
全英オープンSSプレミア1回戦、日本勢はシングルス4人、ダブルス3組が勝ち残った。とりわけ男子シングルス勢が好調で、最後の全英オープンに臨んだインドネシアのタウフィック・ヒダヤット選手と対戦した佐々木翔選手は第1ゲーム、10-16とリードされた場面から11連続得点で逆転勝ちすると、第2ゲームは一方的な展開で21-11と快勝した
オリンピック、世界選手権、アジア大会をはじめ、個人戦のタイトルを総なめにしてきたヒダヤット選手だが、伝統ある全英オープンだけは1999年から出場しながら結局優勝には手が届かなかった(準優勝2回)。同選手は6月、自国開催のインドネシアオープンSSプレミアをもって現役生活に終止符を打つ
上田拓馬選手は、格上のドイツ、マーク・ツイブラー選手に第1ゲームを先取されるも、第2ゲームを取り返して試合をタイに戻すと、ファイナルゲームでは、競り合いを制して21-19で勝ち抜けた。前週のドイツオープンGPゴールドに参戦せず、この大会に照準をしぼって調整してきた田児賢一選手は、デンマーク期待の若手ビクター・アクセルセン選手の挑戦を受けたが、ストレート勝ちで退けた
女子シングルスでは、今大会の第1シードと第3シードでともに昨年のファイナリストである中国のリ・シュエリ選手とワン・イーハン選手が、初戦でストレート負けする波乱があった。一方、この大会を最後に第一線から退くことを表明している2008年と10年優勝のデンマーク、ティネ・バウン選手は順当に勝ち、2回戦に進んだ
男子ダブルスでも、昨年優勝のイ・ヨンデ選手がコ・ソンヒョン選手と組む韓国のエースペアがドイツペア相手にまさかの初戦敗退。準優勝の中国カイ・ユン/フ・ハイファン組の棄権もあり、混戦の様相を呈している
日本選手1回戦の結果
【男子シングルス】 田児賢一(世界6位)〈22-20,21-15〉ビクター・アクセルセン(デンマーク、世界22位)、佐々木翔(世界14位)〈21-16,21-11〉タウフィック・ヒダヤット(インドネシア、世界21位)、マーク・ツイブラー(ドイツ、世界20位)〈21-18,13-21,19-21〉上田拓馬(世界23位)
【女子シングルス】 三谷美菜津(世界10位)〈14-21,8-21〉ベラエトリックス・マヌプティ(インドネシア、世界41位※予選勝ち上がり)、廣瀬栄理子(世界14位)〈21-19,11-21,21-14〉ミッシェル・リ(カナダ、世界51位※予選勝ち上がり)、ジアン・ヤンジャオ(中国、世界12位)〈18-21,21-19,21-18〉高橋沙也加(世界39位※予選勝ち上がり)
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界4位)〈22-20,23-25,21-14〉ボディン・イサラ/パッカワト・ビライラク(タイ、世界636位※予選勝ち上がり)、平田典靖・橋本博且(世界9位)〈12-21,23-21,21-18〉リム・キムワー/ゴー・ウェイシェム(マレーシア、世界18位)
【女子ダブルス】 高橋礼華・松友美佐紀(世界4位)〈21-15,15-21,12-21〉シン・スンチャン/イ・ソヒ(韓国、世界24位)、末綱聡子・前田美順(世界8位)〈22-20,22-20〉リネ・ダムケーア・クルス/マリー・ロープケ(デンマーク、世界60位)
【混合ダブルス】 早川賢一・松友美佐紀(世界16位)〈13-21,21-19,15-21〉キム・ギジョン/チョン・ギョンウン(韓国、世界54位)
日本選手2回戦の対戦カード
【男子シングルス】 田児賢一(世界6位)対カシャップ・パルパリ(インド、世界11位)、佐々木翔(世界14位)対タノンサク・サエンソンプーンサック(タイ、世界39位)、チェン・ロン(中国、世界2位)対上田拓馬(世界23位)
【女子シングルス】 ベ・ヨンジュ(韓国、世界13位)対廣瀬栄理子(世界14位)
【男子ダブルス】 早川賢一・遠藤大由(世界4位)対ロバート・ブレア/タン・ビンシェン(スコットランド/マレーシア、世界69位)、キム・ギジョン/キム・サラン(韓国、世界6位)対平田典靖・橋本博且(世界9位)
【女子ダブルス】 末綱聡子・前田美順(世界8位)対アネケ・フェイニャ・アグスティン/ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ(インドネシア、世界17位)