世界ジュニア選手権・男女混合団体戦準決勝、日本、中国ともに７月のアジアジュニア選手権準決勝と同じメンバーで戦ったこの試合、日本は点差こそ詰めたものの内容的には同じ展開で敗退。「中国越え」の課題は、この敗戦をチームの一員としてスペインの試合会場で目の当たりにした髙橋明日香、奈良岡功大ら次代の選手が引き継ぐ
第１種目、混合ダブルスの岡村洋輝・松山奈未組。試合開始直後から先行する相手を追いかける展開に。アジアジュニアで対戦した時（21-13,21-14）よりアジアジュニア混合ダブルス優勝のホー・ジティン／ドゥ・ユエ組に迫ったが、追いつくことはかなわず、ストレート負けを喫した
第２種目、男子シングルスの渡邉航貴選手はいきなり21-9と大差をつけて第１ゲームを奪う。中国にとっては、これが今大会初めて落としたゲームだ。続く第２ゲームは、中国が前日の準々決勝で温存した、アジアジュニア男子シングルス覇者、スン・フェイシアン選手が奪い返し、勝敗の行方はファイナルゲームへ。渡邉選手はここで再び主導権を握り返し、序盤より優位に試合を進めて13-8とリードする。しかし徐々に追い上げられ、最後は17-15から６連続得点を決められ、終わってみればアジアジュニアで敗戦した時（17-21,21-16,21-19）の流れの再現となってしまった
後のなくなった日本の３番手は男子ダブルスの小野寺雅之・岡村洋輝組。アジアジュニアでストレート負け（21-17,21-8）したツォウ・ハオドン／ハン・チェンカイ組を相手に、負けられない意地を見せて第１ゲーム、リードを奪う。しかし終盤に逆転され19-21でこのゲームを落とすと、第２ゲームはアジアジュニア男子ダブルスを制した中国ペアに力の差を見せられ12-21。日本の2012年以来の決勝進出の道は、ここで断たれた
日本のＵ19（19歳未満）代表はこれで中国に、世界ジュニア団体戦で５年連続の負け。アジアジュニア団体戦を含めても、桃田賢斗選手、奥原希望選手、金子祐樹・井上拓斗組、櫻本絢子・星千智組、古賀輝・山口茜組のメンバーでアジアジュニア初優勝を成し遂げた2012年の決勝〈https://badpal.net/2012/07/03/young-japan-stands-on-top-of-asia-after-defeating-mighty-china/〉以降、勝てていない
打倒中国の悲願は、今大会の代表メンバーにも入った高校２年生の久保田友之祐（17）、金子真大（16）、髙橋明日香（16）。中学３年生の奈良岡功大（15）を軸に新たに構成される次のチームに引き継がれる
準決勝もう１試合は、準々決勝で第３シードのインドネシアを破ったマレーシアが、第２シードのタイも連破。大会５日目（６日）に行われる決勝で、初優勝した2011年に次ぐ５年ぶり２度目のタイトル獲得を目指し、３連覇に王手をかけた中国に挑む
準決勝の結果
①中国（Ａ組１位※第１シード）３－０日本（Ｃ組１位※第４シード）
【混合ダブルス】 ホー・ジティン／ドゥ・ユエ〈21-17,21-16〉岡村洋輝・松山奈未
【男子シングルス】 スン・フェイシアン〈9-21,21-10,21-17〉渡邉航貴
【男子ダブルス】 ツォウ・ハオドン／ハン・チェンカイ〈21-19,21-12〉小野寺雅之・岡村洋輝
【女子シングルス】 チェン・ユーフェイ〈打ち切り〉仁平菜月
【女子ダブルス】 ドゥ・ユエ／シュー・ヤ〈打ち切り〉松山奈未・保原彩夏
②マレーシア（Ｅ組１位）３－１タイ（Ｈ組１位※第２シード）
【混合ダブルス】 ウーイ・ジヘン／タン・パーリー・クーンレ〈22-20,20-22,12-21〉パキン・クナ・アヌビット／ルータイチャノク・ライスアン
【男子シングルス】 リー・ヅージア〈21-18,21-13〉カンタポン・ワンチャロン
【女子シングルス】 ゴー・ジンウェイ〈21-12,21-15〉ポーンパウィー・チョチュウォン
【男子ダブルス】 チェン・タンジエ／マン・ウェイチョン〈21-18,21-12〉パナチャイ・ウォラサクトヤナン／ワリト・サラパット
【女子ダブルス】 ゴー・ジンウェイ／M.ティナー〈打ち切り〉アリサ・サプニティ／ルータイチャノク・ライスアン
決勝の対戦カード
中国（Ａ組１位※第１シード）対マレーシア（Ｅ組１位）
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