Day 3 of Finals : Kento to face another Dane in semis

SSファイナル3日目、既に準決勝進出を確定させていた日本の桃田賢斗選手、奥原希望選手、高橋礼華・松友美佐紀組はこの日も勝ち、そろって一次リーグ首位通過を果たした。全日程終了後に行われた準決勝の組み合わせ抽選会の結果、桃田選手は世界ランク2位のヤン・ヨルゲンセン選手と激突。一方、奥原選手と高橋・松友組は、この日破った相手と決勝進出をかけて再び対戦する

Kento and C.Long
Kento will meet CHEN Long if both win semis

男子シングルスの桃田選手は、今大会当初から頻繁にその名を口にしていた同世代のライバル、デンマークのビクター・アクセルセン選手との全勝対決に臨んだ。第1ゲームは19-14とリードしながら、連続で7点を献上してしまい落とす。しかし続く第2ゲーム、逆に12-15から9連続得点を決めて奪い返すと、ファイナルゲームは流れに乗り、主導権をつかむとそのまま押し切った

桃田選手は試合後、「一次リーグ通過が決まっていて、少し貪欲さに欠けていた。また、トップ8が揃う大会で弱音を吐いている場合じゃないと大会初日から言っていたが、正直、疲れがたまっていた」と認めた。それでも、同世代のライバルを強く意識し、負けられないという気持ちは持ち続けていたと強調した

桃田選手は、同じタイミングで別のコートで試合をしていた中国チェン・ロン選手が先に勝ってグループAの1位通過を決めたのを知っていた。しかしその結果を受け、準決勝での対戦を回避するため、何としてもこの試合に勝ちグループBで1位通過したいという気持ちにはならなかったという。初日から指摘していた、トップ8人による大会でみな強いので誰と当たっても同じ、という考えが背景にある。その上で、負けたら終わりの準決勝に向けては、相手が誰であれ、冷静にやり切りたいと思う、と抱負を述べた

3-WS2
Nozomi has to beat Marin again to reach the final

女子シングルスの奥原選手はこの日も足の運びとシャトルコントロールが絶妙。スペインのカロリナ・マリン選手のショットをことごとく拾い続け、世界チャンピオンから選択肢を奪っていき、第1ゲームを21-9と圧倒する。第2ゲームも奥原選手主導で進み、途中追いつかれる場面はあったがすぐに突き放して21-15で勝利。今年1年好調を維持してきたマリン選手から、今シーズン初勝利を挙げ、通算対戦成績を2勝2敗のタイに戻した

奥原選手は試合後、マリン選手に精神的なダメージを与えられたとして、「この一戦は今後につながる」と自ら評価した。一方で、一次リーグ通過が確定していたので、負けてもいいという気持ちと葛藤していたことを明かした。ただ、そうした甘えを自分で許せず、「何とかその気持ちに打ち勝つことができた」と強調した

準決勝で対戦したい相手を聞くと、前日に話した、未だ勝ったことのない「中国ワン・シーシャン選手とやりたかったが、負けてしまったので」と少し残念そうな表情を浮かべた

3-WD
Misaki-Ayaka vs. LUO sisters aga in semis

女子ダブルスのディフェンディングチャンピオン、高橋・松友組は、中国ルオ・ユー/ルオ・イン組と3月のインドオープンSS以来9カ月ぶりに顔を合わせた。第1ゲーム、15-15から抜け出されて落とすが、競り合いとなった第2ゲームを終盤踏ん張り奪い返すと、ファイナルゲームは21-10と圧勝した

ツァオ・ユンレイ選手の足の故障により、ワイルドカードで出場してきた世界選手権チャンピオンの中国ペアがこの日棄権した。そのため、連覇を狙う高橋・松友組にとって、準決勝に残ったほかの3ペアはいずれも互角以上の対戦成績を残している相手。どのペアと対戦することになっても、いかに自分たちのプレーができるかがカギを握るとの認識を示した

女子ダブルスではほかに、福万尚子・與猶くるみ組が韓国キム・ソヨン/チェ・ユジョン組に勝ち、SSファイナル初白星を挙げて、グループ内3位の成績(1勝2敗)で大会を終えた

P1400228今大会、精神的に崩れた福万選手は、「この試合もだめだった」としながらも、「途中、コーチに喝を入れてもらうなど周囲のサポートを得ながら、1勝できてよかった」と安堵感を示した。與猶選手は、自分たちのミスで第2ゲーム大きくリードを許しながら、終盤にリズムを取り戻し、ファイナルゲームの勝利につなげられたのは良かったと評価した

来シーズンに向けては、今年1年間国際大会を回って必要性を痛感したフィジカル、メンタル両面の強化に取り組み、自分たちらしいプレーで常にベスト8以上の成績を残せるようにしたいと述べた

P1400102既に一次リーグ敗退が確定している男子ダブルスの早川賢一・遠藤大由組は、「死の組」でここまで2戦2勝とゆるぎない強さを示す韓国イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン組から今大会初勝利を狙った。しかし現時点における力の差を見せつけられる格好で跳ね返され、3連敗で今シーズン最後の国際大会を終えた

ただ日本のエースペアは今回、「死の組」で体感した世界のトップペアとの実力差を真摯に受け入れ、帰国後、目標とするリオデジャネイロ五輪に向け、これまで以上に自らを追い込んでいく覚悟を示している

日本選手3日目の結果

【男子シングルス】 桃田賢斗〈19-21,21-15,21-15〉ビクター・アクセルセン(デンマーク)

【女子シングルス】 カロリナ・マリン(スペイン)〈9-21,15-21〉奥原希望

【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国)〈21-18,21-12〉早川賢一・遠藤大由

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀〈19-21,21-18,21-10〉ルオ・ユー/ルオ・イン(中国)、キム・ソヨン/チェ・ユジョン(韓国)〈13-21,21-14,14-21〉福万尚子・與猶くるみ

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一次リーグ終了時点のグループ内順位(確定)※太字は決勝トーナメント進出者

【男子シングルス】

◆グループA:【1位】チェン・ロン(中国、3勝)【2位】ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、2勝1敗)【3位】ティエン・ホウウェイ(中国、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】フ・ユン(香港、3敗=一次リーグ敗退)

◆グループB:【1位】桃田賢斗(3勝)【2位】ビクター・アクセルセン(デンマーク、2勝1敗)【3位】チョウ・ティエンチェン(台湾、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】キダンビ・スリカンス(インド、3敗=一次リーグ敗退)

【女子シングルス】

◆グループA:【1位】奥原希望(3勝)【2位】カロリナ・マリン(スペイン、1勝2敗)【3位】ソサイナ・ネワル (インド、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】タイ・ツーイン(台湾、1勝2敗=一次リーグ敗退)

◆グループB:【1位】ワン・イーハン(中国、2勝1敗)【2位】ラッチャノク・インタノン(タイ、2勝1敗)【3位】ワン・シーシャン(中国、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】ソン・ジヒョン(韓国、1勝2敗=一次リーグ敗退)

【男子ダブルス】

◆グループA:)【1位】イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、3勝)【2位】ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、2勝1敗)【3位】フー・ハイファン/ツァン・ナン(中国、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】早川賢一・遠藤大由(3敗=一次リーグ敗退)

◆グループB:【1位】マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、3勝)【2位】ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、2勝1敗)【3位】マッズ・コンラド・ペダーセン/マッズ・ピーラ―・コルディング(デンマーク、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、3敗=一次リーグ敗退)

【女子ダブルス】

◆グループA:【1位】高橋礼華・松友美佐紀(3勝)【2位】ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、2勝1敗)【3位】福万尚子・與猶くるみ(1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】キム・ソヨン/チェ・ユジョン(韓国、3敗=一次リーグ敗退)

◆グループB:【1位】グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、2勝)【3位】クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、1勝1敗)【3位】セリーナ・ピーク/イーフィア・ムスケンス(オランダ、2敗=一次リーグ敗退)【―】ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン(中国、棄権)

※棄権した選手との対戦結果はカウントせず

【混合ダブルス】

◆グループA:【1位】クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、2勝)【2位】リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、1勝1敗)【3位】タントウィ・アーマド/リりアナ・ナッチル(インドネシア、2敗=一次リーグ敗退)【―】ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、棄権)

※棄権した選手との対戦結果はカウントせず

◆グループB:【1位】コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、3勝)【2位】プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、2勝1敗)【3位】リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、1勝2敗=一次リーグ敗退)【4位】ヨアキム・フィッシャー・ニールセン/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク、3敗=一次リーグ敗退)

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準決勝の対戦カードは以下の通り

【男子シングルス】

チェン・ロン(中国、A1位)対ビクター・アクセルセン(デンマーク、B2位)

桃田賢斗(B1位)対ヤン・ヨルゲンセン(デンマーク、A2位)

【女子シングルス】

奥原希望(A1位)対カロリナ・マリン(スペイン、A2位)

ワン・イーハン(中国、B1位)対ラッチャノク・インタノン(タイ、B2位)

【男子ダブルス】

イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、A1位)対ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、A2位)

マシアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク、B1位)対ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、B2位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(A1位)対ルオ・ユー/ルオ・イン(中国、A2位)

グレイシア・ポリー/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、B1位)対クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、B2位)

【混合ダブルス】

クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(イングランド、A1位)対プラビーン・ジョーダン/デビー・スサント(インドネシア、B2位)

コ・ソンヒョン/キム・ハナ(韓国、B1位)対リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、A2位)

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