Kento now ready for Olympic as number one in Japan

F-Kento

Kento goes to Dubai and Rio as the reigning All Japan champion

全日本総合選手権決勝、男子シングルスの桃田賢斗選手が昨年決勝で敗れた佐々木翔選手に完勝。初めて全日本のタイトルを手にし、名実ともに日本のエースとなった

普段通りのプレーをすれば問題なし――。今シーズン、そういわしめるだけの実力と実績を培った桃田選手が、決勝の舞台で魅せた。第1ゲーム序盤こそリードを許すが、3-8と5点ビハインドから8連続得点で11-8と押し返す。後半19-17と2点差まで詰め寄られても、あっさり突き放した。第2ゲームはさらに圧巻。守ってよし攻めてよしの手の付けられない状態で、世界ランクで日本勢2番手につけている佐々木選手をわずか9点に抑え込み、現時点における実力差をまざまざと見せつけた

桃田選手は昨年の反省から、会場の雰囲気にのまれまいと思って決勝のコートに立ったが、「序盤、緊張感があった」と認めた。それでも、リードされたが、相手のミスをきっかけに楽になり、その後はのびのびプレーできたという。最近取り組んでいる、後ろへの入りを速くする課題についても、「きょうはスムーズに入れた」と話す。さらに、とりわけ第2ゲームは、相手のショットはこちらの思ったところに飛んできて、こちらのショットは打ちたい所に打て、全部が思い通り。一球一球気持ちを込めて打ち、楽しくプレーできたと説明した。その上で、「五輪に出るなら日本の一番手として出たかった」と全日本総合を制した意義を強調。「この試合でひとつ吹っ切れた」と、9日開幕のスーパーシリーズ(SS)ファイナルから始まる残りの五輪レースで、行く手に立ちふさがる世界トップ4の追撃へ光明を見いだした

なお桃田選手は今回、インドネシアの19歳ギンティン・アンソニー選手に思わぬ敗北(2回戦負け)を喫した今シーズンのSS最終戦、香港オープン終了後、いつもならナショナルチームを離れて所属チームに戻り少しゆっくりするところを、マレーシアパープルリーグ参戦(11月26,28日)もありしっかり練習したことを、好調の要因の1つとして挙げている

Kenta-Jose

College shuttlers could become one of the best if they really want

一方、今大会男子シングルスでは、大学生2人がベスト4に食い込む健闘を見せた。いずれもB代表に選ばれている西本拳太選手と古賀輝選手で、それぞれ準々決勝で日本リーグ一部の実業団チームに所属する坂井一将選手(B代表)と上田拓馬選手(A代表)を破った

西本選手の在籍する中央大学でコーチを務める藤本ホセマリ氏は一般論として、「大学生プレーヤーは大学の大会で1番になることで満足している傾向があり、ジュニア(U19)のカテゴリーに入る高校生よりも、さらに上(世界)を目指したいというモチベーションに欠ける」と指摘する。ただ今回活躍した西本、古賀両選手のように、「本人が真に強くなりたいと望めば、大学の外(実業団など)にも練習を積む機会はある」と説明した

F-Nozomi (2)

Nozomi’s up-and-down season makes her stronger

女子シングルスは、この大会に勝って名実ともに日本のエースであることを見せたいと強い覚悟を持って臨む世界ランク日本勢トップの奥原希望選手と、今大会、三谷美菜津、山口茜とA代表2人を連破し勢いに乗るB代表の佐藤冴香選手が対戦。第2ゲーム、13-18とリードされながらねばって逆転に成功した奥原選手が、全試合ストレート勝ちで4年ぶり2回目の優勝を飾った

奥原選手は試合後、第2ゲーム、佐藤選手のパフォーマンスが良く、心が折れそうになった場面があったことを認めながら、あきらめずに1点ずつ取り返していった結果が優勝につながった、と振り返った。今シーズンは、5月の男女混合国・地域別対抗戦スディルマン杯で山口茜選手とともに女子シングルスに出場し活躍。9月には目標に掲げていたSS優勝を日本で果たしたが、10月のデンマークオープンSSプレミア、フレンチオープンSS、独ビットブルガーグランプリ(GP)ゴールドで大きく調子を崩した。しかし11月のSS最終戦、香港オープンでは、優勝こそ逃したものの、自らのプレーと自信をつかみ、その流れで全日本総合を制した

F-Misaki-Ayaka

Misaki and Ayaka are ready to fly to Dubai

女子ダブルスは、世界ランク1位の高橋礼華・松友美佐紀組が、前月の香港オープンSS準々決勝で不覚を取った福万尚子・與猶くるみ組に快勝。今回は詰め寄る隙さえ与えなかった

「世界で一番強くなりたい」と公言する高橋・松友組はあくまで、この大会を翌週のSSファイナルに向けた「準備」と位置付け、「優勝したいというより、世界を相手にやりたいプレーを試す」というスタンスで挑んだ。ただコーチに「日本一になって五輪に出てほしい」と言われたことを明かし、結果として優勝できて良かったと話す。内容についても、「思うようなプレーができ、良い所の方が多かった」と自ら評価。昨年優勝したSSファイナルに、「昨年よりいい状態で臨める」と胸を張った

一方、SSファイナルで最強のライバルとなる五輪と世界選手権のタイトルを保持する中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組が、今年から新たに設けられた世界選手権優勝者に与えられるワイルドカードで出場権を得たことについて、「ずるい(笑)」と正直な気持ちを口にしながら、「ただ当たれば強気でいく」と対戦に強い意欲を示した

F-SONODA-KAMURA

Keigo and Takeshi grabbed their first All Japan title

同じ所属チームのペア同士の対戦となった男子ダブルスは、先輩でA代表の園田啓悟・嘉村健士組が、B代表の保木卓朗・小林優吾組に先制を許しながらファイナルゲームで振り切り、初の栄冠を手にした

園田・嘉村組は、今シーズン最後のSSである香港オープンで敗退した後、2人で話し合い、本気で全日本総合優勝を狙いにいくと決めたといい、「うれしい」と率直に喜びを表した。同門対決となった決勝は、「やりにくかったが、後輩には絶対負けないという強い気持ちで試合に臨んだ」と先輩の意地を見せて戦ったことを明かした。今大会最大の山場は準決勝の早川賢一・遠藤大由組との一戦で、これに勝って自信になった。残りの五輪レースにつなげていきたい、と来シーズンに視線を向けた

一方、惜しくも優勝に届かなかった保木選手に話を聞くと、「日本のトップペアとはまだまだ差がある。相手の圧倒的なすごさというより、自分たちのプレーの精度の低さ」と説明した。2013年世界ジュニア選手権団体戦で銅メダルを獲得した日本チームのキャプテンを務めた保木選手だが、「シニアに上がってからは、ジュニアの実績は白紙に戻して取り組んでいる」という。今回ベスト4入りを果たしたことで、男子ダブルスの世代交代が進めばA代表昇格の道も開けてくるが、と水を向けると、「一気にAに上がっても良くないと思う。あまり先(世界)を見すぎず、ひとつひとつ段階を積んだ方が良い。当面の目標は日本のトップに立つこと」と冷静に答えた

F-Kazuno-Kurihara

The moment Kenta and Ayane have been waiting for

混合ダブルスは、ファイナルゲーム14-19の劣勢をひっくり返した数野健太・栗原文音組の逆転勝利で幕を閉じた。数野選手は男子ダブルスで、栗原選手は女子ダブルスで過去に全日本総合の決勝まで進んだことはあったが、優勝はともに初めて。国際大会の決勝で混合ダブルスが最終種目に組まれることは少ないが、今大会のしめくくりを大いに盛り上げた

数野、栗原両選手は試合後、園田・福万組との準決勝でいいプレーができ、決勝では最後まであきらめずにプレーできたことが優勝につながったと勝因を語った。その上で残りの五輪レース、この勝利を自信にして、厳しいがチャンスはゼロでないので2人で頑張っていきたいと、混合ダブルスに軸足を置く考えを示した

数野・栗原組は5月のスディルマン杯で日本の準優勝に大きく貢献。その活躍が認められ、リオデジャネイロ五輪出場を目指しA代表とともにSSを中心とした上位大会への出場機会を得ている。しかしここまで、世界のトップペア相手にもいい試合はできるが結果を残せない、もどかしい状況が続いている。今回の日本での勝利を、国際舞台で一皮むけるきっかけにできるか、真価を問われるのはこれから

決勝の結果

【男子シングルス】 桃田賢斗(NTT東日本、日本ランク1位)〈21-17,21-9〉佐々木翔(トナミ運輸、日本3位)

【女子シングルス】 奥原希望(日本ユニシス、日本4位)〈21-12,22-20〉佐藤冴香(ヨネックス、日本8位)

【男子ダブルス】 園田啓悟・嘉村健士(トナミ運輸、日本3位)〈19-21,21-15,21-8〉保木卓朗・小林優吾(トナミ運輸、日本8位)

【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(日本ユニシス、日本1位)〈21-12,21-13〉福万尚子・與猶くるみ(再春館製薬所、日本5位)

【混合ダブルス】 早川賢一・松友美佐紀(日本ユニシス、日本1位)〈21-16,23-25,20-22〉数野健太・栗原文音(日本ユニシス、日本7位)

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各種目のトップ4

【男子シングルス】

優勝: 桃田賢斗(NTT東日本※初)

準優勝: 佐々木翔(トナミ運輸)

3位タイ: 西本拳太(中央大)、古賀輝(早稲田大)

WS winners

WS finalists : Sayaka SATO and Nozomi OKUHARA

【女子シングルス】

優勝: 奥原希望(日本ユニシス※4年ぶり2回目)

準優勝: 佐藤冴香(ヨネックス)

3位タイ: 山口茜(勝山高)、今別府香里(ヨネックス)

【男子ダブルス】

優勝: 園田啓悟・嘉村健士(トナミ運輸※初)

準優勝: 保木卓朗・小林優吾(トナミ運輸)

3位タイ: 早川賢一・遠藤大由(日本ユニシス)、佐伯裕行・垰畑亮太(日本ユニシス)

【女子ダブルス】

優勝: 高橋礼華・松友美佐紀(日本ユニシス※2年ぶり4回目)

準優勝: 福万尚子・與猶くるみ(再春館製薬所)

3位タイ: 松尾静香・内藤真実(NTT東日本・ヨネックス)、米元小春・田中志穂(北都銀行)

XD-winners

Mixed winner : Ayane KURIHARA / Kenta KAZUNO

【混合ダブルス】

優勝: 数野健太・栗原文音(日本ユニシス※初)

準優勝: 早川賢一・松友美佐紀(日本ユニシス)

3位タイ: 園田啓悟・福万尚子(トナミ運輸・再春館製薬所)、渡辺勇大・東野有紗(富岡高・日本ユニシス)

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