オランダジュニアインターナショナルは６日、各種目の決勝を終え、日本のＵ19（19歳未満）代表が４種目を制し、昨年の実績（３種目）を上回った。今回、国際タイトルを手にしたのは、女子シングルス仁平菜月選手、男子ダブルス小野寺雅之・岡村洋輝組、女子ダブルス松山奈未・保原彩夏組、混合ダブルス岡村・松山組
東京五輪を見据えたジュニア強化策の一環として選手派遣を再開した昨年、日本は、女子シングルスの川上紗恵奈選手、男子ダブルスの渡辺勇大・三橋健也組、女子ダブルスの志田千陽・松山奈未組で合わせて３つのタイトルを獲得していた〈https://badpal.net/2015/03/02/u19-shuttlers-of-japan-win-three-titles-in-dutch-junior/〉
女子シングルスは、この大会第１シードに入った仁平選手が１ゲームも落とさず勝ち進み、決勝で、15歳の時に初めて出場したアジアジュニア選手権（2014年）で敗れた同学年のライバル、韓国キム・ガウン選手に２年ごしのリベンジを果たし、優勝した。仁平選手は昨年のこの大会、ベスト８どまりだった。しかしその後に出場したアジアジュニア選手権（昨年７月）でもベスト８、世界ジュニア選手権（同11月）では銅メダルと徐々に前進。最後の挑戦機会となる今年のアジアジュニアと世界ジュニアで、タイトル奪取を狙っている
この種目には日本からもう１人、海老原詩織選手が出場したが、３回戦で敗れ、ベスト16に終わった
男子ダブルスは、小野寺・岡村組がこの大会最大の山場だった準々決勝でマレーシアペアとの接戦をファイナルゲーム25-23で勝ち抜けると、準決勝では第１シードのフランスペアにストレート勝ち。その流れのまま、逆の山から決勝まで勝ち上がってきた山下恭平・山澤直貴組をフルゲームの末に振り切って、頂点に立った
女子ダブルスに日本から唯一エントリーした松山・保原組。１つ年上の志田千陽選手と組んで優勝した昨年に続いて２度目の出場となる松山選手が、同じ年ながら初出場のパートナー、保原選手を引っ張る形で勝ち進む。準々決勝で第４シードのスウェーデンペアを倒して迎えた最終日、午前中に行われた準決勝で第１シードの香港ペアに第２ゲーム、マッチポイント寸前まで追い込まれる。しかしここから逆転勝ちに成功した勢いに乗り、決勝は、シングルスでも決勝に進んだキム・ガウン選手率いる韓国ペアを下して、栄冠をつかんだ。松山選手はこの種目、大会２連覇
混合ダブルスでは、２回戦で第１シードのフランスペアに競り勝った山澤直貴・保原彩夏組と、３回戦で第２シードのタイペアを破った岡村・松山組の日本ペア２組がそのまま決勝まで駆け上がった。最後は岡村・松山組がストレート勝ち。この結果、岡村、松山両選手はともにダブルス２冠となった
一方、男子シングルスには山下恭平選手と小野寺雅之選手の２人がエントリー。山下選手は３回戦で優勝したマレーシア選手とぶつかり敗退。小野寺選手は準々決勝まで進んだが、第２シードの韓国選手に敗れ、昨年、小倉由嵩選手が到達したベスト４に届かず大会を終えた
決勝の結果
【男子シングルス】 リー・ヅージア（マレーシア）〈21-12,21-12〉アルノー・メルクル（フランス）
【女子シングルス】 仁平菜月〈21-17,21-19〉キム・ガウン（韓国）
【男子ダブルス】 小野寺雅之・岡村洋輝〈17-21,21-11,22-20〉山下恭平・山澤直貴
【女子ダブルス】 松山奈未・保原彩夏〈21-14,22-20〉キム・ガウン／キム・ヒャンイム（韓国）
【混合ダブルス】 岡村洋輝・松山奈未〈21-16,21-19〉山澤直貴・保原彩夏
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