3 for Doubles and 2 for Singles, Japan secures individual medals

Hashiru-Kanta
Securing ‘any’ medal is not their target for Hashiru SHIMONO / Kanta TSUNEYAMA

アジアジュニア選手権準々決勝、この日の日本勢は、混合ダブルス2組が敗れたものの、◆男子シングルスの常山幹太選手◆女子シングルスの山口茜選手◆男子ダブルスの下農走・常山幹太組と三橋健也・渡辺勇大組◆女子ダブルスの川島里羅・尾崎沙織組――は勝ってベスト4入り。メダルを確定させた

とりわけ男子ダブルスでは、準決勝4枠のうち2枠を日本ペアが占めた。三橋・渡辺組の渡辺選手と下農・常山組の下農選手はともに試合後、BadPaL の取材に対し、「あと2つ」を強調。それぞれ第1、第2シードとぶつかる準決勝、さらには決勝にも勝って、優勝を狙う姿勢を示した

*乱立する速報サイトとの質の上での差別化を進めるため、今後、これ以降は会員向け別頁への掲載となる予定です

今大会、初戦から3回戦まで1ゲームも落とさずにきている下農・常山組は、この日も安定した力を見せ、第4シードのタイペアを破って勝ち上がってきたインドネシアペアも2ゲームで退け、4試合連続のストレート勝ちを記録した。男子ダブルスに先だって行われた混合ダブルスで惜敗した下農選手は、快勝にも「力みがあった」と反省の言葉が先に立ち、喜びもそこそこ。「普段通りのプレーを」と繰り返す常山選手とともに、メダル確定にも冷静さを保ったままだった

Yuta-Kenya
Two more matches to go : Yuta WATANABE / Kenya MITSUHASHI

対照的に三橋・渡辺組は、前日の3回戦に続いて、この日も約1時間に及ぶファイナルゲームまでもつれる接戦を勝ち抜き、メダルをつかんだ

インドネシアペアと対戦したこの試合のカギは第1ゲーム。先に18-20と追い詰められた場面から数えて合わせて6つのゲームポイントを回避して、27-25と逆転でこのゲームを取る。続く第2ゲームを落とすが、ファイナルゲームは序盤4-4から一気に抜け出し21-12で勝利し、メダルを引き寄せた。ただ、三橋選手は試合直後、「怖かった。焦ってしまい冷静でなかった。攻めないで、いわゆる‘置きにいった球をネットにかけるなどミスしてしまった」と、精神的に追い詰められていた心情を吐露した。その上で、「あすの準決勝では自分が引っ張れるよう、しっかり準備していきたい」と誓った

Unseeded Sara / Rira secured medal after defeating No.2 seeded Thai pair
Unseeded Sara / Rira secured medal after defeating No.2 seeded Thai girls

女子ダブルスの川島・尾崎組は、今大会第2シードに入ったタイのテアチャボラシンスクン・チャニサ/チョチュウォン・パチャラプン組を相手に、第1ゲーム、終盤まで競り合いながら19-21で落とす嫌な出だしとなる。しかしここから自分たちのペースをつかんだか、第2ゲームを21-18で取り返すと、続くファイ ナルゲームも21–11と突き離し、終わってみれば、第2ゲーム以降、格上の相手に一度もリードを許さぬ快勝で、ノーシードから準決勝まで勝ち上がった

川 島・尾崎組は試合直後、BadPaL の取材に応じ、川島選手が女子シングルスも含め今大会7試合目、尾崎選手が混合ダブルスも含め6試合目となるにもかかわらず、「試合序盤はやはり緊張してしまう」と苦笑い。それを踏ま えて、第3シードの中国ペアに挑むあすの準決勝では、「まず出だしをしっかり」と強調。その上で、「自分たちの前衛、後衛の形を作って、攻めのプレーをしたい」と意気込みを語った

Akane YAMAGUCHI (2)
Not satisfied with own performance though : Akane YAMAGUCHI advanced to the semifinal as expected

女子シングルスは、第4シードの山口選手が第7シードの中国チン・ジンジン選手と対戦。落ち着いた試合運びで第1ゲームを危なげなく取り、そのままストレート勝ちを収めるかと思わせた。しかし第2ゲームは、チン選手に6-6から抜け出されると、その後は流れを取り戻せぬまま17-21で落とす。ファイナルゲームに入ると、再び主導権を奪い返し10-5とリードを広げるが、連続得点を許し追いつかれる、といった具合に抜け出せない状況が続く。終盤、18-17と1点差まで迫られるが、ここで山口選手が踏ん張り、20-17とマッチポイントをつかむ。直後に1点を返されるが反撃もここまで。21-18で1時間を超える接戦に終止符を打ち、一昨年の奥原希望選手(銀)、昨年の大堀彩選手(金)に続き、日本に女子シングルスのメダルをもたらした

Akane YAMAGUCHI
Taking a short break after long rally with Chinese player

山口選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「(シャトルが遅いため)スマッシュが走らず、動きも本調子ではない」と、苦戦が続く今大会の難しい状況を説明した。その上で、「最初の方は攻撃が決まっていたが、後半になるときつくなる。足を使って球の下にしっかり入って、押していけるようにしたい」と、準決勝に向けた抱負を述べた

決勝進出をかけてあす対戦する第2シード、タイのブサナン・ウンバンルンパン選手はこの日は快勝。ただ、BadPaL の取材に対し、山口選手同様、今大会、シャトルの遅さが悩みの種になっていることを明かした。山口選手については、「コート内を駆けまわるスピードとスタミナがあり、強い」との認識を示す。昨年11月に自国で開催された世界ジュニア選手権では準決勝で敗れているが、「今回はあの時よりも自信を持って試合に臨める。ベストを尽くす」と笑顔で語り、リベンジに静かな闘志を見せた

Kanta TSUNEYAMA
Giving frustration to the opponent : Welcome to Kanta’s world

男子シングルスでは、常山選手が、対戦相手を惑わし思うようにプレーさせない、自分の持ち味を存分に発揮し、2回戦の第1シードに続いて、第3シードのインドネシア、アンソニー・ギンティン選手も倒して、ベスト4入りを決めた

常山選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「嫌がっているのが相手の顔に出ていた」と述べ、してやったりの表情。「自分らしいプレーを貫き通せた」と、内容にも満足感を示した。この結果、銅メダル以上が確定したわけだが、「国際大会で初めての個人戦のメダル」としながらも、「まだ実感がわかない」。さらに上を狙える勢いが感じられるが、準決勝に向けても「いつも通り」とポーカーフェースを崩さなかった

一方、混合ダブルスの2ペア、下農走・永原和可那組と三橋健也・荒木茜羽組はいずれも韓国ペアに敗れ、メダルを逃した。とりわけ下農・永原組は、昨年の世界ジュニア選手権で別のパートナーと組んだキム・チョンホ選手のペアに敗れており、「終盤まで気持ちを持続していく」とリベンジに強い意欲を示していた。しかし、1ゲームずつを取り合い迎えたファイナルゲーム、先行されながら19-19まで追いつく粘りを見せたが、あと一歩届かなかった

Hashiru-Wakana
Hashiru SHIMONO / Wakana NAGAHARA
Akane-Kenya
Akane ARAKI / Kenya MITSUHASHI

準々決勝の結果

【男子シングルス】

アンソニー・ギンティン(インドネシア、第8シード)〈13-21,15-21〉常山幹太ツァオ・ジュンペン(中国、第3シード)〈21-12,21-11〉ファム・カオ・クオン(ベトナム、第6シード)、シー・ユーチ(中国、第5シード)〈21-13,21-16〉ソ・スンジェ(韓国)、クリスティ・ジョナタン(インドネシア、第2シード)〈21-10,19-21,16-21〉リー・チュクイウ(香港)

【女子シングルス】

チェン・ユーフェイ(中国)〈21-18,21-17〉キム・ガウン(韓国)、ホー・ビンジャオ(中国、第3シード)〈17-21,21-11,14-21〉リャン・シャオユ(シンガポール)、山口茜(第4シード)〈21-16,17-21,21-18〉チン・ジンジン(中国、第7シード)、ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、第2シード)〈21-5,21-10〉セルバドレイ・キソナ(マレーシア)

【男子ダブルス】

ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ(中国、第1シード)〈21-5,21-18〉ポ・リエイ/ヤン・ミンツェ(台湾)、三橋健也・渡辺勇大〈27-25,16-21,21-12〉バアリク・アルソフ/ダーンリアノ・レイナルド(インドネシア)、下農走・常山幹太〈21-13,21-18〉クダマッサ・クリントン・ヘンドリク/アルディアント・ムハンマド・ライアン(インドネシア)、キム・チョンホ/キム・ジェファン(韓国、第2シード)〈20-22,21-16,21-15〉リー・チアハン/ウ・ユエンチェン(台湾)

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)〈21-7,21-12〉ラハユ・アプリアニ/スギアルト・ジャウザ・ファディラ(インドネシア)、チャン・チンフイ/チャン・シンティエン(台湾、第4シード)〈11-21,21-17,16-21〉ジアン・ビンビン/タン・ピンヤン(中国)、リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第3シード)〈21-8,21-11〉レスタリ・ニサク・プジ/ロシタワティ・リカ(インドネシア)、テアチャボラシンスクン・チャニサ/チョチュウォン・パチャラプン(タイ、第2シード)〈21-19,18-21,11-21〉川島里羅・尾崎沙織

【混合ダブルス】

ホワン・カイシアン/チェン・チンチェン(中国、第1シード)〈21-9,21-18〉リー・チアハン/リー・チアシン(台湾、第8シード)、三橋健也・荒木茜羽〈12-21,6-21〉キム・ジェファン/キム・へチョン(韓国)、ホー・ジティン/ドゥ・ユエ(中国)〈16-21,9-21〉アルディアント・ムハンマド・ライアン/ウルファ・ザキア(インドネシア)、キム・チョンホ/コン・ヒヨン(韓国、第2シード)〈17-21,21-14,21-19〉下農走・永原和可那(第6シード)

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準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

ツァオ・ジュンペン(中国、第3シード)対常山幹太

シー・ユーチ(中国、第5シード)対リー・チュクイウ(香港)

【女子シングルス】

チェン・ユーフェイ(中国)対リャン・シャオユ(シンガポール)

ブサナン・ウンバンルンパン(タイ、第2シード)対山口茜(第4シード)

【男子ダブルス】

ホワン・カイシアン/ツェン・シウェイ(中国、第1シード)対三橋健也・渡辺勇大

キム・チョンホ/キム・ジェファン(韓国、第2シード)対下農走・常山幹太

【女子ダブルス】

チェン・チンチェン/ジア・イーファン(中国、第1シード)対ジアン・ビンビン/タン・ピンヤン(中国)

リ・インフェイ/ドゥ・ユエ(中国、第3シード)対川島里羅・尾崎沙織

【混合ダブルス】

ホワン・カイシアン/チェン・チンチェン(中国、第1シード)対キム・ジェファン/キム・へチョン(韓国)

キム・チョンホ/コン・ヒヨン(韓国、第2シード)対アルディアント・ムハンマド・ライアン/ウルファ・ザキア(インドネシア)

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