
Korea GP winner Nozomi OKUHARA(R) is still hungry to win for catching up with her rivals such as Ratchanok INTANON(L) or Calorina MARINE @archives
韓国・全州市で4~9日に開催された韓国オープングランプリ(GP)で、前世界ジュニアシャンピオンの奥原希望選手が今季GP3勝目をあげた。ただ、膝のケガで昨シーズンの大半と今シーズンの一部を棒に振り、シニアに上がって国内外のライバルに大きく後れを取った同選手にとってはあくまで通過点。既に視線は、約1年ぶりに出場機会を得た上位大会スーパーシリーズ(SS)の今季最終戦である香港オープン、そして真の正念場となる12月1日開幕の全日本総合選手権に向いている
日本からはナショナルBの選手が中心となって参戦した韓国オープン、19歳の奥原選手は、準々決勝で今別府香里選手、準決勝で峰歩美選手、決勝で佐藤冴香選手と、現時点でほぼ横一列の実力といえる日本のライバル3人をいずれもストレート勝ちで退けて優勝した。奥原選手のGP制覇は今年、ニュージーランドオープン(4月)とベトナムオープン(9月)に続き3度目。通算では2012年のカナダオープンを加え4勝目となる
ただジュニア時代にしのぎを削り合った世界のライバルたちは既に、下位大会であるGPより上のGPゴールドやSSのタイトルを獲得。中でも、2011年台湾開催の世界ジュニア選手権でともに表彰台に並んだ2人、ラッチャノク・インタノン選手(タイ、19歳)とカロリナ・マリン選手(スペイン、21歳)は、それぞれ13年、14年に世界の頂点(世界選手権)を獲っている
2016年リオデジャネイロ五輪の出場権をかけたオリンピックレースは、来年5月に始まる。現在、世界ランク56位の奥原選手は、まず上位大会への出場が可能となるナショナルAへの復帰を果たさなければスタートラインに立つことすらできないのが現実だ。11年に史上最年少(16歳)で全日本総合選手権優勝、12年に世界ジュニア選手権のタイトルを獲得し将来を嘱望された奥原選手が、先を走るライバルたちと再び同じ舞台に立って世界一を目指すには、ナショナルAとともに出場する来週の香港オープンSSで世界ランク上位の選手を相手に復調を印象づける試合をし、続く一発勝負の全日本総合選手権で少なくとも決勝まで勝ち進むことが求められる
韓国オープンGP決勝の結果
【男子シングルス】 イ・ドンクン(韓国、世界32位)〈21-18,24-22〉イ・ヒョンイル(韓国、世界59位)
【女子シングルス】 佐藤冴香(世界50位)〈17-21,13-21〉奥原希望(世界56位)
【男子ダブルス】 イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、世界1位)〈21-18,21-19〉コ・ソンヒョン/シン・ベクチョル(韓国、世界7位)
【女子ダブルス】 シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界12位)〈15-8棄権〉チャン・イエナ/ユ・ヘウォン(韓国)
【混合ダブルス】 シン・ベクチョル/チャン・イエナ(韓国、世界61位)〈棄権〉チェ・ソルギュ/シン・スンチャン(韓国)
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