブルス】高橋礼華・松友美佐紀(第2シード)対福島由紀・廣田彩花(第3シード)

【混合ダブルス】タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア、第1シード)対ワン・イーリュ/ホワン・ドンピン(中国、第2シード)

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