ユースオリンピック・バドミントン競技４日目、女子シングルスの山口茜選手が準々決勝に勝ち、順当にベスト４入りした。ただ内容は今一つ
第１ゲームは出だしから相手に何もさせず思い通りに完勝するが、自ら「集中力を欠いてしまった」と苦笑交じりに明かした通り、第２ゲームに入ると、中盤以降に決め急いでいるかのような単調なプレーが散見され、終盤追い上げに遭い逆転されてしまう。ただファイナルゲームはしっかり立て直して快勝した
山口選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、第２ゲームについて、「決め急いだわけではないが、風が分からなかったりで集中できなかった」と認め、あす以降に向けての反省材料とした。ベスト４に残った中で意識している選手はいるか尋ねると、「ここまで来たら強い選手ばかりなので、目の前の試合に集中していくだけ」と答えた
男子シングルスの常山幹太選手は４月の世界ジュニア選手権の準々決勝で敗れたインドネシアのアンソニー・ギンティン選手と再戦した。第１ゲームを8-21と大差で落とし嫌な雰囲気が漂うが、第２ゲームは21-14で奪い返し、試合を振り出しに戻す。しかしファイナルゲームは前半で5-11と大差をつけられてしまい、その後も追い上げかなわずリベンジは果たせなかった
常山選手は試合後、BadPaL に対し、「前回対戦時は（そこまで勝ち上がっていく過程で蓄積した）疲れから完敗したが、今回はファイナルゲームに入っても体力的には問題なかった」と説明した上で、「気持ちの部分で負けてしまった」と敗因を語った。世界ジュニアを終えた後、「馬力をつけたい」と話していたが、まだ道半ば。「スマッシュ力があれば、相手にプレッシャーをかけられたのだが」と述べ、世界ジュニアに続いてベスト８に終わった悔しさをにじませた
ただ、常山選手は台湾リー・チアシン選手と組む混合ダブルスで、中国とオーストラリアのペアに快勝し、準決勝に進んだ
◆女子シングルス準々決勝
山口茜（Ａ組１位）〈21-6,18-21,21-11〉ルセリ・ハルタワン（Ｂ組１位、インドネシア）
リー・チアシン（Ｃ組１位、台湾）〈21-18,21-16〉キム・ガウン（Ｄ組１位、韓国）
グ・ツーヤウ（Ｅ組１位、香港）〈12-21,9-21〉ブサナン・ウンバンルンパン（Ｆ組１位、タイ）
クララ・アズルメンディ（Ｇ組１位、スペイン）〈18-21,16-21〉ホー・ビンジャオ（Ｈ組１位、中国）
◆男子シングルス準々決勝
シー・ユーチ（Ａ組１位、中国）〈21-8,21-15〉マックス・ヴァイスキルヒェン（Ｂ組１位、ドイツ）
チーム・ジュンウェイ（Ｃ組１位、マレーシア）〈22-20,18-21,12-21〉アディトヤ・ジョシ（Ｄ組１位、インド）
常山幹太（Ｅ組１位）〈8-21,21-14,12-21〉アンソニー・ギンティン（Ｆ組１位、インドネシア）
リー・チュクイウ（Ｇ組１位、香港）〈18-21,16-21〉リン・グェイプ（３勝、中国）
◆混合ダブルス準々決勝
アンドラス・クラペッツ／アリダ・チェン（Ａ組１位、スロベニア／オランダ）〈9-21,20-22〉メク・ナロングリット／チン・ジンジン（Ｂ組１位、タイ／中国）
チーム・ジュンウェイ／グ・ツーヤウ（Ｃ組１位、マレーシア／香港）〈21-16,21-19〉ルー・チアフン／リー・インイン（Ｄ組１位、台湾／マレーシ ア）
常山幹太／リー・チアシン（Ｅ組１位、日本／台湾）〈21-18,21-9〉シー・ユーチ／ジョイ・ライ（Ｆ組１位、中国／オーストラリア）
アンソニー・ギンティン／カタリナ・ベトン（Ｇ組１位、インドネシア／スロべニア）〈21-18,17-21,17-21〉サチン・プレマシャン・ディアス・アンゴダビダナラゲ／ホー・ビンジャオ（Ｈ組１位、スリランカ／中国）
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