Minatsu regains her form to be semifinalist in SS

香港オープンSS準々決勝、女子シングルスの三谷美菜津選手と女子ダブルスの高橋礼華・松友美佐紀組が勝ち、準決勝に進んだ。とりわけ今年に入り、なかなか結果が出ず苦しんできた三谷選手は、今年のSS開幕戦、1月の韓国オープンSSプレミア以来となるベスト4入りを、格上を倒して成し遂げた

Minatsu(QF)

Minatsu advanced to the semifinal in SS since last January in Korea

三谷選手は、このところ調子を上げ前日の2回戦で世界チャンピオンのラッチャノク・インタノン選手にストレート勝ちして勢いに乗る韓国ベ・ヨンジュ選手と対戦。今年2連敗している相手で、三谷選手自身、「本調子ではない」と前日語っていたことから、厳しい試合になることが予想された。しかし試合が始まってみると、三谷選手があらゆるショットを拾ってつなげる本来のスタイルで着実に点数を重ねていき、前半を11-4で折り返す。後半に入っても流れは変わらず、点差をキープしたまま21-13で第1ゲームを快勝する。第2ゲームに入ると、世界ランク上位のベ選手がペースをつかみ序盤リード。三谷選手が中盤、逆転に成功するが、ベ選手も離されずについていき16-16で並び返すと、そのまま再逆転。そこから互いに1点を取り合う接戦となる。三谷選手は、19-20と先にベ選手にゲームポイントを握られるが、これを凌いでマッチポイント奪い返す。一度は追いつかれるも、2つ目で決め、1月の韓国オープンSSプレミアに続き、今年2度目となるSSベスト4の座をつかんだ

三谷選手は試合後、BadPaL の取材に応じ、「昨日は出だしから足が動かなかったが、今日は長目にウォーミングアップをして、しっかり気持ちもつくってから試合に入った」と述べ、前日には見せなかった笑みを浮かべた。好調のベ選手に対する戦略の1つとして、「相手は低い展開を仕掛けてきていたので、こちらから先にシャトルを沈めていくよう心がけた」という。第2ゲーム、逆転し逆転され、最後は1点を取り合うせめぎあいになったが、気持ちが切れることはなかったか尋ねると、「このゲーム、取られても仕方がないと思いながらも、きつかったので集中して2対0で決めたかった」と明かした。準決勝でぶつかる中国ワン・シーシャン選手については、「(過去5回対戦して)1度だけ勝ったことがあるが、最近調子を上げてきている」と指摘し、気を引き締めて次戦に臨む覚悟を示した

Misaki-Ayaka(QF)

World No.4 Misaki / Ayaka won the quarterfinal against Indonesian pair quite comfortably

高橋・松友組の相手は、ベテラン、ビタ・マリッサ選手率いるインドネシアペア。初めて対戦した6月のインドネシアオープンSSプレミアでは勝利したものの、昔から見ていて憧れていたというマリッサ選手との初対戦で予想外の苦戦を強いられていた。しかし今回は、第1ゲームは、点差こそつかなかったものの、終始落ち着いた試合運びで確実に勝利。続く第2ゲームは、6-6から大きく引き離して21-10と完勝した

高橋松友組は BadPaL に対し、「ビタ選手に対する憧れの気持ちに変わりはない」とした上で、「勝ちたいという思いを持ちながらも、硬くならずにプレーできた」(高橋)と自らを評価した。課題に掲げる自分たちらしいプレーはできたかと問うと、「今回、状態はあまり良くない。ただ、良くない中でも勝てているのはいいと思う」(松友)と述べた。それができるようになった要因を尋ねると、「経験から学んだ部分もあると思うが、10月のフレンチオープンSS準々決勝でロンドン五輪金メダルの中国ツァオ・ユンレイ/ティエン・チン組に敗れた(20-22,21-13,21-23)後、2人で話し合い、無理して自分たちの形をつくらないでもよいという点に行きついた」と説明した

準決勝で対戦を熱望していた世界1位の中国ユー・ヤン/ワン・シャオリ組がこの日敗れ、デンマークオープンSSプレミアに続いて「ふられた」格好になった。この点については、「やりたかった。ただ勝ち上がってきた中国タン・ジンフア/バオ・イーシン組も結成直後に、デンマークオープン、フレンチオープンとSS2連覇を飾っている強豪。自分たちもデンマークで敗れているので、何とか食い止めたい」と意気込みを語った

Miyuki-Hirokatsu(QF)

Miyuki / Hirokatsu almost upset World No.1 and London Olympic champion

一方、男子シングルスの田児賢一選手、女子ダブルスの樽野恵・新玉美郷組、混合ダブルスの橋本博且・前田美順組は、いずれも接戦に持ち込み、勝機はあったものの活かせず、ベスト4手前で敗退となった

このうち、世界ランク1位の中国ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ組に挑んだ橋本・前田組は、戦前の予想を覆し、ロンドン五輪金メダリストと互角に渡り合い、第1ゲームを先取する。ただ第2ゲームは地力に勝る中国ペアが圧倒。ファイナルゲームも中盤以降リードを広げられ14-20と追い詰められる。橋本・前田組は、後のない状況から粘りを見せ6連続得点で追いつくが、ふんばりもここまで。最後は20-22で振り切られた

橋本選手は、BadPaL に対し、「相手にドンと決められる感じがなく、拾ってつないでいけた。勝てるチャンスはあったと思うので悔しい」と敗戦直後の感想を述べた。また前田選手は、「強い相手と対戦する時は、特に第1ゲームの入りが大事。ただ第1ゲームを取った後、相手が慣れてきた第2ゲームで点が取れなくなる。勝てないまでももう少し点を取って、ファイナルゲームに向けた打開策を見つけられるようにしなければ」と課題を指摘した

橋本・前田組は、今年1月のペア結成から1年足らずで世界ランクを24位(日本2番手)にまで上げ、オリンピックチャンピオンとファイナルゲーム20-20まで競り合う結果を残した。この1年の成長をどう見るか両選手に聞いたところ、「組み始めた時から、2人とも攻撃型で波長は合うと思っていて、課題はコンビネーションだった。まだテクニック系の相手には弱い部分があるが、中国のように力で押してくる剛系のペアには、発想も似ているので対応できてきていると思う」(橋本)。「結果がそうなっているので、率直に受け止めたい。ただ、どうしてそうなっているのか、その理由を考えていかなければならない」(前田)と答えた。混合ダブルスでの国際大会参戦が来年以降も続くことが決まった場合の抱負を尋ねると、「最初はランキングがなく、初戦からシードペアをはじめ強豪と対戦することが多かったので、1試合目を勝つことを目標にやってきた。来年以降は、今大会のようにベスト8に上がれる機会を増やしていきたい」(橋本)。「それぞれ男女のダブルスをメーンにやっているので、専門職がいるこの種目は、勝つのが最も難しいと思っている。2種目に出ると疲労も蓄積されてしまうが、自分たちでやると決めたからには1つずつ上に勝ち上がっていきたい」(前田)とコメントした

TAGO(QF)

TAGO lost to Indonesian veteran 7th time in a row

田児選手は、今年既に3敗し、通算6連敗中の難敵、インドネシアのベテラン、ソニー・ドゥイ・クンチョロ選手との7度目の対戦に挑んだ。第1ゲーム、スタートダッシュに成功し7-3とリードしたのもつかの間、直後に8連続得点を決められ、前半を7-11で終える。後半は田児選手が再び盛り返し、逆転に成功。その流れのまま20-17と3つのゲームポイントを握る。しかし決め切れずに追い付かれ、次の1点を取り、通算4つ目のゲームポイントを手にするがこれも凌がれると、21-23と逆転され、優位に進めてきたオープニングゲームを落としてしまう。第2ゲームは、取りにいったゲームを取りきれなかった精神的ショックと力の消耗により、田児選手のスピードが徐々に落ちてくることが予想された。しかしその兆しは見受けられず、続けて互角の勝負を展開し、中盤13-9とリードする。しかしすぐに並ばれ、その後は1点を取り合う接戦となり17-17までいくが、最後は18-21で振り切られ、初勝利はまたお預けとなってしまった

田児選手は敗戦直後、前回までの対戦に比べ、差は縮まっていると思うかとの BadPaL の問いに、逆に、そんなに差があったように見えたかどうか問い返し、勝ちまであと少しのところまできていると自ら感じていることを示唆。「勝ち切れなかったことは悔しいが、内容は悪くなく、次につながる試合だった」と意外にサバサバした表情で答えた。また試合中、浅くなった球を上から叩かれ決められる場面がしばしば目についたが、この点を尋ねると、「通常、風が強く吹いている香港の体育館だが、この日の無風状態に十分対応できなかった」と説明した。次回対戦する時の勝算については、「きょう次につながる試合ができたからといって、このまま何もしなかったらだめ」と指摘し、日々進化していくことの必要性を強調した

一方、これで田児選手に負けなしの7連勝となったクンチョロ選手も試合後 BadPaL の質問に応じ、「田児選手と対戦する際、特別な戦略を持って臨んでいるわけではない」とした上で、「ただ、これまで6度勝っていたことで自信を持って試合に入れた」と答えた。7度目の対戦となった今回の田児選手の印象を聞くと、「ミスの少ない良いプレーをしていた」と認めた。今後、田児選手に必要と思われる点を尋ねると、「もっとアグレッシブにプレーすること。試合に入る前の準備をしっかりすること」の2点を挙げた

TARUNO-ARATAMA(QF)

TARUNO / ARATAMA are now focusing on winning All Japan

初めてSSで準々決勝のコートに立った女子ダブルスの樽野恵・新玉美郷組はベスト4入りをかけ、9月のジャパンオープンSS2回戦でストレート負け(16-21,17-21)した中国の若手タン・ユエンティン/オウ・ドンニ組と再戦した。第1ゲームは一度もリードを奪えぬまま12-21で失うも、第2ゲームを競り合いから21-19で取り返す。1対1で迎えたファイナルゲームは前半9-11とついていくが、後半は疲れからかミスが目立つようになり、じりじりと点差を広げられ14-21で敗れた

樽野・新玉組は試合後、BadPaL の取材に応じ、「決め急いだ。ラリーに持ち込んで仕掛けなければだめ、と頭では分かっている。しかし何度も返されると我慢しきれず、長い試合となりきついので、攻め急いでしまう」と敗因を語った。その上で、このレベルで勝つには、さらなる体力と経験が必要との認識を示した。樽野・新玉組はこの試合をもって今年の国際大会を終え、帰国後すぐに全日本総合選手権(12月2~8日)に出場する。今後に向けた抱負を聞くと、「ナショナルチームに入らなければ話にならない。全日本総合選手権で勝って再び日本代表になるため、残り2週間足らず、しっかり準備をして臨みたい」と語った

この日は、◆ロンドン五輪女子シングルス金メダルのリ・シュエリ選手◆世界選手権女子ダブルスチャンピオンのユー・ヤン/ワン・シャオリ組◆チャイナマスターズSS男子シングルス優勝のワン・ツェンミン選手――といった中国の有力選手が相次いで敗れ、姿を消した。なお中国の男子シングルス陣は、この日ですべていなくなった

準々決勝の結果

【男子シングルス】 リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)〈21-8,21-17〉ヤン・ヨルンセン(デンマーク、世界6位)、ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界7位)〈21-17,21-16〉ハンス・クリスチャン・ビティングス(デンマーク、世界17位)、田児賢一(世界4位)〈21-23,18-21〉ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界13位)、トミー・スギアルト(インドネシア、5位)〈17-21,21-9,21-12〉ワン・ツェンミン(中国、10位)

【女子シングルス】 リ・シュエリ(中国、世界1位)〈15-21,19-21〉ポーンティップ・ブラナプラサーツク(タイ、世界10位)、ワン・イーハン(中国、世界5位)〈21-13,21-10〉ハン・リ(中国、世界20位)、ワン・シーシャン(中国、世界3位)〈21-16,21-16〉ユリアン・シェンク(ドイツ、世界7位)、ベ・ヨンジュ(韓国、世界8位)〈13-21,21-23〉三谷美菜津(世界17位)

【男子ダブルス】 ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界1位)〈21-15,14-21,22-20〉ウラジミール・イワノフ/イワン・ソゾノフ(ロシア、世界11位)、ツァイ・チアシン/リー・シェンム(台湾、世界8位)〈14-21,10-21〉イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、世界31位)、キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界7位)〈21-19,20-22,21-18〉ホン・ウェイ/チャイ・ビアオ(中国、世界28位)、アンドリュー・エリス/クリス・アドコック(英国、世界15位)〈21-19,21-15〉マルキス・キド/ギデオン・マルクス・フェルナルディ(インドネシア、世界32位)

【女子ダブルス】 ユー・ヤン/ワン・シャオリ(中国、世界1位)〈21-23,16-21〉タン・ジンフア/バオ・イーシン(中国、世界30位)、高橋礼華・松友美佐紀(世界4位)〈21-18,21-10〉ビタ・マリッサ/アプリルサシ・プトリ・レジャルサル・バリエラ(インドネシア、世界15位)、樽野恵・新玉美郷(世界43位)〈12-21,21-19,14-21〉タン・ユエンティン/オウ・ドンニ(中国、世界52位)、クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界2位)〈21-14,21-13〉デラ・デスティアラ・ハリス/アンギア・シッタ・アワンダ(インドネシア、世界102位)

【混合ダブルス】 ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界1位)〈17-21,21-10,22-20〉橋本博且・前田美順(世界24位)、チャン・ペンスーン/ゴー・リュウイン(マレーシア、世界5位)〈18-21,12-21〉クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(英国、世界7位)、プラビーン・ジョーダン/ビタ・マリッサ(インドネシア、世界9位)〈12-21,21-18,17-21〉リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界16位)、マルキス・キド/ピア・ゼバディア・ベルナデス(インドネシア、世界10位)〈15-21,20-22〉リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、世界58位)

 

準決勝の対戦カード

【男子シングルス】

リー・チョンウェイ(マレーシア、世界1位)対ブーンサック・ポンサナ(タイ、世界7位)

トミー・スギアルト(インドネシア、5位)対ソニー・ドゥイ・クンチョロ(インドネシア、世界13位)

【女子シングルス】

ワン・イーハン(中国、世界5位)対ポーンティップ・ブラナプラサーツク(タイ、世界10位)

ワン・シーシャン(中国、世界3位)対三谷美菜津(世界17位)

【男子ダブルス】

ヘンドラ・セティアワン/モハンマド・アーサン(インドネシア、世界1位)対イ・ヨンデ/ユ・ヨンソン(韓国、世界31位)

キム・サラン/キム・ギジョン(韓国、世界7位)対アンドリュー・エリス/クリス・アドコック(英国、世界15位)

【女子ダブルス】

高橋礼華・松友美佐紀(世界4位)対タン・ジンフア/バオ・イーシン(中国、世界30位)

クリスティナ・ペダーセン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク、世界2位)対タン・ユエンティン/オウ・ドンニ(中国、世界52位)

【混合ダブルス】

ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国、世界1位)対クリス・アドコック/ガブリエル・アドコック(英国、世界7位)

リー・チュンヘイ/チャウ・ホイワー(香港、世界16位)対リュウ・チェン/バオ・イーシン(中国、世界58位)

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